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板倉光隆・金城大和・岩田 翼

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1人の異国人写真家が焼き付けた幕末動乱を生きた人々の「命の残像」

蜂寅企画が平成の終りにお届けする大江戸絢爛写真群像劇!

上演される作品はすべて時代劇。史実や実在の人物をモチーフに、綿密な調査を重ねて重厚な人間ドラマを生み出す蜂寅企画の新作は、鎖国の解かれた幕末の横濱が舞台。異国からやってきた1人の写真家フェリーチェ・ベアトと、動乱の世を愉快痛快に生きた名も無き人々の群像劇だ。異国人を打ち払おうとする攘夷の空気もどこ吹く風。風景、人物、ありとあらゆる物を愛し、面白がったベアトの“眼”は人々の命の光を鮮明に捉えていた。 ベアト役の金城大和と、攘夷推進派の敵役を演じる岩田翼。そして出演に加えて演出を担う蜂寅企画プロデューサー、板倉光隆に本作の見所を聞いた。

PROFILE

金城大和(きんじょう・やまと)のプロフィール画像

● 金城大和(きんじょう・やまと)
1983年9月9日生まれ、沖縄県出身。
高校卒業後に上京し、2010年に俳優デビュー。2013年にテレビドラマ・スーパー戦隊シリーズ第37作『獣電戦隊キョウリュウジャー』にキョウリュウブルー / 有働ノブハル役で出演。映画やテレビアニメ吹き替えなどのほか、舞台作品にも積極的に出演。蜂寅企画には第12回公演「忘れな三助〜大江戸絢爛湯屋物語〜」(2017年4月19日 - 23日/中野ザ・ポケット)三平太役など。

岩田 翼(いわた・つばさ)のプロフィール画像

● 岩田 翼(いわた・つばさ)
1973年7月31日生まれ、東京都出身。
都立狛江高校、中央大学、昴演劇学校を経て劇団昴に所属。2002年、演劇学校在学中に昴公演『フィリップの理由』フィリップ役に抜擢され初舞台。現在は昴公演だけでなく各プロデュース公演や他劇団への出演も多い。舞台の他には、洋画の吹き替えやアニメ、テレビCMへの出演なども多い。

板倉光隆(いたくら・みつたか)のプロフィール画像

● 板倉光隆(いたくら・みつたか)
1976年11月22日生まれ、東京都出身。
劇団昴時代に声優として見出されデビュー。アニメ・海外映画の吹き替えなどの声優業を始め、ナレーション、実写のテレビドラマや映画、舞台出演、リーディング公演参加、舞台演出などジャンルを問わない活動は多岐にわたる。2016年蜂寅企画プロデューサー就任。近年の主な舞台出演に最果て忠敬(徳川家斉)(2018年、蜂寅企画/中野ザ・ポケット)/伝馬町牢日誌しゃばだば (次郎吉(鼠小僧))(2018年、蜂寅企画/八幡山ワーサルシアター)/弁天小僧〜宵雨の艶菊〜(主演・お艶(弁天小僧菊之助))(2018年、森の劇場番外公演/浅草雷5656会館ときわホール)など。

インタビュー写真

平成が終わろうとする今と重なる時代

――― 時代劇を中心とした題材を扱ってきた蜂寅企画が最新作に選んだのは江戸幕末。異国人写真家を主役とする本作の構想に至ったのはなぜですか?

板倉「うちは時代物にこだわってやっているのですが、戯曲を書いた中尾知代さんが写真に興味があり、江戸幕末に写真に関わった人物を調べたことから構想に至りました。さらに大政奉還前の時代が大きく変わろうとしている背景が、平成が終わろうとしている今にも丁度合っているのではないかと。さらに幕末を舞台に外国人写真家を主役にしたのも、外から来た価値観の違う人間を認めるといった多様性の尊さを見せたいという所から来ています。

初期の頃の作品には時代劇の華とも言える立ち廻りのシーンを必ず入れていましたが、ご存知の通り、江戸時代は刀を使わない平和な時間が長かった時代。僕自身としても人間ドラマを描きたかったので、立ち廻りは入れず、ちょっとくだらない感じの肩肘張らない作品を狙っています」

我々の日常を“特別なもの”として切り取ったベアトの好奇心

――― イタリア生まれのイギリス人写真家、フェリーチェ・ベアトには蜂寅企画3度目の出演となる金城大和。その敵役となる攘夷推進派の敵役には板倉が劇団昴で同期だった岩田翼が決まった。

金城「去年、板倉さんからオファーを頂いて、是非お願いしますと即答したら、後日、ツイッターで公式のアナウンスが出まして。え? 外国人が主役? まさか絶対僕ではないよねと思ったら、思い切り僕でした(笑)。これまで外国戯曲への出演はありますが、日本を舞台にした作品で外国人そのものを演じるのは初めてです。蜂寅さんはいつも挑戦をくれるので、楽しみ半分、怖さ半分です」

板倉「やっぱり驚くよね(笑)。でも今、色んな舞台があり、それこそ2.5次元の舞台ではアニメのキャラクターを人間が演じるのだから、日本人が外国人を演じても全然おかしくはない。金城くんは沖縄出身という事がそうさせているかもしれませんが、いつも誰に対しても優しく、フラットに物事を見られる素敵な人。そういう所が異国に来て、先入観無くあらゆる事に好奇心を持って写真に残したベアトにぴったりだと思いました。言葉や人種の違いに縛られず、我々の祖先たちが、未知の土地から来た人と、ぶつかり合ったりしながら、仲良くなっていく過程をドラマにしたいので、大和くんにはあまり外国人という事を意識せずにやってもらいたいです」


インタビュー写真

金城「確かに琉球王国時代のアジアとの交易や戦後、米軍の影響を受けた沖縄独特のチャンプルー(混ぜ合わさった)精神みたいなものが僕に流れているかもしれませんね。僕ら日本人からすれば、なんの変哲もない日常の風景をベアトは面白がって、特別な光景として切り取ったわけです。彼のワクワクする好奇心をどう表現できるかは挑戦であり、楽しみでもあります」

岩田「僕は元々、時代劇に興味がありました。今、所属している劇団が、基本的には英米文学を中心とした作品を多くやっているので、だいたい役柄がマイケルとかフィリップとかそういう役名ばかりなので、時代劇は全くやった事が無いんですね。なので、蜂寅さんから声をかけてもらった時に、一番惹かれたのが時代劇という所でした。

板倉くんとは劇団昴での同期で、10年ぶりぐらいに彼から蜂寅の公演を観に来ないかとお誘いを受けて観にいきました。劇団員時代の若くて未熟でやんちゃだった時を知っているので、彼が演出なんて出来るのか?と最初は疑心暗鬼でしたが、公演を観て、見事に作品をまとめ上げたことにすごく感銘を受けました。とても出演者全員の雰囲気も良くて、ずっと良いなと思っていたところに、オファーがあったので嬉しかったですね。

僕が演じる攘夷推進派の真田という役は、ベアトが現れた時に、保守的というか、新しいものに対して反発をする人達の旗印的な人物で、この役を言われたときにはまず、新撰組の白い鉢巻を想像しました。彼は単純に一人の人間として、外国人が怖いと思うんですよ。ずっと鎖国をしてきて、外国がどういう状況かという情報もほとんど無いわけですから。

その中で、初めて外国人を目にして、鬼が来た! 鬼から日本を守らないといけないという彼なりの正義感が湧いたのかもしれませんよね。200年以上も鎖国して壁を作ってきたので、今更入れてなるものかという信条があったのかもしれない。ハリウッド映画であるようなエイリアンが来て、さあ!どうする?的な要素もあるんじゃないでしょうか」

板倉「岩田君とは同期なのでお互い知り尽くしているわけじゃないですか。俳優業に対する真摯な向き会い方や実直な部分など、キャスティングをしていく中でこの敵役似合いそうだと純粋に想像しました。彼ら攘夷派も決して悪いわけではない。自分の信じるもの守って生きていくのは見方によってはある意味正義なので」


インタビュー写真

岩田「幕末の攘夷運動は色んなところの作品で描かれているので、お客さんも想像しやすいとは思います。でもベアトがどういうつもりで、日本に来たのかは、敵役の僕としても素直に興味がありますね。こっちとしては異質なものを排除する事に全力をかけていますが、最後は握手するかは分かりませんが、お互いが理解し合えるところがあったら感動しますよね」

板倉「いやー勘がいいね(一同笑)。今の時代だったら仲良くなれるのに、当時の人達は立場が壁になってそれが出来ない事もあったはず。心の底では手をつなぎたいのに、時代の背景や立場があるがゆえに、相容れないことも沢山あったと想像します。今は技術が進化している半面、日本人同士でも意図が伝わらないことも多く、コミュニケーションが希薄になっている時代ですが、江戸の人達は間違いながらも、一生懸命に誰かと関わってきた熱さがあったのではないかと。舞台作品としてもこの変化が生まれる幕末の時代は面白いですよ」

異国の人に接するファーストコンタクトの面白さ

――― 最後に、読者へのメッセージをお願いします。

岩田「来年は東京五輪、パラリンピックが開催されて、外国の人達が沢山来日すると思います。日本人は外国の人達に接するときに、どこか心的なハードルが上がると思いますが、そういった日本人と外国人とのファーストコンタクトの面白さや難しさをこのお芝居で見せられるのではないかと思います。その中でベアトと横浜の人達がどういうように接して関係を築いたかを是非観に来てください」

金城「蜂寅さんの物語は人と人が絡み合う作品が多いですが、きっと今まで以上に絡み合う作品になりそうです。お客さんが来てくださって初めてこの物語が完成するので、是非、心のフィルムに春の一枚を残しに来てください」

板倉「うちはお芝居を始めて見る人に対しても敷居をなるべく低くしています。お芝居ってこういう楽しみ方があるんだという感覚を持って帰ってもらいたいので、あまり難しい事は伝えようとはしませんが、幕末の先行きが見えない時代だからこそ、当時の人々は日々を懸命に熱く生きたと思うんですね。そういった現代の我々が忘れかけているものを、お芝居を通してお客さんが感じてもらえたら率直に嬉しいです」

(取材・文&撮影:小笠原大介)


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公演情報

「幕末ほとがらひい」のチラシ画像
蜂寅企画 第十六回公演
幕末ほとがらひい


2019年4月17日 (水) 〜2019年4月21日 (日)
中野ザ・ポケット
HP:公演ホームページ

18名限定!S席5,000円→ 【指定席引換券】4,000円 さらに3,000Pゲット!(4/18 18時55分更新)
詳細はこちら
「幕末ほとがらひい」のチラシ画像
蜂寅企画 第十六回公演
幕末ほとがらひい


2019年4月17日 (水) 〜2019年4月21日 (日)
中野ザ・ポケット
HP:公演ホームページ

S席(前方6列まで):5,000円 ※特典付き
A席(7列目以降):4,500円
A席(学割):3,500円 ※学生証要提示
(全席指定・税込)

公開ゲネ:3,500円
(全席自由・税込)

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