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久下恭平・佐藤弘樹

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自殺予告に右往左往する教師たちの姿をノンストップで描く!

中学校の職員室で展開されるワンシチュエーション・ブラックコメディ

 テレビ・ラジオ・舞台で活躍するコメディ作家 演出家の吉村ゆうを中心に2011年設立。上向きで高揚した(=ハイビームな)気分で“エンターテインメント・コメディ”を作り続けている東京ハイビームが、プロデュース公演『ティーチャーズ〜職員室より愛を込めて〜』を上演する。
 とある中学校の職員室で、生徒の自殺予告メールを巡って教師たちが右往左往する中、学校が抱えていた多くの問題が少しずつ明らかになっていく。そう聞くとシリアスで重い話のようだが、これをドライブ感のあるコメディに仕立て上げるのが東京ハイビーム。メインキャストとして出演する久下恭平・佐藤弘樹のお二人に、公演に向けての期待を話してもらった。

PROFILE

久下恭平(くげ・きょうへい) のプロフィール画像

● 久下恭平(くげ・きょうへい) 
1991年9月13日生まれ、兵庫県出身。2013年、ワタナベエンターテインメントカレッジ卒業。2015年の舞台『GRADUATION』で初主演。代表作の1つにミュージカル『忍たま乱太郎』(鉢屋三郎役)がある。2016年『SHORT GUN SECOND SHOT』を皮切りに東京ハイビームの諸作に出演し、2018年、東京ハイビーム×ベニバラ兎団『Selection Theater』では初の独り舞台を経験した。2019年よりフリーで活動。

佐藤弘樹(さとう・ひろき)のプロフィール画像

● 佐藤弘樹(さとう・ひろき)
1986年12月3日生まれ、東京都出身。2010年より舞台俳優として活動。主な出演作は『蜘蛛女のキス』(2011年)、剣幸・モト冬樹主演『ハロー・ドーリー!』(2012年)、藤原紀香主演『南太平洋』(2015年〜16年)、鉄拳原作『家族のはなし』(2018年/久保田秀敏とW主演)、ミュージカル『ら・ら・ら・ららんど』(2018年/主演)、『雨のち晴れ』(2019年/主演)『博多とんこつラーメンズ』(2019年/重松役)『Get Back!!』(2019年/寅次郎役)など。

インタビュー写真

このあらすじでコメディ?というお客さんを笑わせられるように

――― 久下さんは、東京ハイビームの作品に何本も出演されていますね。

久下「吉村さんがどんな作品を作りたいのか、稽古の最初からすごく明確で、劇団員の皆さんも客演の人たちもそれを信じて、みんなでガッと作っていく印象です。基本的にはコメディですけど、すごく感動的な作品もありますし」

――― コメディ系の作品は得意なタイプですか?

久下「僕は関西出身で、吉本新喜劇を見て育った人間なので、突拍子もないおバカなことをやるのには抵抗がないんです(笑)。初めて東京ハイビームの作品に出たのが2016年の『SHORT GUN SECOND SHOT』だったんですけど、その前の2年間くらいはずっと重たい話の暗い役が続いていて、『SHORT GUN〜』で久しぶりにコメディをやらせていただいたので、すごく楽しかったですね」

――― 佐藤さんは、東京ハイビーム初参加ですね。

佐藤「僕が懇意にしている方が以前東京ハイビームの作品に出ていて、出演が決まってから、その方とお話をしたんです。その方はずっと僕のことを見てくださっている人で、きっと吉村さんの作品に合うと思うし、成長できるからという話を聞いて、ぜひ頑張りたいと思いました。僕自身も役者として成長したいという気持ちが強く、実際に参加してみてどうなるかは想像もできませんが、とても楽しみで、緊張もしています」

――― 今回の作品は職員室が舞台で、お二人は教師役を演じるんですね。

久下「実は、僕はもともと学校の先生になりたかったので、こうして先生役をやれることはすごく嬉しく、感慨深いものがあります。僕が演じるのは、かつて教え子が自殺してしまったことで心を閉ざしている先生なんですけど、そこに自殺予告が入るという事件を皮切りに、少しずつ心を開いていく役です。これのどこにコメディが入るねん!?っていう感じですけど(笑)、そこが僕としてはめちゃくちゃ楽しみですね。
 まだ(この取材時点では)台本をもらっていない僕が持っている情報量は、観に来てくださるお客さんと同じだと思うので、このあらすじでコメディ?と思いながら足を運んでくださる方をバカバカ笑かしにかかれるような作品づくりをしていきたいです」


インタビュー写真

佐藤「僕は以前上演されたときの台本を読ませていただいているんですけど(※もともと本作は、東京ハイビーム設立前に吉村氏が外部作品として書いたもの)、あの役を久下さんが演じるというのがまったく想像がつかなくて」

久下「ええっ?(笑)」

佐藤「この役、難しそうだなって。もちろん他の先生にもそれぞれドラマがあって、ここはこうなるの?っていう出来事が偶発的に起きるんですけど、その中で軸になるのが久下さん演じる先生なんです。僕はどの先生をやることになるのか、まだはっきりと聞いていないんですけど……」

(ここで、取材に同席していた吉村氏から配役を聞かされる)

佐藤「あっ、そうなんですか!それは嬉しいです。もともと台本を読んで純粋に“面白いな”と思っていたし、その先生のドラマも印象的だったので、もっと楽しみになりました」



インタビュー写真

先生同士の関係、サスペンス、合唱……と見どころ満載

――― ワンシチュエーションものというスタイルに関してはいかかですか?

久下「大好きです。吉村さんと一緒にやらせていただくのはだいたいワンシチュエーションものか、舞台からハケさせてもらえなかったりすることが多いので(笑)、ほんとに楽しみです」

佐藤「僕は、そんな久下さんの胸を借りたいと思います(笑)。ワンシチュエーションものの経験がないわけではありませんが、台詞がない瞬間にどんな立ち居振る舞いをするかというのが、けっこう難しいんですよね。ちょっと語弊があるかもしれませんが、役者がいきなり背景の一部になるような瞬間もあれば、ドラマとして立ってくることもある。その按配が本当に難しいだろうなと感じています。とにかく台本自体が面白いので、役者としてはプレッシャーがかかりますね。本当にいろんな先生たちのドラマが移り変わっていく中で、自殺予告の話が入ってきて、ちょっとサスペンスの要素もあって、さらに合唱の場面もあって……」

久下「えっ! 盛りだくさんじゃないですか」

佐藤「久下さんが演じる先生は指揮をするんですけど……」

久下「じゃあ、歌わなくていいんだ。しっかり指揮しますね(笑)」

佐藤「いや、三部合唱なので、久下さんも歌います」

久下「困ったなあ〜(笑)」


インタビュー写真

――― 本作の紹介文には“ノンストップ、ブラックコメディ”という言葉もあります。昨今、また学校の問題がニュースになったりしていますが……。

佐藤「ほんとに、あの事件があったから書いたのかなと思うくらい、“今”の話だなと感じます。僕は役者として台本を読みましたけど、これをお客さんとして観たらどうなるのかなって、すごく興味があります」

久下「東京ハイビームは年間通してけっこうな本数を上演していて、しかも、どの作品も面白い。そういう中で、吉村さんがこれをまたやろうと思ったというのはすごいことだと思うんです。今まで東京ハイビームを応援していたお客さんにとっても、ちょっと衝撃的な作品になるんじゃないかなって、今からワクワクしています」

――― では、公演を楽しみにしている人にメッセージをお願いします。

久下「まず、2019年の締めくくりとなるタイミングに、劇場で演劇というものを選んでいただけたら本当に嬉しいです。あとは個人的な話になりますが、学生の頃は入るのに勇気が必要だった職員室という場所で起こる群像劇に、こうして自分が身を置けるのはとても幸せなことだと思っています。絶対に間違いない作品にしますので、ぜひこの『ティーチャーズ〜職員室より愛を込めて〜』を体感しに来てください!」

佐藤「僕は東京ハイビーム初参加なので、緊張と期待が入り混じっています。でも、作品を読ませていただいて、本当に期待をもって臨めるものだなと思っているので、その成果が皆さんに届くように、稽古場で一丸となって頑張ります。ぜひ、クリスマスと大掃除は早めに済ませていただいて(笑)、観に来ていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします!」


(取材・文&撮影:西本 勲)


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公演情報

「『ティーチャーズ』〜職員室より愛を込めて〜」のチラシ画像
東京ハイビーム・プロデュース公演
『ティーチャーズ』〜職員室より愛を込めて〜


2019年12月25日 (水) 〜2019年12月30日 (月)
新宿シアターモリエール
HP:公演ホームページ

24名限定!5,500円 (全席指定・税込)→ 4,500円 さらに3,000Pゲット!(12/26 19時35分更新)
詳細はこちら
「『ティーチャーズ』〜職員室より愛を込めて〜」のチラシ画像
東京ハイビーム・プロデュース公演
『ティーチャーズ』〜職員室より愛を込めて〜


2019年12月25日 (水) 〜2019年12月30日 (月)
新宿シアターモリエール
HP:公演ホームページ

特典付前売チケット:6,500円※
前売チケット:5,500円
(全席指定・税込)

※お好きなキャストの非売品ブロマイド付き
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