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空乃みゆ・渡辺和貴・龍人

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世界中の子供達に親しまれた名作をオリジナル脚色創作。大人も子供も楽しめる舞台に

呪いにかけられた王女が100年の眠りの中で優しい心に目覚める感動の物語

1949年の設立以来、70年以上に渡って愛と平和をテーマに、歌と踊り芝居を通して多くの子供達に優しい心を伝え続けてきた劇団東少のファミリーミュージカル。2021年夏に贈るのは誰もが一度は親しんだ『眠れる森の美女』だ。劇団東少ならではのオリジナル脚色を加えた不朽の名作は現代を生きる私達に何を伝えようとするのか? 王女役には2度目の出演となる宝塚歌劇団出身の空乃みゆ。王子役にはファミリーミュージカルに欠かせない存在となった渡辺和貴。そして物語の大きな核となる料理番の若い男を初出演となる龍人が演じる。3人に本作への意気込みを聞いた。

PROFILE

空乃みゆ(そらの・みゆ)のプロフィール画像

● 空乃みゆ(そらの・みゆ)
2007年宝塚歌劇団に入団、星組に所属し、娘役として約10年間活躍。主な作品『ノバ・ボサ・ノバ』、『オーシャンズ11』、『スカーレットピンパーネル』。退団後は劇団東少『孫悟空』、WBB『ミクロワールド・シンフォニア』、ミュージカル座『スター誕生』、音楽劇『モンテ・クリスト伯』など様々な舞台に出演。ヤマハホール、イイノホールでのコンサートなどでも活躍中。

渡辺和貴(わたなべ・かずき)のプロフィール画像

● 渡辺和貴(わたなべ・かずき)
舞台『ROAD59』、ミュージカル『忍たま乱太郎』シリーズ、舞台『遙かなる時空の中で6 幻燈ロンド』、舞台『真・三國無双』シリーズ、魔劇『今日から(マ)王!』〜魔王暴走編〜、舞台『龍が如く』、舞台『サクラ大戦奏組』シリーズほか、劇団東少では『シンデレラ』(2016年)、『眠れる森の美女』(2016年)、『白雪姫』(2020年)に王子役で出演。『孫悟空』(2019年)では孫悟空役で主演を務めている。

龍人(りゅうと)のプロフィール画像

● 龍人(りゅうと)
主な出演作にミュージカル『忍たま乱太郎』第11弾 恐怖のきもだめし 平滝夜叉丸役、舞台『アイとアイザワ』主演アイザワ役、舞台『Alice in Deadly School少年』橙沼霧人役、舞台『さくらば 絆果たせぬ誓い/油小路に血の雨が降る』市村鉄之助役など。

インタビュー写真

王女が改心していく二面性をどう演じるか

―――『シンデレラ』や『白雪姫』と並ぶ不朽の名作が上演されます。出演されるにあたり、劇団東少さんの印象も含めてお聞かせください。

渡辺「『眠れる森の美女』は2度目の出演となります。この様な情勢ですが、男女問わず幅広い層の方に元気を持って帰ってもらえたらなという思いです。劇団東少さんの作品はとても分かりやすいんですよね。台本を読んでいてもすっと自分の中に台詞が入ってきますし、演じていても温かい気持ちになる作品が印象的です。また、夏休みファミリー劇場をきっかけに初めて舞台を観る方も多いと聞いていますので、そういった方々にもまた観たいなと思ってもらえるようにいつも臨んでいますし、毎年の夏は僕にとっても癒しの季節という感覚があります。
 王女役の空乃さんとは2019年の『孫悟空』で共演して以来ですが、その時にかなり話をしながら芝居を深めていけたので、今回もそのアドバンテージを生かして創っていけたらいいですね。
 上演後の恒例となっていた握手会がコロナ禍で出来ないのはとても残念ですが、その分まで本編の舞台に気持ちを込めて演じられたらと思っています」

空乃「劇団東少さんについては2019年の『孫悟空』以来の出演になりますが、客席から子供達の『危ない!』とか『そこー!』という声が飛んできて、すごいアットホームな印象があります。宝塚では、皆さん静かに観劇して下さってましたので、最初は戸惑いもありましたが、演じていくうちに子供達と一緒にお芝居の世界に入っている感覚になってきてとても楽しかったですね。
 私自身、子供の頃から歌が大好きでした。踊って歌いながら輝きを届けるというミュージカルはお客様からの拍手も加わるとより一層盛り上がるので、非常にやりがいがあるステージですね。
 誰もが知っているこの『眠れる森の美女』ですが、台本を頂くまではディズニーでも描かれている可憐で清純なお姫様をイメージしていましたが、劇団東少さんの舞台ではそれとはまた違ったストーリーがあってとても興味深いです。恵まれた環境で過保護に育てられた王女はわがままで思いやりのない娘になってしまいますが、黒の妖精に呪いをかけられて糸車の針へと姿をかえられてしまい、100年の眠りの中で見る夢の中で本当に大切なものは何かという事を知り改心をしていきます。台本を頂いて思ったことは王女が改心する前と後の二面性をどの様に演じていくかが大事だなと思いました。『孫悟空』で悪役の鉄扇公主を演じさせて頂いた時も改心していく役柄だったので、私はそういうキャラクターが合っているのかな?(笑)、とも思いましたが、やはり王女なので凛とした空気は宝塚で学んできた娘役の経験を出せたらなと思っています」

インタビュー写真

龍人「初めて劇団東少さんに出演させて頂きます。僕は料理番の若い男を演じます。恵まれた王女様とは対照的に貧しいけども、親から代々受け継がれてきた糸車を大切にする心優しい料理番の娘同様、貧しいけども人として大切な心を持つ青年なので、前向きで明るく演じられたらなと思っています。台本を読んで感じたことは、物が豊かなことが決して幸せではないよという事。ミュージカル自体はそれほど経験ありませんが、歌と踊りがあることでそういったメッセージも子供達に伝わりやすいのではないかと思います。
 普段出させてもらっている舞台とは違い、お客さんも子供達が多いと聞いていますので、どんな反応が来るのか不安な部分もありますが、未知へのチャレンジという意味でも楽しみでもありますので、本番に向けて精一杯の準備をしようと思います」

子供向けに創っている意識はありません

―――グリム童話とはまた異なる劇団東少さんならではの物語の世界をどう感じていますか?

渡辺「僕はむしろオリジナルを知らなくて、僕の中では『眠れる森の美女』イコール劇団東少さんという感覚です。身分が異なる王族と料理番という2つの役柄ですが、恐らくよりお客さんの共感を得るのは貧しくとも心が優しい料理番の2人だと思います。お金や名誉では語れない大切な心を持って生きる2人が懸命に生きる姿は多くの人達の心に届くものがあるのではないでしょうか。
その役には龍人君のイメージがピッタリ合っていますね。
 僕としてはお子さんも楽しめるというだけで、決して子供向けに創っている意識はありません。
子供も観ることができるし、大人も共感できるという意識で取り組んでいます。歌もダンスも一つひとつ芝居の表現として丁寧に取り組んだ上で幅広い世代の方に楽しんでもらえる作品に出来たらと思っています」

空乃「前回の公演の映像を観させて頂いた時に、キッチンで料理番たちが踊るシーンは楽しそうだなと感じました。料理道具を使って皆で楽しく盛り上がる世界はちょっと入りづらいかなと思うぐらい(笑)。でもステージングにもこだわっていて、きっと観ているお客さんも体が自然と動いてしまうぐらい魅力がつまった一幕だと思います。王女は黒の妖精によって呪いをかけられてしまいますが、眠りの中で出会う白の妖精たちや、王子、料理番の娘たちを通して『大切なものは目に見えない』というある種の“気付き”によって生まれ変わり、自立していくというのは劇団東少さんがこの作品に込めた思いだと感じています」

龍人「本作の初演は今から約70年前と聞いています。その時代はまだ王族と庶民という階級格差についての風潮が社会的にも強かった時代だと想像しますが、身分が人間の価値観を決めるわけではないという劇団東少さんの強いメッセージを台本を通して感じることができました。大切な人や大切な時間があるからこそという、今のこのコロナ禍でも私達が失って気付く事も多いですが、生きることへの価値について深く考えさせられる作品ではないでしょうか。子供達には難しいトピックかもしれませんが、心のどこかに残っていていつか大人になった時に生きる上での力やヒントになってくれたらいいですね。あと個人的には得意のアクロバットを披露できるシーンがあるそうなので、是非期待して頂けたら嬉しいです」

インタビュー写真

もし妖精に魔法をかけてもらうなら・・・・

―――この世界観にちなんで質問させてください。もし妖精から魔法をかけてもらえるならどんな魔法がいいですか?

龍人「僕は趣味でもアクロバットを練習しているので、決して怪我をしない体になりたいですね。
怪我をしなければ、どんな大技にも臆せず挑戦できると思うので、“アンブレイカブル(決して壊れない)”な体が欲しいです!」

空乃「女性なので、永遠の美!でしょうか。でもずっと老けないまま不老不死でいると孤独になってしまうので、きちんと年は取りながらも出来るだけ美しくいられたら嬉しいです!」

渡辺「最初は透明人間や空を飛びたい!と思ったりもしましたが、やっぱりコロナウイルスを無くしてください! これに尽きますね。早く皆さんと楽しくワイワイ言いながら舞台を楽しみたいですし、終演後には仲間達とご飯にも行きたい。当たり前の日常が一日でも早く戻って欲しいです!」

―――最後に読者にメッセージをお願いします。

龍人「今回、歴史のある劇団東少さんに出演させて頂くことを非常に光栄に思います。この作品を素晴らしさを少しでも伝えられるように精一杯演じさせてもらいますので、是非劇場までお越しい頂けたら嬉しいです!」

空乃「王族の気品も醸し出しながら、大切なものに気づいて生まれ変わる王女をしっかり演じたいと思います。沢山の方に観て頂けたら嬉しいです。劇場でお待ちしております」

渡辺「メッセージ性があって多くの方の心に届く作品だと思います。観終わった後に少しでも人に優しく接してもらえる気持ちになってくれたら嬉しいです。ご来場をお待ちしています!」

(取材・文&撮影:小笠原大介)

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公演情報

2021年 劇団東少 夏休みファミリー劇場 スペシャル公演ミュージカル 眠れる森の美女

日:021年7月23日(金・祝)
場:練馬文化センター 大ホール
HP:https://www.tohshou.jp/

16名限定!一般3,700円(全席指定・税込) → 3,000円 さらに100Pゲット!