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Battle Butler

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日本の近くにある、とある王国の王を決める戦いを描く

王を目指すものたちと、その執事たちに待ち構える未来は……

長谷川美子が立ち上げたyoppy projectの第一弾として2017年に上演された『Battle Butler』が2018年、六行会ホールで再び帰ってくる。脚本演出は前回に引き続き中島大地が務める。ヒロインに船岡咲、彼女のために戦う執事の薫太、新キャラクターを演じる村川翔一。舞台を控えた5人に、この舞台の見どころを聞いた。

PROFILE

中島大地(なかしま・だいち) のプロフィール画像

● 中島大地(なかしま・だいち)
1988年11月14日生まれ、佐賀県出身。2010年より舞台を中心に活動。『人狼 ザ・ライブプレイングシアター』シリーズの数作や、『DIVE@LIVE-炎-』『同 -維新-幕末狼kick』(ともに14年)、『散れ桜よ、刻天ノ証ニ』(15年)などでは出演だけでなく演出助手も担当。 『ダイヤのA The LIVE』シリーズでは宮内啓介を演じながら共同演出も担当。15年には初のプロデュース公演『To Row〜二匹の狼〜』を上演。

薫太(くんた)のプロフィール画像

● 薫太(くんた)
1991年4月24日生まれ、大阪府出身。アイドル〜アーティスト活動を経て、現在は舞台をメインに活動中。主な出演作品は『ミュージカル忍たま乱太郎』『Zipangパイレーツ』『龍狼伝』『HATTORI半蔵III』『ファイティングリーマン』など。主演映画『俺は前世に恋をする』今年公開予定。2018年5月1日には、シングル「Shakin up」もリリース。

船岡 咲(ふなおか・さき)のプロフィール画像

● 船岡 咲(ふなおか・さき)
1993年3月2日生まれ、神奈川県出身。全日本国民的美少女コンテストに応募したことをきっかけに芸能界入り。2005年から2008年までファッション誌「ラブベリー」のモデルも務めた。2012年には「日テレジェニック2012」の候補生に。出演作に、『サイコメ;ステージ』、Bobjack theater『ホーム スイート ホーム〜はじまり駅のおしまいの日〜』などがある。

村川翔一(むらかわ・しょういち)のプロフィール画像

● 村川翔一(むらかわ・しょういち)
1995年7月18日生まれ、宮崎県出身。2015年から芸能活動を開始。出演作に舞台『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ〜』シリーズや、TRIBEプロデュース3rd『good and evil』、SOLID STARプロデュースvol.10『仁義ある宴会』、『大正浪漫探偵譚-六つのマリア像-』、映画『HiGH&LOW THE MOVIE』などがある。

長谷川美子(はせがわ・よしこ) のプロフィール画像

● 長谷川美子(はせがわ・よしこ)
1987年2月28日生まれ。埼玉出身。2007年、やなわらばー『空をこえて海をこえて』PV主演で芸能界デビューを果たす。2015年に芸能活動休業したが、復帰と同時にyoppy projectを立ち上げ初プロデュース作品【BattleButler】を手掛ける。2018年は、ハイブリッドエンターテイメント ファイティングミュージカル[魔界]に出演。

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――― 舞台『BattleButler』は、2017年に初演があり、今回は再演になるそうですね。12人の王の候補者(主)と、その執事たちが王位を巡って戦う話ということですが、執事だけでなく主も戦うとか?

中島「そうですね。主と執事が共闘するときもあるので、2対1で戦う場面もあります」

――― 新キャラクターも登場するのでしょうか。

中島「村川くんがその新キャラクターです。村川くんのことを知っているファンの人が、見たことないって思うキャラを演じてもらいたいなと」

村川「僕、今まで演じた役がいつも暗めで、闇を持っている役が多かったんですよね。今回も闇があるのかなと思っていたんですけど、そうじゃないんですね」

中島「真面目なキャラだから、テンションあげてはっちゃけるような役がいいかなって。戦い好きのキャラでもあります」

村川「前回の舞台を観ていて、その世界観は知っているので、その中に入れるのは挑戦でもあるし楽しみです」


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――― 今回、薫太さんは船岡さん演じるヒロインの執事を演じるそうですね。

中島「薫太さんはヤンチャめな主人公です。いつもイケメンなのに三枚目な役が多いので、今回は格好つけてもらおうと」

薫太「まあそうですね。恰好つけた役もあるっちゃあるけど、僕の普段がやっぱり三枚目なので、コメディに寄っていくことは多いですね」

中島「『マーカライト・ブルー Crimson(クリムゾン)』を観させてもらったけど、戦わない役なんだって」

薫太「確かに戦わない役多いですね。アクション好きなんですけどね」

村川「僕は大地さんの作品でアクションやりましたけど……」

中島「主演でいきなりアクションをやらせたら」

村川「楽しかったけど、死ぬんじゃないかと……(笑)」

――― アクションの話が出ましたが、プロデューサーの長谷川さんは、今回と前回は同じ役を演じられるんですか?

長谷川「前回は中国人の役で、ヌンチャクで戦いました。というのも、私がヌンチャクが趣味で、でもあまり使えるところがなかったんですね。それで、自分の舞台ならできると思って。今回は、また別の役になりますが、戦う執事を演じます」


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――― そして、ヒロインの船岡さんの役はどんなキャラクターなんでしょうか。

船岡「私は前作をまだ観れていないんですが、そのヒロインのキャラクターが私に似ているって言われました。どういうところが私っぽいのか、まだ知らないんですけど、脚本を読んだらわかるのかと思うと、すごく楽しみで」

中島「そうですね。素直で、真面目で、ちょっとおっちょこちょいという」

長谷川「すごく愛情のあるキャラクターなんですけど、さきっちょ(船岡さんの愛称)って、すごくひとりひとりに愛情を注ぐ女の子なので」

中島「僕の中では、すごく器用な女優さんで、なんでも卒なく演じてしまうところがあるので、技術じゃなくて感情でお芝居してもらいたいなって思っています」

薫太「高評価ですね」

船岡「うれしいです!」


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――― 長谷川さんはこのお芝居を家族の物語にしたいということで始められたそうですが、聞いていると、この話がどう家族につながっていくのかなと。

中島「僕は、恋愛ものをそのまま描くのはちょっと苦手で、男女でも近づいて恋愛になるんじゃなくて、それを超えた感情を描きたいというようなところがあるんです。家族においても、血の繋がっていないところの絆を描きたかったんですね。守りたいもののために戦う、それはもう家族の絆のようなものなのではないかと。」

長谷川「私は恋愛ものが大好きだったりもするし、本当に真逆なので、前回もバチバチに喧嘩しながらやっていました。でも、実はキュンキュンポイントはあるんですよ。男と男の関係性とかに関しても」

――― それって、戦ってるもの同士ですか?

中島「そうです。男性から見ると、認め合ってる感じでいいよねっていうシーンの稽古をしていたら、女性陣の反応が違って……」

長谷川「タバコの火をつけあったりとか、そういうシーンできゃあきゃあいっていました」

中島「メンズはかっけーってなって、女性はキュンときてたみたいで、反応が違いましたね」


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――― それは楽しみな場面ですね。最後に、この舞台にかける意気込みをお願いします。

長谷川「初演のプロデュースにふみきったのは、闘病生活をしている家族に見てもらいたいということがありました。ただ、初演も父親が体調を崩して見にこられなかったので、また家族に見てもらうために再演をしようと踏み切りました。今回は、違うキャストでの公演になりますが、まったく新しいものになっていると思います。なので、前回来られた人にも、新しい人にも楽しんでもらえたらと思います。そして絆を感じてもらえたらうれしいです」

薫太「アクションがかなりあるみたいですけど、頑張りたいです。大地さんの演出も楽しみだし、みんなを引っ張っていけたらいいなと思っています」

中島「いつも笑いをとりにいく貪欲さがすごいので、今回は格好をつけた上でアクションも見せてほしいです(笑)」

村川「前回の舞台を拝見して、すごく熱量のある作品だと思いました。それを、今回もお客さんに肌で感じてほしいですね。共演者さんに知っている人も多いので、仲良くしつつ、作品の中ではバチバチしたいですね。今日、みなさんにお会いして、楽しい作品になりそうだなと実感しました」

船岡「大地さんもよっぴー(長谷川さんの愛称)もずっと知っているけど、今回、二年ぶりくらいにお仕事をします。会っていない二年の間に、私はいろいろとレベルアップしていますので、素敵でかわいいヒロインを演じるだけではなく、あっと驚かせられるようなヒロインを目指して、そして前回の公演を上回れるように頑張りたいと思います!」

中島「この舞台は、どんな役も小さくしたくない思いもこめていて、主役が誰だかわからないという人もいるほど、ひとりひとりのストーリーもちゃんと描いています。それに、細かく演出もつけていくつもりですし、観た人には、演劇の素晴らしさも知ってほしいですね。そして、誰かに何かを伝えたいと思ってもらえるような舞台にしたいと思っています」


(取材・文&撮影:西森路代)

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