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今井隆文・大村 学・ほさかよう

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劇団プレステージとほさかようが再びタッグを組み、人気作の再演に挑む!

自分たち自身と重なる部分も多い物語を、どう見せるかが課題

PROFILE

今井隆文(いまい・たかふみ)のプロフィール画像

● 今井隆文(いまい・たかふみ)
85年7月27日生まれ。東京都出身。劇団プレステージの公演以外にも外部舞台、テレビ、ラジオ、映画などで活躍中。インパクト大のもじゃもじゃ頭がトレードマークながら、大村曰く「劇団の中で、一番常識的な人」。

大村 学(おおむら・まなぶ)のプロフィール画像

● 大村 学(おおむら・まなぶ)
85年7月8日生まれ。京都府出身。劇団プレステージ公演のほか、外部の舞台、ドラマ、映画作品にも出演している。15年秋には「『祝女〜shukujo〜』season2」への出演が決定している。

ほさかよう(ほさか・よう)のプロフィール画像

● ほさかよう(ほさか・よう)
3月23日生まれ。京都府出身。06年、演劇プロデュース・ユニット『空想組曲』を結成し、主宰を務める。繊細かつ的確な演出に、俳優陣からのラブコールも多い。外部へ多数の脚本提供や演出を行うほか、ゲームシナリオライターとしても活躍。

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――― 個性豊かな俳優陣の、熱量の高い芝居で着実に人気を伸ばしている劇団プレステージ。記念すべき第10回公演では演出に再びほさかようを迎え、『Have a good time?』を上演。大村学、今井隆文は口を揃えて「今回やるならこれだと思った」と言う。

今井「『再演してほしい』という声が多く、一番プレステージっぽい作品。大きいハコでやれば、伝わることもより多いなと思ったんですよね」
大村「エンターテイメント要素が強い作品です。僕ら自身の歴史とも近い物語なので、いいんじゃないかと」

――― 30歳を過ぎた売れないアイドルたちが、10周年を迎え最後の賭けに出るストーリー。ほさかは「よくこれを持ってきたな」と思ったと言う。

ほさか「舞台を見ていて『これってプレステージのことかも』と思うお客さんもいるはず。セリフがそのまま出演者の思いとして受け取られかねない。皆がこの10年で実際に感じてきた苦しさやお客さん達への気持ちをきちんと掘り下げないといけない気がしたんです。大変な作業になると思いますけど」
大村「そっかぁ。リアルな感情を抉りだす作業、僕はすごく楽しみです」 
今井「うん。初演とは全然違う作品になるだろうし、そうしたいですね」



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――― プレステージとほさかの出会いは、昨春の公演『ボーンヘッド・ボーンヘッダー』。付き合いは短いが、関係は濃く、信頼は深い。

今井「こんなに人をちゃんと見てくれる演出家はいないと思いました。一緒に積み上げていく作業が、発展性があって楽しかったんです。劇団員を使うのが上手で、僕らも知らなかった部分を引き出してくれました」

大村「『プレステージはこう進めばいいんじゃないか』っていう方向性が、ほさかさんを通して見えた手応えがありましたし、観に来た方からもそういう声を多くいただけたんです」

ほさか「初めて稽古を観に行ったとき、若い役者達がまるで昔の小劇場みたいな泥臭さとアツさを持っていることにびっくりしたんですよね(笑)。演出家が『それやりすぎじゃない?』って思うくらいのアイデアをどんどん持ち込んでくる。だから僕自身もすごく刺激を受ける、やりがいのある現場です」


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――― 俳優業のみならずパンフレットの制作など裏方作業にも取り組み、コツコツと挑戦を続けてきたプレステージが、今までになく高い壁に挑む。

ほさか「演劇に関わっている人たちに絶対響く内容で、『その程度の苦しみじゃないんです』と反感を持つ人もいるはず。だから芝居が軽く見えちゃいけない。アイデアを出し惜しみせず、どんどん言ってほしいです」

大村「はい。お芝居だけじゃなく、人としても教えてもらえることが多くて、プレステージにいて良かったと思うことが、たくさんあるんです」

今井「だから、この場所をなくしたくない。本当に正念場なので、全力で臨みます。そしていつか、ぜひほさかさんの作・演出でやりたいです」

ほさか「こちらこそ、お願いします!」



取材・文:木下千寿 撮影:佐藤雄哉(平賀スクエア)
スタイリング:池田未来 ヘアメイク:川島享子
衣装協力:[大村 学] bukht/GANT RUGGER
      [今井隆文]PHINGERIN/JACK SPADE

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