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土田英生

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結成30年のMONO。

4人の新たな劇団員を加えて送る、疑似家族の物語

『崖っぷちホテル!』など、ドラマの脚本でも知られる土田英生が代表を務める劇団MONOは、今年で結成30年を迎える。記念すべき舞台のテーマは疑似家族。とはいえ、MONOの手にかかれば、「とにかくたくさんのお父さん」というコミカルさもはらんだものになりそうだ。脚本、演出の土田英生にそんな新作について聞いた。

PROFILE

土田英生(つちだ・ひでお)のプロフィール画像

● 土田英生(つちだ・ひでお)
1967年3月26日生まれ。愛知県出身。
劇作家・演出家・俳優/劇団MONO代表。立命館大学在学中に演劇の世界に足を踏み入れ、89年、MONOの前身となるB級プラクティスを結成。作・演出の多くを手がける。99年、『その鉄塔に男たちはいるという』で第6回OMS戯曲賞大賞を受賞。01年、文学座に書き下ろした『崩れた石垣、のぼる鮭たち』により第56回芸術祭賞演劇部門にて優秀賞を受賞。03年には文化庁の新進芸術家留学制度で1年間ロンドンに留学した。劇作と並行してテレビドラマ『斉藤さん』、『俺たちに明日はある』、『崖っぷちホテル!』、映画『約三十の嘘』などの脚本も多数手がけている。

インタビュー写真

――― 疑似家族をテーマにしようと思ったきっかけはなんでしょう?

「昨年から人とのつながり方について考えていました。最近のSNSなどを見ていると特に感じることですが、人を簡単に敵と味方に分けることが当たり前になってしまっている。そこには共存に向けた意志はなく、ただ相手を攻撃して自分の立場を守ることしかない。血縁によらない家族のつながりを通して、他人同士がつながることを考えてみたいと思ったんですね」

――― 「とくにたくさんのお父さん」というキーワードも面白そうです。発想の元になった出来事があったのでしょうか?

「劇団の役者の事情もありますが……、一般的な形にしたくなかったのと、あくまでコメディーとして描きたいと考えているので、複数のお父さんがいるというのは単純に面白いなと。家の中での覇権争いなども笑えるでしょうし」

――― 劇団員が4人増えたということで、今の劇団内の雰囲気はいかがでしょうか?

土田「まだ稽古で集まってないのでなんとも言えませんが、今までとあまり変わってないと思います。9人体制がどういうものか、本当の雰囲気がわかってくるのは、もっと後かも知れません」

――― 劇団員が増えたことで、どんなことができるようになりそうですか?

「劇団としての広報活動などは今までより活発にできるんじゃないかと期待しています。4人が自分の劇団だと認識することで、その世代に対するアピールが出来るのではないかと。脚本においては設定ですね。複数のお父さんと子供達という作品になったことが、まさしくメンバーが増えたことで出てきたものですし」

――― 今は、脚本を執筆中かと思いますが、書いていて楽しかったところ、苦労したところはありましたか?

「まだ書き始めたところなのでこれからだと思いますが、今回は特別苦労するような要素は見当たらないですね。もちろん、書くことは常に苦しいので、それなりに難航するとは思いますが。楽しい部分は……やっぱり親子の会話を書くのは楽しいですね」

――― ポスタービジュアルでは、みなさんが泣いているのが気になりますが、そのことについて、今から教えてもらってもよければヒントをください。

「あの涙が嬉しさからくるのか、悲しさからくるのかは最後になるまで私自身もわかりません。ただ、今回は人情喜劇と呼んでも差し支えない感じのラストを考えているので、そのシーンのイメージではあります。イラストレーターの川崎タカオさんには、その時に思い浮かんでいたストーリーを一通りお話させてもらいました。で、ラストの説明をして……それで描いていただいたのがあのチラシです」

インタビュー写真

――― 30周年ということでの意気込みもお聞かせください。

「ここまで劇団が続くとは想像していなかったのですが、活動を続けている以上、惰性にだけはなりたくない。新メンバーに参加してもらったのもそのような理由からですし、今後、ますます劇団が高い温度を保てるようにしたいと思っています。30周年だからどうということもないのですが、MONOで創作する意味を改めて考える一年になればと思っています。また、新規のお客さんにも知ってもらえる機会になれば幸いですね」

――― 「一緒にいること、別れとは」というコピーもあります。中身に関しては舞台を見てのことと思いますが、現時点で、一緒にいることと別れ、についての見解を少しだけ教えてください。

「まだ明確な答えは出ていません。なぜ一緒にいるのかを私自身が探りたいと思って創っています。それが分かれば、自ずと別れについても見解が出るはずだと信じています。これはMONOのメンバーとこうして一緒に活動していることの意味を問うことにもつながるのかも知れません。同じメンバーでここまで続いてることにもヒントはありそうです」

――― 最後に、カンフェティ読者におススメのコメントをお願いいたします。

「30周年だからと何かが変わるわけではありませんが、ここまでやらせてもらえている理由といいますか……自分でいうのは口ははばったいんですが、笑いと悲しみの境界線を描く、会話のみで成立させる、そして劇団ならではアンサンブルといったMONOの魅力を最大限にお見せできればと思っています。また、これまで足りなかった部分もあると思いますので、新メンバーが増えたこともきっかけに新たな試みも加えて、よりスケールの大きな作品を披露したいと考えています。。笑える悲劇であることは変わらない気がしますが、今回はできればハッピーエンドにしたいです。見に来て欲しいです!」

(取材・文:西森路代)


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公演情報

「はなにら(東京公演/ペアチケット)」のチラシ画像
MONO
はなにら(東京公演/ペアチケット)


2019年3月2日 (土) 〜2019年3月10日 (日)
吉祥寺シアター
HP:公演ホームページ

ペアチケット(前売):7,600円
ペアチケット(初日割):6,600円
※前売のみ/座席指定引換券/2名分の料金です
(税込)

詳細はこちら
「はなにら(東京公演)」のチラシ画像
MONO
はなにら(東京公演)


2019年3月2日 (土) 〜2019年3月10日 (日)
吉祥寺シアター
HP:公演ホームページ

一般:4,200円
U-25:2,000円
初日割(一般):3,700円
(全席指定・税込)

詳細はこちら
「はなにら(広島公演)」のチラシ画像
MONO
はなにら(広島公演)


2019年3月30日 (土) 〜2019年3月31日 (日)
アステールプラザ 多目的スタジオ
HP:公演ホームページ

一般:3,000円
U-25:2,000円
(全席自由・税込)

詳細はこちら
「はなにら(京都公演/ペアチケット)」のチラシ画像
MONO
はなにら(京都公演/ペアチケット)


2019年3月23日 (土) 〜2019年3月27日 (水)
ロームシアター京都 ノースホール
HP:公演ホームページ

ペアチケット(前売):7,200円
※前売のみ/座席指定引換券/2名分の料金です
(税込)

詳細はこちら
「はなにら(京都公演)」のチラシ画像
MONO
はなにら(京都公演)


2019年3月23日 (土) 〜2019年3月27日 (水)
ロームシアター京都 ノースホール
HP:公演ホームページ

一般:4,000円
U-25:2,000円
(全席指定・税込)

詳細はこちら
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