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Candy Boy

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Candy Boyが初の舞台公演に挑む!

役者として彼らが紡ぐ新たなストーリーとは

テレビ朝日系列音楽番組『BREAK OUT』から誕生した癒し系エンターテインメント集団Candy Boy。活動3周年を迎え、7月にリリースされたmini ALBUMがiTunesの歌謡曲チャートで1位を獲得するなど今大注目の彼らが、カフェ公演やライブ活動を経てついに初の舞台公演を開催する。完全オリジナル作品に挑むCandy Boy 9人を代表して、奥谷知弘、釣本南、前田大翔、安孫子宏輔の4人に話を聞いた。

PROFILE

奥谷知弘(おくたに・ちひろ)のプロフィール画像

● 奥谷知弘(おくたに・ちひろ)
12月26日生まれ、埼玉県出身。
舞台やTV、映画などで活動中。近年の出演作に舞台『真・三國無双 官渡の戦い』、『あんさんぶるスターズ! オン・ステージ』、もっと歴史を深く知りたくなるシリーズなどがある。 テレビ神奈川『猫のひたいほどワイド』水曜レギュラー出演中。

釣本 南(つりもと・みなみ)のプロフィール画像

● 釣本 南(つりもと・みなみ)
5月22日生まれ、千葉県出身。
舞台やTVなどで活躍中。近年の作品に舞台『私のホストちゃんREBORN〜絶唱!大阪ミナミ編〜』『煉獄に笑う』、ミュージカル『スタミュ』などがある。10月〜舞台『銀河英雄伝説 Die Neue These』が控える。

前田大翔(まえだ・たいしょう)のプロフィール画像

● 前田大翔(まえだ・たいしょう)
9月16日生まれ、神奈川県出身。
舞台を中心にTVなどで活躍中。近年の作品に『イケメン革命◆アリスと恋の魔法 THE STAGE Episode 黒のエース フェンリル=ゴッドスピード』、ミュージカル『さよならソルシエ』『バグバスターズ3』などがある。

安孫子宏輔(あびこ・こうすけ)のプロフィール画像

● 安孫子宏輔(あびこ・こうすけ)
7月30日生まれ、福島県出身。
ドラマや舞台で活躍中。主な作品に『バグバスターズ -Stage BLUE-』、『桃山ビート・トライブ』、『止まれない12人』、TBSドラマ『ウロボロス』、日本テレビ『学校のカイダン』などがある。

インタビュー写真

これからもCandy Boyを成長させたい

――― 活動3周年を迎えて今の心境はいかがですか?

奥谷「僕は1期生として最初から活動していましたが、長いようであっという間の感覚があります。先日3周年の記念公演を品川プリンスホテル club eXで上演させて頂きましたが、その時見た景色は活動を始めた当初は想像もしていなかった景色で、3年の集大成でもあり新たな良いスタートをお客さまと一緒に過ごせました。4年目は個人としてCandy Boyとして、もっともっと大きくなっていけたら良いなと思っています」

釣本「僕も1期生として最初から関わらせていただいていて、長かったようで短かったです。一番変わったのは自分自身や周りの環境で、前田くんが2期で入って、安孫子くんが3期生で入ってきて人数が増えて色々進化した3年だったな」

安孫子「僕は3期生として入りましたが、まずは先輩たちが作り上げてきたCandy Boyを追いかけるところからスタートしました。加入して2年半、先日の3周年公演では今のCandy Boyをお見せすることができたと思っています。これからもCandy Boyを成長させたいです」

前田「僕もこの3年間はあっという間で、大変なことや辛いことはもちろんありましたが思い返すとどれも楽しくて、みんなでやってきて良かったと思えることばかりです。この3年間はCandy Boyの基盤を固めるための3年間だったのかなと僕は思っていて、これからも今までやったことがない事に挑戦していけたらいいなと思っています」

――― 印象に残っていることはありますか?

奥谷「Candy Boyのカフェ公演は、お客様と近く一緒の空間にいることがコンセプト。お客様は最初どう参加していいのかわからなかったと思うんです。僕らも当初はどうやったらお客様を楽しませることができるのか、声援や拍手をどうしたら引き出せるのだろうか考えてやっていました。3年を経てお客様の反応がどんどん変わってきて、一緒にCandy Boy CAFEを創り上げ一緒に歩んできたという想いがあります」

安孫子「とても印象に残っているのは今年3月のCDリリース記念公演の竹芝ニューピアホール公演。初めてのホールイベントでさらに今までで一番大きなキャパシティ。本番まで会場の様子が全くわからず、扉を開けた瞬間にこんなにたくさんのお客様がCandy Boyを観に来てくれたんだ!と感動しました。大翔くんともよくその時の話をするけど、すごく高揚しました!」

前田「そうそう! 扉が開いてお客様が着席している状態を見た瞬間感動しました。こんなにたくさんの人が待ってくださっていたんだと、あの瞬間は今でも忘れられない!」

安孫子「僕が加入した頃はお客様が50名くらいだったんです。それでも初期の頃は……」

奥谷「うん、初期は10人の時もあって関係者の方が多いくらい(笑)。内容もとても短かくて、そんなところから少しづつ手探りでやってきました」

前田「気が付いたら24曲になって全部披露できるようになり本当に嬉しい」

奥谷「特に、3月の竹芝ニューピアホールでの昼公演は僕達自身のセルフプロデュースで、構成やダンスの立ち位置、照明なども全部決めたので特に思い入れは強いですね」

釣本「最近初期に撮った写真を観る機会があって、ぜんぜん顔つきが違うことに気が付きました。みんな経験を重ねてブラッシュアップしているよね」


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見たことがないメンバーの顔をたくさん見られそう

――― 活動4年目の彼らは新たなスタートとして初の舞台公演に挑戦する。個々が引き出しとして持っている性格をイメージしたキャラクターが脚本に生かされている。彼らは未知の引き出しを開けることになる。普段のCandy Boyでは見せない表情が一番の見所になりそうだ。

前田「舞台が決まった時は嬉しくて。今までお客様の前に立つ時はCandy Boyのメンバーとして立っていました。でも舞台は初めてひとりの役者として今まで培ってきた自分の実力を出せる場と思っていて、それをお見せできることがとても嬉しくて」

安孫子「今回とても楽しみなのが、全員がひとつの舞台で一役者として向き合うということ。この3年間で見たことがないメンバーの顔をたくさん見られるだろうなと。作品に対しての向き合い方もカフェ公演とは全く違ってくると思います。支え合って作り上げると思いますが、一段階あがった個人個人の戦いになってくるというか、ぶつかり合っていい意味で刺激し合えるのかなと思っています」

釣本「一番初めに舞台のお話を聞いた時は、舞台経験が無いメンバーもいるのでどうなるんだろうと不安がありました。でも真面目なメンバーばかりなので今はワクワク感でいっぱいです。先日のビジュアル撮影でみんなの衣裳を見てイメージだったものがはっきりしました。台本を読んで挑んだのでいつもと顔つきが違っていて、特に前田くんは衣裳を着る前と後では全く違ってて、そういう変化が手に取るようにわかったので稽古がとても楽しみです」

奥谷「とても楽しみな気持ちはもちろんありますが、Candy Boyメインで舞台を上演するのはどうなるんだろう!?と思う時もありました。新たな試みでお客様も初めてのことと考えるとプレッシャーを感じています。普通の舞台は客席とステージが離れていていつもの距離が近いカフェ公演とは違います。それを楽しんで頂けるように僕らも稽古をしながら創り上げていかなくてはならない。きっとそれぞれ役に向き合っていくと信じていますので、新たな試みを一緒に創り上げ良い作品になればいいな。舞台は稽古前から面白くて、役どころでチームに分かれるんです。今作で僕はユダヤ人の兄弟役で、弟役が堀くん。南くんと安孫子くんがレジスタンス、大翔くんがドイツ・ナチスの軍人役。みんなビジュアル撮影から自然と3チームに分かれて他のチームとは話さないくらい役に入っていました」


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誰も演じたことがないキャラクターをどう動かし存在感を出していくのか

――― 物語は第二次世界大戦最中、ドイツ占領下のフランス。ドイツに抵抗するレジスタンス5人があるホテルに逃げ込んだところから物語は始まる。そのホテルにナチス軍がやって来てさあ大変! 武器は貧弱で軍隊には勝てない。ホテル従業員に変装し彼らと戦うのかやり過ごすのか、それとも始末するのか。ホテルという密室で繰り広げられる、だましだまされるサスペンスコメディとは!? Candy Boyと同世代の若者たちがおりなす駆け引きのドラマになりそうだ。

釣本「僕はレジスタンスのボリス役を演じます。台本に“不良”と書かれていて(笑)、本人のキャラクターに合わせてあて書きをしていると聞き、そう見られているのかと。ちょっと複雑でしたが自分の意見をはっきり言うけど素直な少年で描かれていて、仲間の事を考えているからこそストレートな物言いをするキャラクター、そういう意味では共感できる所があるのかな。誰も演じたことがないキャラクターを物語の中でどう動かし存在感を出していくのか、とても楽しみな役柄だと思っています」

安孫子「僕は24歳のデュポン役を演じます。レジスタンスでは最年長、個性がバラバラな5人の中でリーダーとして誰よりもレジスタンスらしいレジスタンスです。戦争の時代を描く上で軽い作品になってはいけないと思っていて、コメディとして面白く描いても締めるところは締めていく、そこをデュポンが担っているのかなと考えています。今まではかき乱す側の役が多く、今回は土台になる役に初めて向き合うのでプレッシャーもありますがとても楽しみです。しっかり史実をふまえた上で物語に説得力を持たせられるように演じていきたいです」

前田「ドイツの兵隊・デーゲンハルト役を演じます。役どころは“堅物、懐疑心の塊”と書かれていて僕とは真逆の性格で(笑)、デーゲンハルトはとても疑い深くて嫌な奴、ここで僕がそうならないとレジスタンスの必死な姿が薄くなってしまうので、舞台では本当に嫌われたいですね。いつもと違う性格の役なので楽しみですが、それと同じくらいプレッシャーにもなっています。作品にとって良い存在に、お客様にとっても新しい自分を見せられたら」

奥谷「僕はユダヤ人兄弟の兄・ピエール役です。時代背景的に迫害を受けていて、僕たち兄弟は寝坊して逃げ遅れ舞台となるホテルに隠れています。これからビジュアルが公開されますが僕たちの衣裳は一番華やか!そこも見所かもしれません(笑)この兄弟は物語をかき乱す存在になると思いますので楽しみにしていてください」

インタビュー写真

色んな可能性を皆さまに観て楽しんでいただけたら

――― 作品タイトル『BONBON』はフランス料理の最後に出てくるお口直しの砂糖菓子から由来するが、この物語のキーアイテムでもある。どう使われるのか楽しみに待ちたい。シリアスな設定ではあるが、お芝居としてはコメディ作品。暗い世界観の中でも明るい要素がある、そんな世界観の中で繰り広げられる彼らのギャップも見どころだ。

奥谷「ぼくら兄弟に性格の設定が書かれていなかったので、海堂海登くんと一緒にどんな兄弟にしようか話し合いながらやっていきたいですね」

釣本「ボリスはベルボーイに扮します。Candy Boyのスタートの際にホテルマンの方に講習を受けたことがありました。その方のお陰でここまで成長できたので、そのホテルマンに扮することがとても楽しみです。そして映画『THE有頂天ホテル』が好きでホテルを題材にした作品にワクワクしています」

安孫子「Candy Boyの中では普段後輩にあたりますが、リーダーという役どころから同じメンバーでも違う人間関係ができるのでとても楽しみです。リーダーだから敬語は使わない(笑)。今までのカフェ公演の物語は人間の生死に関わる事件は起きませんでした。今回は時代も設定も変わりますのでお芝居をする上で精神を削っていく所もあると思います。お客様から今までとは違うね、こういう形もいいね、と思っていただけたら嬉しいです。そして普段舞台を観る方に是非観て欲しいです。Candy Boyを知ってもらうきっかけになったら」

前田「今まで9人が仲間として物語を進めてきましたが、今作は9人の中でも敵や味方がいて相手に対して思う気持ちが今までとは違います。ビジュアル撮影だけでも敵対するような雰囲気になることは初めての体験でした。早くこの姿を皆さんにお見せしたいです」

――― 最後にメッセージをお願いいたします。

奥谷「Candy Boyが4年目に入り、新たな試みとして舞台に挑戦します。今まで応援してくださった皆さんはもちろん、最近知ってくださった方、初めてCandy Boyに触れる方もいらっしゃると思います。誰が観てもCandy Boyってこんなことをするんだと、色んな可能性を皆さまに観て楽しんでいただけたら嬉しいです。劇場でお待ちしております」

――― 舞台経験者から初舞台となる者まで、様々なメンバーからなるCandy Boy。経験者たちは全力でサポートしようと誓っていた。彼らの初挑戦を見届けよう。


(取材・文&撮影:谷中理音)

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