柳家三三×読売日本交響楽団

僕をオトナにしたクラシック

柳家三三のプロフィール写真 (C)Renji Tachibana

●柳家三三(やなぎや・さんざ)/1993年柳家小三治に入門。2006年、真打昇進。落語界の次世代を担うエース。常に進化し続ける本格派の落語家。

更新日:2019年3月4日(月)

今月の名曲:
ベートーヴェン『 交響曲 第3番「 英雄」』 歴史は今、作られている!

 バン バン――冒頭ふたつの強烈な和音で始まる、ベートーヴェン作曲『交響曲 第3番「英雄」』。フランス革命のナポレオンに共感したベートーヴェンが、この曲を献呈しようとしたこと、しかし皇帝に即位したことに激怒して表紙を破り捨ててやめたこと。エピソードには事欠きませんし、音楽史上きわめて重要な作品でもあるんだそうです。
 時代の流れの中で、その申し子とも呼べる存在が出現すると、後世で「歴史」と呼ばれる功績を残すといいます。激動のヨーロッパで音楽の世界に革命的な変化をもたらしたベートーヴェンはまさにそれでしょう。
 じつは今、寄席の世界でそんな現象が起こりつつあるのでは……と期待が高まっています。講談師の神田松之丞さん。現在、落語よりだいぶマイナーな演芸である講談――人数の比でいえば10:1くらい――を一気に誰もが知る芸能に復興させるのではないか、そんな気にさせてくれる程、松之丞さんの高座には強力な磁場があり人をひきつけます。ぐっと彼の人気が盛り上がってきたところで、来年2月に抜擢での真打昇進が決定したそうです。
 歴史が作られるという“時〞を体験できるのか――そんな楽しみも抱きつつ、まずは読響さんの『英雄』に期待をふくらませています。

この曲を落語に例えると…
三遊亭圓朝 『真景累ヶ淵』

そのココロは!

――落語史上、その作品、芸の力量、世の中への影響力――つまり時代を作ったと言える存在で、圓朝の右に出る者はいないと思われます。江戸から明治という激動期が生んだ巨人。タイムマシーンがあったら、まず圓朝を見たいと思います。

名匠ヴァイグレが渾身のタクト!  ベートーヴェンの傑作交響曲「英雄」
日・場:
2019年5月24日(金)19:00
 サントリーホール 大ホール
2019年5月26日(日)14:00
 横浜みなとみらいホール 大ホール
料 :S席7,500円 A席6,500円
   B席5,500円 C席4,000円(税込)
問 :読響チケットセンター
  tel.0570-00-4390(10:00〜18:00)
出演 :セバスティアン・ヴァイグレ(指揮)
   ユリア・ハーゲン(チェロ)
曲目 :
 ワーグナー/楽劇「ニュルンベルクの
  マイスタージンガー」第1幕への前奏曲
 シューマン/チェロ協奏曲
 ベートーヴェン/交響曲 第3番「英雄」