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三上市朗

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TAAC 東京進出後初の公演は、新しい「余命モノ」。

宣告された余命を過ぎても死なない父に、家族らは……

医師から余命半年と宣告された父は、死を前にして長男とは血が繋がっていない事を告白する。受け入れた家族。しかし父は死ななかった。家を出た次男、病に倒れ寝たきりになった母。そして父と長男の関係も変わっていった。日本社会が抱える問題を背景に、人々の「営み」を描きだす、タカイアキフミの個人ユニット「TAAC」最新作に俳優、三上市朗が挑む。

PROFILE

三上市朗(みかみ・いちろう)のプロフィール画像

● 三上市朗(みかみ・いちろう)
1966年2月15日生まれ、京都府出身。
フジテレビ『木曜の怪談』(1995年〜1997年)、『踊る大捜査線シリーズ』(1997年〜2012年)での三井一郎役として注目を浴びる。NHK大河ドラマ『八重の桜』(2013年)やテレビ朝日『緊急取調室』(2017年)などの人気作に出演するほか、映画、舞台でも活躍の場を広げている。近年は舞台『シンギュラ』(2019年2月)、『T-works♯2 THE Negotiation』などに出演。

インタビュー写真

前向きになってもらえる作品にしたい

――― 本作に出演が決まった感想をお聞かせください。

「作・演出のタカイくんには数回会ってみて、この人ならば、という気持ちでお引け受けしましたが、単純にお声がけ頂いて、嬉しいですね。基本的に、オファーを頂いたすべてのお仕事はお受けしたいと思っていますが、スケジュールの都合でお受けできないこともありまして、年齢と共に出来る役柄は限られてきているなというのもありますし、その中で今回声をかけて頂いたのは嬉しいです。

まだ脚本は稽古前なので頂いてませんが、特に不安はありません。私が一緒にお仕事をさせていただいた作家さんも皆、筆が遅くて、基本、稽古をやりながら、台本を完成させていく形なので慣れていますし、稽古をしながら、その役にあて書きをしていく方が信頼がありますね。そのやり方で長年やってきたので、不安はありません。

内容はあらすじでは一見すると暗い内容に見えますが、折角、忙しい年末に劇場に来てもらってるのに、暗い気持ちで帰って欲しくないというのが、僕もタカイくんも同じ意見です。観に来て頂いて、すっきり腑に落ちるとまでは言いませんが、少なくとも観てよかったなという気持ちで帰ってもらおうという所では意見は一致していますね。ただただ、暗い家族の物語を見せるのではなく、前向きになってもらえるような作品にしたいです」

――― 三上さんの中での父親像はありますか?

「今はもう両親がいないので、親というのは昔の記憶と、自分の想像に頼るところが大きいです。実際には娘を持つ親の立場なので、娘にとってどういう親でいるべきかは今の自分も模索している最中ですが、娘から『お父さんの子で良かった』と思ってもらえる父でありたいですね。

私自身は、病気での入院もないし、介護もしたことはないですが、40歳を過ぎてから、何か人生を折り返したなという感じがして、50代に入ってからはカウントダウンが始まったなと実感してますので、その中で「父」という役作りをしていこうと思います」

悲劇と喜劇は紙一重

――― TAAC主宰のタカイアキフミさんは人々の営みを描き、現実にありながらも普段は感じることのない微かな希望や愛を掘り起こすことを大切にされているようですが、今回は、タイトルに「愛」が含まれていますね。

「作品の中で、「父」は長男に養子だという秘密を伝えるタイミングを探していて、いままでずっと伝えそびれていたと思うんですね。それで、もうここだなというタイミングが余命宣告をされた時だったわけです。でも、『あれ?3年経ってもまだ生きているぞ・・・』となって、長男との関係も悪くなり、どこか『しまった!外してしまったな』という感じはあったんじゃないかと(笑)。

あらすじだけだと、重たいなと思うかもしれませんが、こういうトーンでしゃべるとコメディーになるじゃないですか。悲劇と喜劇は紙一重と言いますし。

僕自身、根底が喜劇人だと思っているし、憧れていたので、家族の関係性によってはその状況が悲劇だけではない捉え方も出てくると思います。その捉え方から、タカイくんが思い描く『愛』を表現できるのではないかと。それがお客様にも家族を考えるきっかけになれば嬉しいです。まずはあらすじだけで判断せずに、観に来て頂きたいですね。決してただただ重いというのはないと思いますし、私にオファーがかかったという背景にも何かがあると思うので。」

公演中も日々、進化させようとしている

――― 三上さんにとって舞台に立つこととは?

「舞台はごまかしがきかないですよね。映像は極端な話、見せ方次第で、下手くそでも出来ちゃうこともあるんですよ。でも、舞台だとごまかしが効かなくて、上手いも下手も全てお客さんに伝わってしまう。公演中は毎日、同じことをやっているようでも、日々、進化をさせようとしているし、最後まで妥協をしないでやっていくのは大変だけど楽しい作業です。でも全然、割に合わないですけどね(笑)。

それでもやっぱり出てしまう。やっぱり私は映像よりも舞台のほうが落ち着くんですよね。出演者も含めて、最初から最後まで携われるし、全体が見られるので。自分の役割をわきまえつつも、ちゃんとディスカッションできる演出家だと信頼できますね。だからこそ曖昧にしないで、納得できるまで作れるのが舞台の魅力です。多分、演じる人によってだいぶ変わるだろうし、そこで我々がどう化学反応を起こせるかも楽しみです。稽古前ですが、今は不安よりも楽しみが大きいですね。」

――― 最後に読者へメッセージをお願いします。

「家族が集まる年末ですし、絶対に暗い気持ちでは帰らせません!皆さんに何か希望を持って帰ってもらいたいので、是非ご来場をお待ちしています」

(取材・文&撮影:小笠原大介)

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公演情報

「だから、せめてもの、愛。」のチラシ画像
だから、せめてもの、愛。

2019年12月25日 (水) 〜2019年12月30日 (月)
下北沢「劇」小劇場
HP:公演ホームページ

26名限定!一般4,500円 → 【指定席引換券】3,600円さらに200Pゲット!

詳細はこちら
「だから、せめてもの、愛。」のチラシ画像
だから、せめてもの、愛。

2019年12月25日 (水) 〜2019年12月30日 (月)
下北沢「劇」小劇場
HP:公演ホームページ

指定席引換券・一般:4,500円
指定席引換券・学生:3,500円
(全席指定・税込)

※学生チケットをご購入の方は、
当日学生であることが確認できるものを受付にご提示ください。

【指定席引換券】
※当日、開演の45分前より受付にて指定席券とお引換えください。
 連席をご用意できない場合がございます。予めご了承ください。

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