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PICKUP
りつこ(星条海斗)・森田涼花・大和田南那

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唄って踊る!? 新感覚音楽朗読劇

どんな困難な時でも「諦めない」をテーマに、「心に何かを掴んだ女たち」の物語

 誰にとっても不安な現在。そんな時代に様々な『諦めない』をテーマに、未来の光を信じて心に何かを掴んだ女たちの姿を描くオリジナル音楽朗読劇が誕生する。作品を代表して、りつこ(星条海斗)、森田涼花、大和田南那に話を聞いた。

PROFILE

りつこ のプロフィール画像

● りつこ 
7月19日生まれ、神奈川県出身。宝塚歌劇団の男役スター・星条海斗として活躍し退団後はりつことして活動中。現在は女優のほかヤムナメソッドのセルフケアを追求するべく、全国各地でヤムナクラスを開講している。

森田涼花(もりた・すずか)のプロフィール画像

● 森田涼花(もりた・すずか)
1992年9月7日生まれ、京都府出身。『侍戦隊シンケンジャー』シンケンイエローで注目を集め、ドラマや舞台、声優、アーティストなど幅広く活躍中。近作に映画『合間にて』主演、舞台『富豪刑事 Balance:UNLIMITED The STAGE』などがある。

大和田南那(おおわだ・なな)のプロフィール画像

● 大和田南那(おおわだ・なな)
1999年9月15日生まれ、千葉県出身。AKB48を卒業後はドラマや映画、バラエティなどで活躍中。近作にTBS「危険なビーナス」、EX「魔進戦隊キラメイジャー」、映画「のぼる小寺さん」、舞台「ニル・アドミラリの天秤」など。

インタビュー写真

ドタバタ劇にならないように

――― 主役・山本陽子役を演じるのは、元宝塚歌劇団の男役スター・りつこ。退団後初の芝居に挑むが、役どころは人生と闘うニューハーフ。新たな役どころに気合が入る。

りつこ「一度『美女と野獣』のベルのお姉さん役を演じましたがそれ以来女性役を演じたことがなくて、宝塚歌劇団を卒業して2年。声も低いし女性としての所作も立ち居振る舞いもまだまだ、ずっと歌のお仕事をしていたのでお芝居は久しぶりでしたが、この作品は“諦めない”というメッセージがとても強く、脚本を書かれた加藤真紀子さんの想いがジンジン伝わってきて、その想いに背中を押されました。この役をどうしても頑張りたい、ニューハーフだからこそできると思っています。コメディ作品ですがドタバタ劇にならないように気をつけて演じていけたら」

――― 斎藤裕子役には森田涼花、共感する部分が多いという。

森田「裕子はアイドルが好きなオタクの女の子です。好きなものを追いかけるタイプですが自分自身にも同じような傾向があるので、自分にすごくぴったりだなと思いました。
 また平凡な女の子でもあるので、共感していただける部分が多いかもしれません。役作りというよりは、自然に演じてみようかなという感じです。ひとりひとりの人生の物語が深くて、女性ならではの強さや、みんなが一つのことに向かって走っていく感じがすごく素敵で本番が楽しみです」

――― そして闇を持っている女性・木崎恵役には大和田南那、とても難しい役どころになりそうだ。

りつこ「それやっちゃうんだ!ってくらいびっくりした」

大和田「壮絶ですよね。家族にも恋人にも裏切られて人間不信になっちゃう役ですが、非日常すぎて、お芝居だからこそできる役だと思うので、壮絶な人生をどっぷり経験してみたいと思います」


インタビュー写真

森田「すごくやりがいがある役ですよね」

大和田「一生通ることのない人生だと思います(笑)。でもキーワードでもある“諦めない”という言葉の通り成長するので、彼女と一緒に私も成長できたらと」

――― では最後までに一番変化する役かもしれない。

大和田「そうですね! 口も育ちも悪くてスレている感じで、自分とかけ離れているからこそ面白くて。稽古では色々試してどんどん形を作っていくことが楽しみです」


観客を楽しませる仕掛が満載

大和田「今回、楽曲が面白いんです!」

森田「朗読劇ですが唄って踊るし、途中から台本を持たないかもしれない」

りつこ「見どころ満載で衝撃的な作品になっています!」

森田「そして演じる役以外にも語り部としての役割がありまして」

りつこ「相手の心情を語り部が読んだりもするので、すごく面白いと思いました」

――― 静かに集中して観る作品とは違うようですね。

大和田「そうなんです、実はお客様と一緒にみんなで声を出すシーンもあったそうですが、そこは今の時代に合わせた演出になるようで、すごく新しくて楽しいです」

森田「それぞれの楽曲、既存の曲やオリジナル曲もあるので、お楽しみにしていてください!」

――― 台本をどこまで読んだかわからなくなりそうですね。

全員「(笑)」

森田「本当に語り部が抜けてしまうと止まってしまうので、チームワークが必要だと稽古で話したばかりで」

りつこ「段取りがとても大切になりそうです。今回は後輩もいるので楽しみですが、新しい方々とお芝居を作ることが人生初で、それがまず楽しみですね」

インタビュー写真

―――りつこさんの座長公演ですが、稽古はやはり宝塚式な感じになるのでしょうか?

大和田「え〜それは楽しみ! ついて行きます!」

森田「どんな感じか知りたいです! すごく興味があります!」

りつこ「いやいやそんなことはない(笑)。みなさんから良い刺激を受けたいと思っています! この作品は個々のシーンがまずあって練習はしやすいかもしれません。独りでまず家で作ってきて稽古場で調整してね」

森田「お稽古もそうですが本番も楽しみですね。この時期に舞台ができることは本当に幸せだと思いますし、何より最後まで駆け抜けることができたらいいなって思います。最後までやり遂げることが楽しみですし、やり遂げたいなって思います」

大和田「私は舞台が2年ぶりくらいでダンスも久々で緊張しますが、稽古と本番の短い期間ぎゅっとひとつの作品に集中して作り上げる達成感が映像とは違って、そこを楽しみたいと思います」

「諦めない」はみんなの背中を押す言葉

――― “諦めない”にちなんで今年諦めたくないことは?

りつこ「私はまさにこの作品です! 退団して結婚し子供がいるからミュージカルを諦めていたんです。一度離れてしまうと歌えなくなってしまうし無理だと勝手に思い込んで封印していました。
今回も皆さんと同じように稽古はできないのでけっこう悩みましたが、何かのせいで諦めたり、自分が犠牲になることでいずれ後悔する人生を自分の子供が見た時にどう思うのか。自分のせいでお母さんが不幸になったと思われるのは嫌だと。台本を読みたくても子供が泣いている、でもやってきた女優さんだっていると思うんですよね、やってこれた人がいるのに私は何で逃げたがるんだろうと。
 実はお芝居が大好きなくせに、人のせいにしない子供のせいにしない、やりたいことはできる、諦めない、と思ってこの仕事をお引き受けしました。本当にこの作品は今の私にぴったり。『諦めちゃダメ』と台本にいっぱい書いてあってとても勇気が出ますし、気合いを入れております」

森田「私は去年、事務所が変わって新しく声優としてスタートしてまだ1年。そこにこの朗読劇のお話をいただき、声優ならではのお仕事ができそうで嬉しいです。探求していく気持ちを諦めたくないなって思います。まだ知らないことがいっぱいで声を通して色々な事に挑戦したいと思っているので頑張りたいです」

大和田「この流れで言うのはめちゃめちゃプレッシャーですね(笑) 壮大なことではなくてプライベートなことでもいいですか?」

りつこ「ぜんぜん大丈夫! なになに!?」

大和田「甘いものが大好きなのですが、継続力と忍耐力がなくダイエットが続かないんです。なので、ダイエットを頑張りたいなって思います!(笑)」

りつこ「アイドルの方々はダイエットが大変なのよ! かわいくてずるい!(笑)」

―――では最後にメッセージをお願いします。

りつこ「心が落ち込みやすい時期なので観た方々が共感し元気になって、そしてちょっと頑張ってみようと思ってもらえたら嬉しいです。パワーが湧いてくるような作品に仕上げたいと思っています。感動をお届けできるように頑張ります」


(取材・文&撮影:谷中理音)

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公演情報

音楽朗読劇 GANG -GirlsAndNeverGiveup-

日:2021年2月10日(水)〜14日(日)
場:サンシャイン劇場
HP:公演ホームページ