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江戸川崇・磯野 大・荒木未歩

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老若男女問わず楽しめる江戸川崇の代表作、再演!

映画の撮影現場を舞台に繰り広げられる、ハートフルなドタバタシチュエーションコメディ!

次々とコメディ作品を世に送り出す江戸川崇の代表作とも言える「ニューシネマパラダイちゅ」が恵比寿・エコー劇場で上演される。今回の舞台では、主人公を「ONE PIECE LIVE ATTRACTION3 ̄HANTOM」のロロノア・ゾロ役・磯野大が、ヒロインを江戸川の数々の舞台に立ってきた荒木未歩が演じる。舞台を前に、江戸川、磯野、荒木の三人に話を聞いた。

PROFILE

磯野大(いその・だい)のプロフィール画像

● 磯野大(いその・だい)
1992年12月14日生まれ。千葉県出身。モデルとしてショーや雑誌で活躍した後、2016年から『東京ONE PIECE LIVE ATTRACTION2』にてトラファルガー・ローを1年、『東京ONE PIECE LIVE ATTRACTION3』にてロロノア・ゾロを1年演じた。2018年は『大正浪漫探偵譚』や『ニューシネマパラダイちゅ』に出演。また今年行った個人ファンイベントでは600人のファンを集めた。

江戸川崇(えどがわ・たかし)のプロフィール画像

● 江戸川崇(えどがわ・たかし)
8月29日生まれ。岐阜県出身。劇団カラスカ主宰。近年はカラスカの公演のほかに、コントユニット、エドガワ・ボトルコーヒーの公演、外部公演の脚本、演出などにも取り組む。近年の作・演出に、株式会社Am-bitioN『Hi★Jack』、チームニャックス『ニャンだこれ』などがある。

荒木未歩(あらき・みほ)のプロフィール画像

● 荒木未歩(あらき・みほ)
1992年4月30日生まれ。埼玉県出身。2013年12月、アリスインプロジェクト『デジタルホムンクルス』にて初舞台を踏む。近年の出演作に、T-ZONE「リングのリア王!?」、Joe-company『ええ、アイ』、チームニャックス『ニャンてコ(ン)トだ!』などがある。6月は劇団Allen suwaru「空行」に出演。

インタビュー写真

――― 本作は何度も上演されていますが、そもそも書くきっかけは何だったんですか?

江戸川「ワンシチュエーションのコメディが書きたくて、それがどういう現場で起こったら面白いかなと思ったときに、あるキャラクターが思い浮かんだんです。そのキャラが出てくるということは、映画の現場だとひらめきました。どういうキャラかはネタバレになるので言えないんですけどね」

――― 荒木さんは前にも出演されているということですが。

荒木「私は4年くらい前に出ていて、そのときは、初めてがっつり舞台に出た作品で。それまではセリフが全部で1ページくらいしかなかったので、膨大なセリフ量で覚えられるのか心配でした。しかもつっこみだったし。今だったら絶対あっちゃいけないし、恥ずかしいことなんですけど、声が小さいってことからダメ出ししてもらうような感じだったんです」

江戸川「それが今ではうるさいくらいですからね(笑)。あの頃は稽古場の隅っこでもじもじしていて」

荒木「それからは10本くらいは江戸川さんの舞台に出させてもらって」

――― 今回は、同じ役を演じるんですか?

荒木「前は、天然な感じの後輩ADだったんですが、今回はその先輩ADを演じます」

――― 荒木さんにとってはかなり前のことになるかと思いますが、台本を初めて読んだとき、お二人はどのような感想を持たれましたか?

荒木「こんなにふざけたことを何も気にせずに書ける人っているんだなって。ここまで何も気にせずに書けるということがすごくおもしろくて、稽古までの期間もどんなことになるんだろうってワクワクしてました」

磯野「僕は、一回目は何も気にせずに読んだんですけど、そのときは普通に面白かったんです。ただ、二度目を読むときに、この中の一人を僕が演じないといけないとなったら、怖くなってきて。江戸川さんの前で、いろいろやって違うって言われたらどうしようかと…」

江戸川「それは弱えーなて感じですね(笑)」

荒木「江戸川さんの演出で怖いと思ったことないですよ!」

江戸川「僕は恐怖政治のつもりで…」

荒木「こんなんだから、すごい自由に演じられるんですよ。何やってもいいよって言ってくれるし、その中からひとついいものをちゃんと選んでくれるんで」


インタビュー写真

――― 磯野さんはどんな役ですか?

磯野「ハヤトという役なんですけど、スタントとかをやっている俳優です。お芝居が始まったらすぐにボケをかます役だし、しかも読み進めていったら、ボケだけじゃなくて、ツッコミ役でもあって、相当、お笑いを見て学ばないといけないなと……。しかも軌道修正係でもある」

――― 磯野さんと江戸川さんはそれ以前には何かご一緒されたんですか。

磯野「江戸川さんの『ダレンジャーズ』という舞台にゲスト出演させていただいて……」

江戸川「実は稽古の間は不安で大丈夫かなと思ってたんですけど、本番では一番しっかりしてましたね」

磯野「でも実はファーストシーンで滑って…。何やってもいいってことだったんで、武田鉄矢さんのモノマをネしたら、いまいち伝わらなくて」

江戸川「俺、絶対滑ると思ったもん!」

磯野「なんで言ってくれないんですか!」

江戸川「でも、全体的にはちゃんとしてたし、笑わせるところでは笑わせていたので、そこは緩急つけてたんじゃないかな(笑)。ここは絶対に芝居の流れで笑いをとらないといけないというところではちゃんと言うんだけど、滑っても大丈夫なところは自由にやればいいかなというのがあって」


インタビュー写真

――― そういうちゃんと笑わせないといけないところを、どんな風に笑わせるように持っていくんですか?

江戸川「やっぱり稽古ですね。稽古で笑えるように探して持っていく感じですね」

――― 最後に、これから稽古に臨むにあたっての意気込みをお聞かせください。

荒木「この作品って、何回も再演されていますが、いい意味で、これまでとは違うものが作れたらなと。前作を忘れてしまうくらいの作品にできたらいいなと思います」

磯野「台本はもう言うことなしで面白いのは間違いないんですけど、そこにどう色付けするかが俳優の使命だと思うので、死ぬ気で滑らないようにしようと思います。舞台が終わったときに、江戸川さんの舞台に磯野ありと思ってもらえるように頑張ります」

江戸川「何度も再演している作品ですが、今回も個性豊かな俳優が集まっています。役者が変わればまた違うものになるので、新しい『ニューシネマパラダイちゅ』になるように作っていこうと思います」


(取材・文&撮影:西森路代)

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