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小西成弥・葉山 昴

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ザ・2.5次元な世界観を堪能できる、江戸川崇初のサスペンス作品

絵画の中の世界で繰り広げられる大量連続失踪事件に惹き込まれる!

欧州総合ユーロ国で起こった大量連続失踪事件。妹もその失踪者の一人となったことで、事件の真相を追うことになったチェスター。しかしムンク、ボッティチェリ、ミケランジェロ……名画家の名を持つ特殊能力集団「ウノヴィス」に襲われる。一方、発見された失踪者の一人は「私は絵画の中の世界にいた」という……。事件に隠された闇に、人気俳優の小西成弥、葉山昴がW主演で迫る!

PROFILE

小西成弥(こにし・せいや)のプロフィール画像

● 小西成弥(こにし・せいや)
94年9月6日生まれ。大阪府出身。
2010年に映画『男女逆転「大奥」』でデビュー。2011年に『ミュージカル・テニスの王子様2ndシーズン』の不二裕太役でブレイク。『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ 』南雲鉄虎 役、『ダイヤのA The LIVE IV』稲実エースピッチャー・成宮鳴 役、映画『バニラボーイ』城島拓人役、声優『A3』泉田 莇でも活躍中。

葉山 昴(はやま・すばる)のプロフィール画像

● 葉山 昴(はやま・すばる)
85年6月17日生まれ。神奈川県出身。
2006年に俳優デビュー。舞台、映画、テレビで幅広く活躍中。主な出演作に、主演舞台『奇跡の星〜May peace last forever〜』、『ダイヤのA』シリーズなどがある。

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ミステリアスな青年とゴシップ記者が挑む連続失踪事件

――― 『絵画回廊』は脚本・演出を手がける江戸川崇さんのオリジナル作品ですが、ストーリーとお二人の役どころを教えていただけますか?

小西「舞台は欧州総合国家ユーロ国。そこで連続失踪事件が起こるんです。僕は妹が失踪してしまった、チェスターという青年の役。犯人を探していたところ、カラーという特殊能力を持った人たちの集団・ウノヴィスに襲われ、そこを昴君(葉山さんのこと)に助けられるという……」

葉山「僕はヘンリーというゴシップ記者で、なぜかウノヴィスに襲われているチェスターを助けるんですね。二人は協力して失踪事件を調べ始めるのですが、あるとき失踪者の一人が見つかって。一体どこにいたのか問うと、『私は絵画の中にいた』と答え、どういうこと!? と……。そこから国家機密情報部、警察、ウノヴィス、それぞれの目的が錯綜して……という展開です」

それぞれ、役どころは自分に似ている!?

――― それぞれの役をどう演じようと考えられていますか?

小西「チェスターはわりとマジメというか、お固いキャラクターです。彼は、実は記憶を失っているので、影があって謎めいてもいるんですね。その謎が、物語が進むにつれてどんどん明かされていきます」

葉山「対照的にヘンリーは飄々とした、人を食ったような性格。かつゴシップ記者なので、人の粗につけ込むところがあるのも特徴です」

小西「粗につけ込むの、得意ですか?」

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葉山「ええ、まんま僕ですね、ってオイ! でも、お互いすごく合っているキャラクターだと思います。僕たち、以前に『ダイヤのA』という舞台で共演して、お互いをよく知っているのですが、実際に成弥(小西さんのこと)はわりとクールでマジメだと思います。ただ『ダイヤのA』のときは、お互い野球の敵チームに所属している役だったので、そこは今作とは違いましたね」

小西「でも今回も、分かりませんよね。最初は協力し合っているように見えるけど……」

葉山「誰が味方なのか敵なのか分からない。そんなドキドキさせる展開です」

演出家・江戸川崇初のサスペンスというのも見どころ

――― 脚本・演出を手がける江戸川崇さんへの印象は?

葉山「江戸川さんとは、完全な“はじめまして”なんです。舞台の世界で知らない人はいない方なので、今回一緒にお仕事させていただくことになってとても嬉しいですね。ただ江戸川さんといえばコメディという印象があったのですが、今回はノンコメディなんですよ。コメディの方が描くサスペンスというのがどういうものなのか、そこも興味津々です」

小西「僕も“はじめまして”なので、最終的にどんな作品になるのかまったく想像がつかないんです。江戸川さんのTwitterにも、『今回は初のストレートな作品になる』といったようなことが書かれていて。とはいえちょっとぐらいはコメディ要素が入ってくるのか、完全に今までのイメージをくつがえすのか……、それは見てのお楽しみということで」

――― けっこう激しいアクションもあるとお伺いしましたが?

葉山「先日、ビジュアル撮影がおこなわれたんですが、そこで僕は刀を持って撮影したんですよ。記者役なのに」

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小西「カメラを持って、手帳とペンを持って、さらに刀。大忙しですね(笑)」

葉山「手がふさがってるから、刀の鞘は口にくわえるしかないよね(笑)。でもそんなふうに、時代も世界観も不思議な感じで、演じる僕たちも『面白そうだな』とワクワクしています」

小西「『絵画回廊』というタイトルだけあって、ミケランジェロとかピカソといった名前を持つ能力者たちも出てくるんです。現実と絵画の世界が絡み合って、すごく不思議な世界観が描かれるのではないかと思いますよ!」

『ダイヤのA』で共演して以来の、気心知れた関係

――― 先ほど、お二人は『ダイヤのA』で共演されたとおっしゃっていましたが、お互いにどのような印象を持たれていますか?

葉山「なかなか、きちんと答えるとなると気恥ずかしいですね(笑)。成弥はとにかく完璧ですよ。僕より9歳下で、僕の9年前といえば、まだ役者を始めて間もない頃なんですね。なのに今の成弥は僕から見て完璧。僕も9年前にこれぐらいできたら今はどれだけ上手くなっていたんだろう、と羨ましくなる。人間もできているし、羨ましいを超えてもはや腹が立ちますね(笑)」

小西「昴君とは『ダイヤのA』以来の共演で、嬉しくてたまらないんです。役者としても人としても信頼できるし、一緒にいて安心感を持てます。あと、先輩後輩関係なのに、ちゃんとイジらせてくれるところが……」

葉山「イジらせてないよ! まあ変な気を遣われないのは嬉しいけど」

小西「この前の僕の舞台も観に来てくれて、その後食事にも一緒に行きました。プライベートでもかなり仲良しなんです。『ダイヤのA』のときは敵チームに所属する関係性だったので、舞台上での直接の絡みがなくて。今回はずっと一緒なので楽しみですね」

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葉山「気心が知れているだけに、息の合った演技を見せられるかなとも思っています」

とにかくワクワクできるストーリーに期待!

――― では最後に、『カンフェティ』読者にメッセージをいただけますでしょうか。

小西「このたびの作品で、昴君とW主演を務めさせていただくことになりました。最初にあらすじを聞かされたとき、とても面白そうだなと感じましたし、実際に周囲の方も『すごく面白そう』と言ってくれています。その期待を裏切らないよう一生懸命稽古をしてのぞみたいと思っています。昴君との共演も楽しみで。二人の仲の良さから生まれる空気感もあると思うので、そこも期待してほしいと思います!」

葉山「僕が言いたかったことをほとんど言われてしまいました……。実はこの物語は、今後メディアミックスや色々な展開も視野に入れられている、と伺いました。それはこの舞台の成功にかかっている、と。それだけに、一人でも多くのお客さんに応援してもらいたいですし、応援してもらえるよう頑張りたいと思っています。でも、本当にワクワクするストーリーなので、僕自身、作品の一ファンとして、成弥と一緒に稽古から楽しんでいこうと思っています!」

(取材・文:山本奈緒子 撮影:友澤綾乃)

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