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村角太洋・丹下真寿美

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経験と直感、冷静と情熱、パワードレッシングと戦略が交差する

ビジネスパーソンの駆け引きをスタイリッシュかつ滑稽に描く

関西を拠点として活動している女優・丹下真寿美の魅力を全国に発信するべく、丹下とプロデューサー・松井康人により結成されたプロデュースユニット・T-works。 ハイレベルな脚本家、演出家、俳優を集い高水準の舞台製作を目指し2017年に活動をスタート、2018年1月には大阪・東京で旗揚げ公演を実施した注目のユニットだ。そして2019年3月、第2弾『THE Negotiation』の上演が決まった。作・演出には関西を中心に活動しているTHE ROB CARLTONキャプテンのボブ・マーサムこと村角太洋を迎え、新しいパワーと可能性を秘めた最強のコラボレーションが実現する。名作誕生の予感がする丹下と村角、同学年2人から何が生まれるのか? 話を聞いた。

PROFILE

村角太洋(むらすみ・たいよう)のプロフィール画像

● 村角太洋(むらすみ・たいよう)
1984年7月21日生まれ、鹿児島県出身。
東西で大人気のTHE ROB CARLTONのキャプテン。俳優名はボブ・マーサム。THE ROB CARLTONの全作品の作・演出を担当している。近年の作品に、THE ROB CARLTON『マダム』、『lab.』などがある。THE ROB CARLTONは2010年12月に「ラグビー」と「ホテル」をコンセプトに誕生。

丹下真寿美(たんげ・ますみ)のプロフィール画像

● 丹下真寿美(たんげ・ますみ)
1985年1月8日生まれ。大阪府出身。
2006年、末満健一主宰のピースピットのワークショップ公演HYT1に参加。以後、ピースピット、石原正一ショー、トリコ・Aプロデュースなど、これまで80本を超える舞台・映画に出演し関西を中心に活躍中。プロデューサー・松井康人とプロデュースユニット・T-worksを旗揚げ。近年の出演作品にSTAR☆JACKS act#012『君が為〜恋風は楊梅の薫り〜』、『メガネニカナウ4』などがある。

インタビュー写真

東京の方は仕事帰りに映画を見る感覚で劇場に寄ってくださる

――― 丹下は2018年1月に東京・大阪公演を実現させ、村角もTHE ROB CARLTONが2018年2月に東京初進出を終えている。2人とも手応えがあったと微笑む。

丹下「後藤ひろひとさん作・演出で『源八橋西詰』を上演いたしましたが、脚本を読ませていただいた時に『あ、勝ったな』と思ったほど脚本が素晴らしくて、本番が終るまで集中して作品に取り組ませていただきました。現在でも『観ました』というお声を頂くこともあり、時が経てば経つほど浸透していった公演だったことを実感しています。覚えていただけるのは嬉しいですね」

村角「図らずも東京進出の同期です。僕らはTHE ROB CARLTONとして大阪・京都で7年活動していまして8年目で東京に進出しましたが、大きく緊張することはなかったですね。『ダメだったらしっぽ巻いて帰ればいいか』くらいの気持ちで(笑)。大阪で公演を終えてから東京公演だったので作品そのものに対しては手応えを感じながらの上演でした。あとは初めての東京でお客さまがどのくらい来ていただけるか不安はありましたけれど、中身に対してはポジティブに来れたのでそれは良かったのかな。反応も凄く良かったので楽しかったですね」

――― お客様の反応など東京と大阪で違いは感じましたか?

丹下「違いはあまり感じませんでした。関西では“あの後藤ひろひとさんの作品が観られる”という反響の方が大きくて、尚且つ“私を初めて観る”という方も多かったのでそこがとても印象深いですね。そして東京は演劇という物がライトなものなんだなと感じました。仕事帰りに映画を見る感覚で劇場に寄ってくださる方が多くて、そこは大きな発見でしたね」

――― お2人の出会い、公演のきっかけを教えてください。

丹下「同じ大阪なのでお名前はよく聞いてました。誰? Bobさん? 気になるわ〜って」

村角「僕もそうですね、当然知っていました。『源八橋西詰』千秋楽を観に行った時に初めてお会いしました。その時に松井プロデューサーからお茶に誘われまして、ただの世間話かもしれない可能性もありウキウキする心根を隠しながらお話させていただき、ありがたいことに今回ご一緒することになりました。T-worksの1作目は大王(後藤ひろひと氏の別名)の作品で、大王のお芝居を観てお芝居をはじめようと思った程影響を受けてますので、まさか大王の次にご指名いただけるとは!緊張と同時に失う物は何もないと(笑)。がんばります!」

インタビュー写真

劇団ではできなかったよりリアルな説得力のある作品に

物語は伝統ある格式高い最高級ホテル「トゥイッケナムホテル」を舞台に繰り広げられる、社運をかけた商談に臨むビジネスパーソン達の駆け引きに次ぐ駆け引きを描く。1%のハイグラウンドを巡り奮闘する人間の姿をスタイリッシュかつ滑稽に描く「限りなく喜劇に近い芝居」とは。村角のホームであるTHE ROB CARLTONの得意分野“ホテル”と、実力派女優・丹下、2人の持ち味を生かした作品になりそうだ。

――― タイトルから「駆け引き」「交渉」「会話劇」である事が予想されワクワクします。TVドラマなどではリーガルものが人気の昨今、時代が後からついてきた感じがしますね。

村角「まさかの『SUITS』。もう見ないようにしていますね(笑)。お客さんに下地ができているのはありがたいかもしれませんね」

丹下「タイミングは良かったですよね」

村角「もともとアメリカ版の『SUITS』を7年前から見ていて、パワードレッシングでスーツをバシッとキメている所がすごくカッコイイので自分達の劇団で取り入れてきました。劇団でやるとどうしても同年代の人間達がおじさんの役や渋い役を演じなくてはなりませんが、今回は贅沢にも実年齢の方々とできるので、劇団ではできなかったようなよりリアルな説得力のある作品にしようかと思っております」

丹下「この三上市朗さんと森下亮さんの貫禄はなかなか若者には出せないですよね。私は三上さん演じる社長の有能な秘書を演じます」

村角「フライヤーにあるように、三上さんと丹下さん、山崎さんと森下さんがペアになって対峙していきます。三上さんは社内の派閥の中をしたたかに生き抜いてきた、たたき上げの会社社長役。山崎さんは会社を興しセンスでのし上がってきたCEO役。出自の違う企業のトップ同士の対談ですね」

――― そこに1%でもひっくり返ってしまうかもしれない交渉が行われると。

村角「なんとか有利にしようとしながら、どんどん謎の方向にいけばいいかなと。ずっと喋っているような芝居にはしたいですね」

丹下「村角さんのホームでは会話の積み重ねでうまい事やりはるじゃないですか。それがこのT-worksで、さらにこのメンバーでどうなるんだろうと」

インタビュー写真

村角「交渉自体はどちらかがもともと有利であると交渉はイーブンにならないので、フラットな状態から1%でも有利にしようと対峙する姿をビジネスを絡め色々な要素を入れて描いていきたいですね。どっちが敵、正義ではなく、さらにお客さまがどちらかに肩入れするのではなく行動原理は同じにしたいですね。そしてT-worksなのでさりげなく丹下さんを立たせていこうかなと」

丹下「ありがとうございます!」

――― 劇団M.O.P.の看板俳優として活躍し、映画やTVドラマにも数多く出演している三上市朗、舞台や映像で特異な爆発力を放つクロムモリブデンの看板俳優・森下亮。そして声優として『名探偵コナン』毛利蘭役で知られる山崎和佳奈が見せる重厚かつ軽快な会話劇に注目したい。

丹下「とても面白いキャスティングですよね。山崎さんは松井プロデューサーとは昔の劇団仲間で久しぶりの舞台出演になるそうです。山崎さんは日常会話の声も蘭ちゃんで、ビジュアル撮影の時に後ろから声がして『蘭姉ちゃん?』って(笑)。不思議な感覚でした」

村角「稽古が本当に楽しみですね」


お客さまは神の視点で駆け引きをリアルに見てワクワクしてもらえたら

――― 村角さんは丹下さんをどう演出しようと考えていますか?

村角「一番は誰よりもセリフを多くしないとですよね(笑)」

丹下「ああぁぁ……」

村角「一番出ていて一番喋っているなと印象付けないといけないですよね。2ページくらいの長台詞を用意する予定です(笑)。その上で物語のキーになる所を握ってもらえたら。夜のラウンジで彼女が暗躍するのではないかなと。そんな見せ場を考えています」

丹下「(苦笑)大変だ! 二晩のお話なので衣裳にも変化もありそうです」

村角「ワンシーンではなく二泊三日の物語、ホテルなのでそれぞれの部屋と交渉する席、そしてラウンジなどいくつかのシーンでそれぞれの思惑を描いていこうと。お客さまは神の視点で駆け引きをリアルに見て『これひっくり返りそう』とかワクワクしてもらえたら」

丹下「神の視点! カッコいいですね!」

インタビュー写真

村角「“演劇は全て見せるものではない、考えさせるものだ”と言われたことがありますが、全部見せた方がわかりやすいよね(全員笑)。今回は全部見せることが僕の目標です」

丹下「お話を聞いていたら汗が止まらない(笑)。私は普段駆け引きをする人間ではなくて、いい意味で裏表がないといいますか、来たものを素直に受け止めるタイプで嘘をついたら顔に出ちゃう。駆け引きのさじ加減が苦手ですが今作で交渉術が身に着くかもしれない!」

村角「そうですね、神の視点でお客様には全てがわかっているのであれば、お客様は本音を知っている上で相手には隠している、それがお客様にわからないといけない。これは丹下さんの挑戦ですね」

丹下「裏側を作るという事ですね。どう作り上げていくのか、でも“限りなく喜劇”の作品なので取り組みがとても楽しみです」

村角「この4人で100分くらいの芝居を目指していますが、とても達者な方々に集まっていただきましたので普段にはできない渋さを出して行きたいです。凄く静かな、だけどはたから見たら滑稽な芝居ができたらいいなと思っています」

丹下「普段は関西でお芝居をしていますが、その環境ではなかなか出会えないメンバーです。この組み合わせはこの企画がなかったら出会わないであろうし、何もしていなかったら掛け合う事も無かったであろうみなさんとご一緒することにまずテンションが上がります。緊張するよりも楽しみの方が大きくなってとても幸せです。この方々が舞台に立ってセリフを発した時にどんな反応が来てどんな返しが来て、どう世界を作っていきはるんやろうって。その中に自分がいる、T-worksの企画だからこんな贅沢なことができるんだと実感します。汗とワクワクが止まりません(笑)」

――― 最後にメッセージをお願いします。

村角「舞台上では一切ふざけないでしっかり芝居をしますので、そこをご期待ください。このインタビューを経て台本をちゃんと書かなあかんなというプレッシャーが固まったので、このインタビューのおかげでクオリティが上がると思います! 名作注意です! がんばります!」

丹下「真面目に芝居します。話を聞くだけでこんなに面白いのだから、後はプラスにしかならない作品だと思います。2チームの掛け合いを楽しみにしてください。年齢や男女問わず楽しめる作品なのでぜひ観ていただきたいです。10年後、20年後、名作として残る作品になると思います。ぜひいらしてください」

(取材・文&撮影:谷中理音)

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公演情報

「『THE Negotiation』【大阪公演】」のチラシ画像
T-works#2
『THE Negotiation』【大阪公演】


2019年3月8日 (金) 〜2019年3月10日 (日)
HEP HALL
HP:公演ホームページ

全席指定:4,500円(税込)

詳細はこちら
「『THE Negotiation』【東京公演】」のチラシ画像
T-works#2
『THE Negotiation』【東京公演】


2019年3月13日 (水) 〜2019年3月17日 (日)
シアターグリーン BOX in BOX THEATER
HP:公演ホームページ

全席指定:4,500円(税込)

詳細はこちら


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