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PICKUP
白石彩妃・安川結花・森岡朋奈

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あの日のいじめがボクの全てを狂わせた……。

過去に悩む男が、罪の許しと失われた人生を取り戻そうと歩む心の旅

2009年、NHK連続ドラマ『ツレがうつになりまして。』や2007年、映画『死にぞこないの青』などの脚本を筆頭に、数々の映画、ドラマ、舞台の監督・演出を手掛けてきた森岡利行が主宰する“STRAYDOG”の代表作。夢もなく自堕落な生活を送る中年のトシオは、自分の人生が狂った理由は、少年時代に同級生の女の子をいじめた事にあると回想する。ある日、一人の少女との出会いがトシオを罪の許しを得る為の心の旅に向かわせるのだが……。 「人はめぐりめぐって、出会えることがある」「未来は明るいんだ」というメッセージが込められた本作は同団体の『路地裏の優しい猫』と並ぶ人気作。本来は6月の上演が予定されていたが、新型コロナウイルスの影響により延期となっていた。メインキャストとなる白石彩妃、安川結花、森岡朋奈の3名に公演にかける意気込みを聞いた。

PROFILE

白石彩妃(しらいし・さき)のプロフィール画像

● 白石彩妃(しらいし・さき)
2000年1月13日生まれ、東京都出身。 ロックアイドルグループ「Tokyo Rockets」を今年6月に卒業。“STRAYDOG”の舞台『心は孤独なアトム』、『悲しき天使』『問題のない私たち』などに出演し、女優として活躍。

安川結花(やすかわ・ゆか)のプロフィール画像

● 安川結花(やすかわ・ゆか)
1986年11月13日生まれ、青森県出身。 日本映画学校在学中から舞台に出演。卒業後はヒール役のプロレスラー「安川惡斗」として活躍したのちに引退。以降に女優活動を再開し、NHK創作テレビドラマ大賞『あなたにドロップキックを』にてイモトアヤコと共演し、準主役を務めた。近年の主な出演舞台に2019年『星月夜〜明星と夕星〜』(流星揚羽)、2019年『夕凪の街 桜の国』(STRAYDOG)

森岡朋奈(もりおか・ともな)のプロフィール画像

● 森岡朋奈(もりおか・ともな)
1994年6月3日生まれ、東京都出身。 2006年、第11回全日本国民的美少女コンテスト・本選大会出場後、モデル・女優としてテレビ・映画・CMなどに出演。舞台では父・森岡利行が主宰を務める“STRAYDOG”を中心に多数出演。近年の主な出演作に2018年、ジャパハリネットMV『ヘラ子とヘラ男の憂鬱』、2017年、映画『LINKING LOVE』小谷ミナ代役などがある。

インタビュー写真

最後まで目が離せない作品

―――『路地裏の優しい猫』と並んで団体を代表する本作が延期期間を乗り越えて上演されます。過去に出演された方や初出演の方、それぞれにどの様な印象をお持ちですか?

森岡「まずは新型コロナウイルスで大きな影響を受けたエンターテインメント業界にあって、ようやく皆様の前に立てる日がやってきた事を非常に嬉しく思います。感染予防の観点からもできる事は徹底した上で、このタイミングでこの作品を上演できる事に特別な思いも感じています。
 本作は少年時代に鉄腕アトムになる事を夢見ていた男・トシオが中年となって仕事を失い、自堕落な生活を送る中、今の不遇の原因は少年時代に自分が加担してしまったいじめにあると考え、ある少女との出会いを通して、過去への心の旅に出るといストーリーです。人間の優しさと、心の闇を描くことを得意としてきた“STRAYDOG”らしく、様々な伏線が張られており、最後まで目が離せない展開に是非注目してもらいたいですね」

白石「今回、2回目の出演になります。初演時に脚本を頂いた時はまだ高校生だったので、理解が追い付かず、何度か読み込んでなんとか理解したという深いお話でしたが、色々な伏線や時代描写など、楽しみながら演じさせてもらいました。“STRAYDOG”さんは、嫌な事があった時に観ると、明日から頑張ろうという元気をもらえる作品が多く、演じている私達も元気をもらっています。
 今回は中年のトシオに心の旅を導く少女の役を演じます。どこか不思議な雰囲気を漂わせていますが、同時に前向きな部分も兼ね備えた子という印象があるので、観ている人にも明るさや元気を伝えられたらと思っています」

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安川「“STRAYDOG”さんの作品には何度か出させてもらっていますが、今回この作品に関わるのは初です。台本見た時は主役が6人ぐらいいる感じで、それぞれ見せ場があってやりごたえがある作品だなという印象です。お客さんに分かりやすい形で分岐が図られていって、最後になって一気に伏線が回収される感じで、クライマックスまで目が離せない作品ですね。本作で私は主人公の部屋に転がり込んだ謎の家政婦を演じます。
 これまで“STRAYDOG”さんでは母親役を演じることが多くて、皆さんにもどこか母性を感じてもらっていて、それが生きてくるのではないかと思います。『アオイの花』で少年犯罪により娘を殺された母親の役を演じた時はプレッシャーで、心労が重なって、頭に小さい剥げができました。でも、いずれの作品も最終的に前を向こうよと背中を押してもらえる作品が多い劇団さんだなという印象があります。今回、いじめがテーマになっていて、どこか刺さる部分もあるかもしれませんが、1歩前に出ればという勇気につながる作品になれば嬉しいです」

過去の過ちも心の在り方次第で変わる

―――コロナ禍で公演の中止、キャンセルが相次ぎました。まだまだ厳しい時代は続きますが、約半年ぶりに代表作を上演する事には特別な意味があると思います。

インタビュー写真

白石「エンターテインメント自体が自粛の波にさらされています。勿論、命には代えられませんし、優先順位があることは理解していますが、娯楽がない世の中はきっと生きにくいはずですし、どこか皆さんも心の開放を求めていると思うのです。この作品が皆様の希望のひとつとなり、観終わったあとに『明日から頑張ろう!』と背中を押すきっかけになれば嬉しいです。
 私は初演から時が経って物語の感じ方が違いました。きっと観た方の年代ごとに色んな受け止め方が出来る作品だと思うので是非、劇場でご覧になってください」

安川「私もコロナ禍の影響で出演予定だった舞台が中止になりました。以前は女子プロレスラーとして活動していて、その時はヒール役のイメージが強かったのですが、“STRAYDOG”さんに出させてもらう時には、いつもとは違う私を観て欲しいという気持ちになります。特に『アオイの花』に出てから、役者として意識が大きく変わり成長することができました。今回はちょっと不思議な役なので、色んなものを詰め込んで皆さんに楽しんでもらえたらと思っています。こんなご時世だからこそ、届けたいテーマの作品です」


森岡「個人的な事ですが、3月に第二子が生まれて以来の復帰作になります。再び舞台に立つ楽しみがある反面、声が出るかな?と不安な一面もありますが、今回は教師役を演じるので、母親の子供に対する目線など、生かせる事もあると思います。人間誰しも、『あの時に、ああしていれば』という経験はあるはずです。過去の過ちも心の持ち方次第で色んな受け止め方ができるんだというメッセージが込められていて、歌やダンスなど、エンターテインメントの要素も多く、皆さんと一緒になって楽しめる作品です。皆様のご来場を心からお待ちしております」

(取材・文・撮影:小笠原大介)

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公演情報

「心は孤独なアトム」のチラシ画像
“STRAYDOG”Produce公演
心は孤独なアトム


2020年12月16日 (水) 〜2020年12月20日 (日)
シアターグリーン BIG TREE THEATER
HP:公演ホームページ

42名限定!一般4,500円 → 【指定席引換券】3,500円さらに700Pゲット!(12/3 18時55分更新)
詳細はこちら
「心は孤独なアトム」のチラシ画像
ストレイドッグ
心は孤独なアトム


2020年12月16日 (水) 〜2020年12月20日 (日)
シアターグリーン BIG TREE THEATER
HP:公演ホームページ

全席指定(前売):4,500円
全席指定(高校生以下):2,500円
(税込)

詳細はこちら