home  >  WEBインタビュー一覧  >  朝倉伸二・鈴木健介・西ノ園達大

PICKUP
朝倉伸二・鈴木健介・西ノ園達大

キメ画像1

人がどんどん殺される重い芝居かと想像されそうですが、実はそうではない!

わかぎ作品特有の裏切りとユーモアの中の毒が散りばめられた物語

人がどんどん殺される重い芝居かと想像されそうですが、実はそうではない!
わかぎ作品特有の裏切り、ユーモアの中の毒などが散りばめられた物語。
実力派俳優が多く所属するオフィスPSCが、プロデュース公演第1弾として舞台『殺人ラヂヲ』を上演する。長年抱いていた想いがついに実現する本作は、ラジオの試験放送が始まった大正13年を舞台に、新媒体の登場で湧き、そして振り回される男達の葛藤を描く。実力派俳優陣が本気で挑む本作への意気込みを聞いた。

PROFILE

朝倉伸二(あさくら・しんじ)のプロフィール画像

● 朝倉伸二(あさくら・しんじ)
1963年9月3日生まれ、富山県出身。
コント赤信号・渡辺正行主宰の劇団7曜日出身。劇団東京フェステバルなど人気劇団に数多く客演の他、映画やドラマ、CMなどにも出演し幅広く活躍中。近年の作品に、NHK大河ドラマ「西郷どん」、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」、NHK大河ドラマ「おんな城主直虎」などがある。

鈴木健介(すずき・けんすけ)のプロフィール画像

● 鈴木健介(すずき・けんすけ)
1970年4月22日生まれ、大阪出身。
7歳までマレーシアで育つ。89年、大阪芸術大学に入学、在学中から関西の有名劇団に客演する。上京後、ドラマや舞台、映画に多数出演。近年の作品に、舞台「真田十勇士」「義風堂々」「泣いたらアカンで通天閣」玉造小劇店配給芝居「おもてなし」ドラマ「越路吹雪物語」などがある。また03年にリンムーメン!!プロデュースを旗揚げ。脚本、演出を担当し、出演もしている。

西ノ園達大(にしのその・たつひろ)のプロフィール画像

● 西ノ園達大(にしのその・たつひろ)
1970年12月23日生まれ、千葉県出身。
日本大学芸術学部演劇学科在学中より精力的に演劇活動を行い、卒業後劇団「TEAM 発砲・B・ZIN」に入団。看板俳優の1人として2007年の解散まで全ての作品に出演。劇団在籍中より多くの舞台やTVドラマ、映画に出演。近年の出演作品は、舞台「向日葵のかっちゃん」「京の螢火」、ドラマ「相棒」「黒革の手帖」「 警視庁捜査一課9係」などがある。演劇&音楽のコラボユニット「3☆COLORS」のリーダー。

インタビュー写真

この歳になって完全な劇団作業! 意外とみんな生き生きとしながらやっています

鈴木「うちの事務所が2016年に創立30周年を迎え今年で32年目になります。忘年会などをやる度に『事務所で舞台をやればいいんじゃない?』と大先輩たちに言われながら、なかなか実現できず10年以上が経ち」

西ノ園「その前置きがあってたまたま、わかぎゑふさんと事務所の忘年会で飲んでいる時に、石倉良信さんが『本当に舞台を演ろうよ!』って言い出し、その場で津村知与支くんがグループLINEを作って盛り上がっちゃったんです。今回実現に至ったのは、わかぎさんがその中にいた、ということですね。こうしよう、こういう話にしようと、お正月明けに色々送って来てくれたんですよ。それが嬉しくて、僕らも絶対実現させようと動き出したんです!」

鈴木「そして忘年会に居なかった僕が翌日に、それから数ヶ月後には朝倉さんが巻き込まれ、なぜか僕が座長になり(笑)、一部で盛り上がった話がどんどん大きくなりました」

西ノ園「事務所の中でもこの人と芝居をしたいな、先輩とできたらいいなとか、 魅力的な方々が多くて」

朝倉「同じ事務所でもなかなか一緒に仕事することが少ないんですよ」

鈴木「今回9人出演しますが、半分くらいが初共演になりますね」

朝倉「俺はわかぎさんとやるのも初めてですね」

鈴木「わかぎさんの発想が本当に素晴らしくて、しかもご本人がとてもアグレッシブに動いてくださるので、それに僕らも触発されて、形にしていきました」

西ノ園「そしてメンバーは劇団出身者ばかりなので、自分のやるべきことは自分たちで決めて動き出しちゃう」

鈴木「劇場とか直接やり取りもして、この歳になって完全な劇団作業ですよ!(全員笑)」

朝倉「劇団にいた経験を生かして挙手制で役割分担したりね」

鈴木「動きが停滞すると先輩後輩関係なく、僕が怒る担当です。でも今のインターネットとか分からない事も多くて昔とは違う(笑)」

朝倉「劇団でチラシと言ったら昔は手で折り込んでいたけど、今はやってもらえるようになって。でも入稿ってどうやるの?って。なのでカンフェティさんには、本当にお世話になりました!」

鈴木「面白いですよね、みんな意外と生き生きとしながらやるんですよ」

西ノ園「そうそう! 10年ぶりにチラシ折り込みへ、僕は岩渕敏司くんと一緒に行きましたが、昔は嫌で嫌でしょうがなかったのに、なんだろうこの気持ち(笑)」

朝倉「俺指サック買ったもん! 折り込み作業が懐かしくて。(全員爆笑)佐久間淳也くんなんか、率先して置きチラシを配りに行ってくれたしね。あとチラシを作る時は大騒ぎでした。デザインはしてもらっていますが、文字のチェックとかみんなでやってね」

鈴木「それが朝倉さんの才能が素晴らしくて! みんなが見落としているところを見つけてくれて」

西ノ園「編集部に勤めているんじゃないかというクオリティで、未就学児と未就学児童の違いとかに気付いたり」

朝倉「チラシ1枚を作るのに、相当時間がかかったよね」

西ノ園「このチラシのラジオは、わかぎさんが何かの展覧会で自分用に撮った写真を提案してくれまして、そしたら今回出演する加藤義宗くん(加藤健一さんのご子息)が僕作りますよって言い出して、見事に再現して実物を作っちゃったんですよ、びっくりしましたね」

鈴木「舞台の小道具として出てきます。そして出演者の中には羽場裕一さんの息子・羽場涼介くんもいて、今回2世が2人! 活躍しますよ!」

わかぎさんが全ての動きの素を作ってくださいます

――― 渋い男性ばかりの出演者ですが、これは偶然ですか?

西ノ園「男芝居もいいねという話が元々あって、初めは男5人くらいで演ろうかという話でしたが、わかぎさんと話しているうちに、7、8人と増えて」

鈴木「当初は来年末くらいの予定だったんです。それが急遽5月にわかぎさんのスケジュールが空いたので、そこで演ろうって事に! でも同じ事務所の役者9人がガバッといなくなるのは事務所的に大丈夫なのかと」

西ノ園「わかぎさんが社長へ直々に、なんとかよろしくお願いしますと手紙を書いてくださったんです。本当にこのカンパニーの母の様な存在です」

――― わかぎさんがいらっしゃるからこそ実現した企画ですね。

西ノ園「そうなんです! それは間違いないです」

鈴木「それが一番大きいですね」

朝倉「役者だけでやろうと言っても、なかなか進まないですから」

鈴木「わかぎさんが全ての動きの素を作ってくださいます。打合せ中に電卓をすぐ弾いたりして」

朝倉「自らプロデュース公演もされていらっしゃるので何をするにも素早い!」

西ノ園「だから実現しました」

インタビュー写真

物語は、ラジオの試験放送が始まった大正13年。数少ない受信機でこの試験放送を聞ける人間は限られていたはず。『あなたの殺したい相手を処理しましょう』と呼びかけられ、疑心暗鬼になりつつも集まった男6人。そこで成立していく殺しの依頼。ラジオによって誰もが情報を同時に共有できる新しい時代の中で彼らが向かう先とは?

――― 本作はミステリー? サスペンス? チラシからは社会派のような、色々な妄想がかきたてられますね。

鈴木「芝居の発想はアメリカ映画の『レザボア・ドッグス』でした。けど、全然違います(笑)。時代も大正の頃の日本ですしね。だけど現代のSNSの危険性、情報操作など新しい媒体が出てきた現代の背景と共通する部分があるかもしれない」

朝倉「この媒体をどう使うのか、みんながまだわかっていなくて悩んでいる時に、ある人間が殺人のメッセージをこっそり試験放送の後に流す。そこから物語がはじまります」

西ノ園「聞く側の情報量が今とはあまりにも違う訳で、当時の時代感も含めた物語になると思います」

鈴木「勝手な解釈ですが、SNSでも勝手に情報発信して情報操作がしやすかったりしますよね。そういった恐さもテーマとして含んでいるのかな。軍の回線を使用しての開局なので、もしかしたら洗脳させるためかもしれない。さらにラジオ1台に対して5人、10人が聞いているかもしれない。その情報の伝わり方は怖いのではないか?というメッセージも入っていると思います」

朝倉「そうだよね、戦争の頃は国民の戦意高揚の為に使って、20年後には玉音放送が流れて。ラジオの始まりなんてすごいカルチャーショックだったでしょうね」

西ノ園「わかぎさんの切り口は面白いですよね! 実はこのタイトルについても、お客様がどういう想像をしてしまうのか?直球なタイトルがどう伝わるのか?って僕らで話し合ったんですが、チラシやタイトル、ビジュアルからも皆さんに興味を持ってもらえる様な作品になれば、いや、していこうと」

朝倉「ほんとにね」

西ノ園「わかぎさんが言うには、この物語は喜劇だそう」

鈴木「そうなんです」

朝倉「このチラシを初めて見た方は、人がどんどん殺される重たい芝居かと想像されそうですが、実は決して重たくはない!」

西ノ園「様々な仕掛けのある作品です」

配役は本人達が思ってもいなかった想定外のキャスティングで驚いたという

西ノ園「配役は決まっています。初期の頃、役を当てはめて台本を読んでいたんです。これ僕にあて書きしてくれた役かな?と思ったり。だけど最終的に届いた配役はまるっきり違っていて」

鈴木「全部ひっくり返って誰も当たってなかったんです」

西ノ園「見事にやられました」

朝倉「みんながやった事がなさそうな役にキャスティングされていていましたね。そういう意味では僕たちも冒険で楽しいに違いない」

西ノ園「僕も朝倉さんのあの役見たい! あんな役見たことない!というような配役で、想像からシャッフルされました」

鈴木「わかぎさんにどう踊らされるのか、そしてそれに僕らがどう歯向かっていくのか」

朝倉「自分達が想像していたキャスティングはイメージできているとう事ですからね。それをぶち壊すとなると本当にどうなるかわからない」

西ノ園「今回、全ての役が重要で端役はいないです。誰一人かけても成立しない」

鈴木「構成がとにかく面白い」

西ノ園「もう台本から役者へ、わかぎさんの熱いメッセージが伝わってきます。受けて立ちますという気持ちにさせてもらえて、みんながそれぞれの物語を背負って出てくるので、これは気合いを入れてのぞまないと、と思わせてくれる本です」

朝倉「役者魂が刺激されるよね、楽しみです」

鈴木「みんな別の本番が終ってから集まったりしているので飲みながら打合せもありますが、大事な事を決める時は飲まない日とか決めたりね」

西ノ園「“今日は飲み合わせはやめましょう”って言うのは一番若手の羽場くん! 頼もしい奴です」

インタビュー写真

何が嬉しいって、役者仲間たちから超羨ましがられます

鈴木「何よりもこの企画を喜んでいるのは社長です。30周年の時には事務所の役者全員で30分弱の短編映画を作ったんです。社長もマネージャー陣も出演してね(笑)。その時にもやっぱり舞台の話が出たんです。もう本当に昔から言ってた事だったので。それがやっと実現するということで、社長も凄く張り切っています。だからこそ、敢えて“PSC第1弾”と銘打って今回は演ります。2弾3弾と続いて欲しい」

西ノ園「何が嬉しいって、役者仲間たちから超羨ましがられます」

朝倉「そして見どころとして、日替わりでゲストの方が出演します。ちゃんと重要な役どころを演じていただくことになっております。意外な人や俺たちが共演したいと思っている方々ばかり」

鈴木「ゲストの方だけは我々のPSC所属の俳優という括りを外しました。他の事務所の方もいらっしゃいます。皆さんがよくご存知の方々ばかりです。今後公式HPで発表していきますのでお楽しみにしていてください」

――― では、最後にメッセージをお願いします。

西ノ園「タイトルやチラシの雰囲気から色々想像してきていただきたいです。僕らは同じ事務所なので、飲み合わせを重ねて1年、チームワークはできているのでその雰囲気も味わっていただいて、自信をもってエンターテイメントとして必ず喜んでいただけるものをお届けできると思っていますので、役者バトル、競演を楽しんでいただきたいと思います」

朝倉「チラシなどから社会派の作品と思わず、決して観て辛くなるような芝居ではありません! ラジオの創成期に、ある放送を聞いてつられて集まってきた男たちの面白い人間模様になると思います。どう物語が転がっていくのか、楽しみにしていただきたいです」

鈴木「色んな人種が集まった群像劇で、わかぎ特有の裏切り、ユーモアの中の毒などが散りばめられた作品です。我々がそれに挑んでいる姿を是非劇場で観に来て頂きたいです! ご来場お待ちしております!」


(取材・文&撮影:谷中理音)

キメ画像2

公演情報

「殺人ラヂヲ」のチラシ画像
オフィスPSC プロデュース公演 第一弾
殺人ラヂヲ


2018年5月22日 (火) 〜2018年5月30日 (水)
シアターKASSAI
HP:公演ホームページ

20名限定!4,300円(全席指定・税込)→ 3,300円 さらに300Pゲット!

詳細はこちら
「殺人ラヂヲ」のチラシ画像
オフィスPSC プロデュース公演 第一弾
殺人ラヂヲ


2018年5月22日 (火) 〜2018年5月30日 (水)
シアターKASSAI
HP:公演ホームページ

全席指定:4,300円
前半割チケット:3,800円
※金額はすべて税込

詳細はこちら
カンフェティカード新規入会で一生分のチケットが当たる!