柳家三三×読売日本交響楽団

僕をオトナにしたクラシック

柳家三三のプロフィール写真 (C)Renji Tachibana

●柳家三三(やなぎや・さんざ)/1993年柳家小三治に入門。2006年、真打昇進。落語界の次世代を担うエース。常に進化し続ける本格派の落語家。

更新日:2019年4月1日(月)

今月の名曲:
ホルスト 組曲 『惑星』宇宙まで広がる無限の可能性

 よく知ってるんです、曲名は。よく耳にもするんです『木星』の旋律は。
 でもちゃんと聴いたことがありませんでした、ホルスト作曲 組曲『惑星』。あの有名なメロディーだけで知った気になっていたのはまさに木を見て森を見ずという諺どおりでした。躍動感あふれる激しい曲調であったり、悠久を思わせる大らかな調べであったり、様々な表情と魅力をあわせ持つ作品で、なぜもっと早く全編を聴こうと思わなかったのかと後悔したくらいです。
 私達噺家でも、ある一部分にお客さまの注目が集まりすぎると、その芸人の持つほかの魅力が伝わりにくくなるという現象が起きたりします。昭和の名人、六代目 三遊亭圓生という師匠は、「人情噺の名手」という評価が定着し、いわゆる“大ネタ”に注目が集まりがち――師匠ご本人もそういう噺が得手だと意識していたようです――なのですが、『二十四孝』とか『湯屋番』、『四宿の屁』なんていう罪のない軽い噺も大変おもしろく、圓生師匠のまた全然違った魅力を味わうことができると思います。
 それじゃあ三三、お前はどうなんだとお思いの方がいたらご心配なく。私は全体だろうが一部分だろうが、評判を集めるほどの活躍はしていませんから。毎日無責任に、あちらこちらでおしゃべりしております。

この曲を落語に例えると…
六代目 三遊亭圓生

そのココロは!

――六代目 三遊亭圓生師匠のネタを本文で引き合いに出したので、続きを補足して。いわゆる大ネタの代表として『妾馬』、『御神酒徳利』、『真景累ヶ淵』、『子別れ』など。バカバカしい小品では『三人旅』、『金明竹』、『花筏』……とにかくレパートリーの広い師匠ですよ。機会があったら是非いろいろお聴き下さい。

欧米で活躍する巨匠トーヴェイの「惑星」 鬼才ドゥバルグのラフマニノフ第2番
2019年7月15日(月・祝)14:00
横浜みなとみらいホール 大ホール
2019年7月16日(火)19:00
サントリーホール 大ホール


料:
S席7,500円
A席5,500円
B席4,500円
C席4,000円(税込)

問:読響チケットセンター
  tel.0570-00-4390
 (10:00〜18:00)

〈出演〉
ブラムウェル・トーヴェイ
(指揮)

リュカ・ドゥバルグ
(ピアノ)

昭和音楽大学(女声合唱)


〈曲目〉
ラフマニノフ:
ピアノ協奏曲 第2番
ホルスト:
組曲『惑星』