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舞台『The Great Gatsby In Tokyo』

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ジェイ・ギャツビーから届く1通の招待状……

華麗な饗宴に集う男女の濃密な会話劇。今宵、貴方は目撃者となる。

 1925年、アメリカ人作家のF・スコット・フィッツジェラルドによって執筆された『The Great Gatsby』(華麗なるギャツビー)。以後、様々な時代で舞台・映画化されるなど、アメリカ文学を代表する1作として根強い人気を持つ原作に、俳優・プロデューサー・演出家として活躍する野口大輔が新たな世界観を加える。
 舞台は現代の東京。若くして財を成したジェイ・ギャツビーは、かつての恋人デイジーに再会する為に、盛大なパーティーを毎夜繰り返していた……。原作の登場人物はそのままに、現代・東京を舞台にした人間ドラマはどんな結末を迎えるのか!? ダブルキャストでギャツビーを演じる山ア将平、GOH IRIS WATANABE。そしてデイジーを演じる風谷南友、愛花ちさきの4人に、本作への意気込みを聞いた。

PROFILE

山ア将平(やまざき・しょうへい)のプロフィール画像

● 山ア将平(やまざき・しょうへい)
1990年3月31日生まれ。千葉県出身。2004年、14歳で第17回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」審査員特別賞を受賞。以後、テレビや映画、舞台など俳優として活躍。主な出演作に映画『TOKYO TRIBE』(園子温監督/14年)、WOWOW連続ドラマW『ダブル・ファンタジー』(18年)、明治座一月公演・由紀さおり特別公演『あなたがいれば』(17年)など。

風谷南友(かぜたに・なゆ)のプロフィール画像

● 風谷南友(かぜたに・なゆ)
女優・声優・ナレーター。女優を軸に2017年ミス小野小町、2018年より勝負の姫君就任。また、京本政樹監督・主演の四日市PR映像にヒロインで出演中。主な出演作に映画『L♡DKひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』(19年/三枝詩織役)、映画『おみおくり』(18年/木下葵役)、TVドラマ『元町ロックンロールスウィンドル』(19年/ゲスト主演)、Amazonドラマ『THE HORROR VIDEO』(19年/主演)など。

GOH IRIS WATANABE(ごう・いりす・わたなべ)のプロフィール画像

● GOH IRIS WATANABE(ごう・いりす・わたなべ)
ボーカリスト・ギタリスト・シンガーソングライター・アクター。15才で歌い始めすぐに、横浜ハイスクールミュージックフェスティバル特別賞受賞。 直後にヤマハティーンズミュージックフェスティバル大賞受賞・文部科学大臣奨励賞受賞[Vocal・Guitar・作詞作曲]。 旧BMG(現Sony music ent.)よりBANDデビュー。ソロ転向後の2012年「山三・・SWANSONG」の上演を嚆矢として音楽劇制作開始[作詞・作曲・主演]。10月、SONGBIRDより「山三・・SWANSONG」舞台サントラ発表、即日完売。2014年舞台『NIGHT JASMINE 2』上演に伴い、サントラCD「NIGHT JASMINE」発売。2015年より重要文化財建築横浜山手西洋館各館でのオリジナル音楽劇上演を史上はじめて許可され、以降現在まで毎年度新作上演中。DANCETERIA-ANNEX主宰。
 主な外部出演舞台に ミュージカル『手紙』2017」(藤田俊太郎演出/新国立劇場/アツシ役)、ミュージカル『山三と阿国』(大島ミチル書きおろし/アートピアホール/主役・名古屋山三郎役)、『Infini-T Force』(タツノコプロ55周年記念/IMAホール/界堂一道Z役)等。

愛花ちさき(あいはな・ちさき)のプロフィール画像

● 愛花ちさき(あいはな・ちさき)
1985年5月15日生まれ。東京都出身。2001年4月、宝塚音楽学校入学。03年3月、宝塚歌劇団に89期生として入団。月組公演『花の宝塚風土記/シニョール・ドン・ファン』で初舞台。その後、宙組に配属。『Paradise Prince』(08年)で新人公演初ヒロインを、『薔薇に降る雨』(09年)で2度目の新人公演ヒロインを務める。14年7月27日、『ベルサイユのばら−オスカル編−』東京公演千秋楽をもって、宝塚歌劇団を退団。同年、生命のコンサート音楽劇『赤毛のアン』で、宝塚退団後初舞台出演。

インタビュー写真

誰かの為に捧げるギャツビーのエネルギーをこの現代でどう表現できるか

――― 近年では2013年のバズ・ラーマン監督、レオナルド・ディカプリオ主演で映画化された本作への出演が決まって、どんな心境でしたか。

山ア「最初にお話を頂いた時、僕はギャツビーよりはストーリーテラーである、隣人のニックに近いと思っていたので、正直ハードルが高いなと思っていました。僕のギャツビーへの印象は“ピュアな人間だな”という印象。毎晩パーティーを開くと聞くと豪勢で派手なイメージがありますが、元は極貧の生まれで、家柄が違う富豪の娘デイジーと同じ立場になれるように、懸命に財をなして豪邸を作り、そこで毎晩パーティーをして、デイジーとの再会を待ち続けたという、一途な一面があるんですね。ちょっと行き過ぎている部分も彼の真っ直ぐな気持ちから来ているのかなと。だから自分も演じる上でピュアさは持っていたいです」

風谷「2013年の映画版を観て、デイジーの登場シーンがとても素敵だったのを覚えています。憧れの女性を演じることができて、嬉しいのと同時に私でいいのかという緊張感もありますが、精一杯演じたいと思います。映画版も異なる時代の作品を観て、2013年の作品はエンターテイメント性を、1974年の作品は落ち着いていて、より人間味を感じました。
 デイジーは名家のお嬢様で品格もあるのですが、自分の人生で受身というか、判断をしてこなかった弱い部分もあります。そういった部分をどう表現できるかは挑戦ですね。色んなキャラクターが出てきますが、観る人にもどこか自分と似ているなと感じてもらえる人物がいると思うので、そういった内面性の描写もうまくできたらなと思っています。デイジーは不自由なく育ってきたので、お金があって当たり前という環境でのし上がったこともないので、ギャツビーのその一途な想いに果たして応えることができるのか?という部分にも注目をして観てもらえたらなと思います」

インタビュー写真

GOH「僕はオーディションで応募しました。『ギャツビーが出来なければやりません』と、野口さんに伝えていたので、決まった時は本当に嬉しかったです。野口さんが掲げる、作品全体を貫く“現代の東京で暮らす色んなバックボーンを持った人達のつながりをどう描くか”というテーマを持った上で、誰か1人の為にどんな事でもする、ギャツビーのすごいエネルギーを、この全てにおいて効率が追求されるドライな現代において、どう体現できるかが挑戦になってくると思います。
 ギャツビーが自分のフィルターでしかデイジーを見る事ができないことが、悲劇の始まりでもあり、その子供っぽさというか、ガラス細工のように繊細な部分をお客様に伝わるように表現したいです。今回はダブルキャストですが、野口さんも演出面でも違いを持たしてくるでしょうし、同じ台詞1つを取っても、きっと違うものに感じるはずなので、是非、両チームのステージを見てもらいたいです」

愛花「宝塚の現役時代、自分がその時に舞台に立っていたにも関わらず、別の組での公演になり、ずっと羨ましいと思っていて、他組の公演を観にいっていたぐらい大好きな作品なので、本当に光栄な事です。デイジーはヒロインとは言われるが、この作品では悪女とまではいかないけど、誰もが心の中にある汚い部分を現している気がして、従来の純粋無垢なヒロイン像ではない気がします。そういう人間らしい部分や、上流階級の人達が醸しだす育ちの良さや、所作の美しさみたいなところを自然に出していけたらと思っています。
 華やかなミュージカルでの経験はありますが、感情を台詞でぶつけ合うストレートプレイは経験が浅いので、色々勉強させて頂きたいなと思っています。あと、相手役が男性の方との恋愛ものは初めてなので、緊張しています」

インタビュー写真

招待状が届いた瞬間から物語の世界にいる

――― 本作の見所の1つとして、チケットはギャツビー邸からの招待状として届く。観客は観劇ではなく、あくまでもパーティー招待客の1人として物語の目撃者となるのだ。

山ア「この発想はとても面白いですよね。招待状が届いた瞬間からお客さんはギャツビーの世界に足を踏み入れる訳ですよね。受付もギャツビー家の執事や使用人のキャストが応対したり、会場にはバーカウンターやジャズの生演奏があったり、これまでのお芝居という概念は超えていますよ」

GOH「そういう意味では、ストーリーテラーのニックが会場入りするところからストーリーは始まっていると言えると思います。あくまでもパーティー延長線で、物語に入っていくというシームレスな展開はこれまでにないものかもしれないです」

風谷「確かに! だから会場が青山DDDになったんでしょうか? 赤絨毯のリッチな雰囲気はこの世界観にぴったりですよね」

愛花「せっかく青山というお洒落な場所柄もありますし、お客さんにはお洒落をしてきてもらえたらより楽しめると思います。あと是非、開場直後からの何かが始まるワクワク感も堪能してもらいたいので、会場には是非早めからお越しください!」


インタビュー写真

一途な愛に生きた男の生き様を目撃してほしい

――― 最後に読者へのメッセージをお願いします。

山ア「どの時代にも共通する人間関係やお金を取り巻く愛憎など、映画や舞台で伝えられてきた原作の軸の部分は変わらないと思うので、誰にでも楽しめる作品です。どうかギャツビーの招待状を受け取ってください」

風谷「華やかな世界の中にも人間性が溢れる群像劇だと思っていて、都会の東京にもマッチした作品になると思います。傍観者ではなく、当事者として、自分のあり方を考えてもらいたい一作でもあるので、是非開場に足を運んでください」

GOH「観た人の記憶の片隅に残ればいいと思います。一途な愛に生きた1人の男の生き様を目撃しにきてください」

愛花「これまでのイメージは守りつつも、新たなデイジーとして生きられたらいいなと思います。映画やミュージカルは華やかであり記憶に残りやすいですが、本作は会話劇なので、誰かの台詞がお客様の心に突き刺されば嬉しいです」


(取材・文&撮影:小笠原大介)

公演情報

「舞台『The Great Gatsby In Tokyo』」のチラシ画像
舞台『The Great Gatsby In Tokyo』

2019年3月13日 (水) 〜2019年3月17日 (日)
DDD AOYAMA CROSS THEATER
HP:公演ホームページ

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