> WEBインタビュー一覧 > 松井勇歩・中口 翔
“まけんグミ”で知られる杉本屋製菓が、「劇団まけん組」として初めて舞台をプロデュースする。その第一弾となる『ダーリンの進化論』は、意表をつくコメディを提供することで人気の江戸川崇を脚本に迎えて贈る。劇団Patchの主要メンバーとして活躍している、主演の松井勇歩と、共演の中口翔が舞台への意気込みを語ってくれた。
● 松井勇歩(まつい・ゆうほ)
91年10月30日。兵庫県出身。舞台、テレビで活躍中。代表作に舞台『私のホストちゃんREBORN』、『Patch stage Vol.11 JOURNEY-浪花忍法帖-』など。また「おはよう朝日 土曜日です」(ABC)にレギュラー出演中。
● 中口翔(なかぐち・しょう)
90年3月1日。鳥取県出身。舞台、ドラマ、映画と幅広く活躍中。代表作にドラマ『鳳神ヤツルギ3』(千葉テレビ)、『劇場版 鳳神ヤツルギ「木更津超熱戦 燃えあがれヤツルギ魂」』など。また今年は『むばたまの夜に降る白雪の月影』など3本の舞台に出演している。
コメディだけど深いストーリー
————ダーウィンの進化論に引っ掛けたタイトル。早くもコメディ感が漂っていますが、内容はどのようなものなんですか?
松井「すごくざっくり言うと、近未来の大学で起こる、悪徳理事長と生徒達のバトル、です。ただ、その大学がおバカな金持ち校で。実は理事長は、自分が辞めるとこんなおバカな子たちが通う学校がなくなってしまう、という優しさを抱えていて、一方の生徒達も何のために戦っているのか分からなくなって……という、コメディなんだけどけっこう深い話です」
————それぞれの役どころは?
松井「僕が、理事長と戦う生徒側のリーダー。みんなを引っ張る、典型的なカリスマ的タイプです」
中口「で、僕はヒーローに憧れる生徒。戦隊ものでいえば緑色のキャラクターで、『俺、ヒーローだから♪』と我が道を行くタイプですね」
いろんな要素を最後につなげてくる江戸川脚本は必見
————見どころはどこになりますか?
中口「それはやはり、江戸川さんの脚本じゃないでしょうか。僕はこれまで江戸川さんとは2回一緒にお仕事をさせてもらっているんですけど、毎回、めちゃくちゃ面白いんですよ! とにかくいろんな要素を詰め込んで、『こんなにあちこち話を広げちゃって大丈夫なのかな』と思うんですけど、最後につなげてくる。“あれにはこんな意味があったんだ”と驚かされるのが江戸川作品の特徴と言っていいと思います。だから今回も、面白い舞台になる!と100%信頼しています」
松井「僕は初めてなんですけど、お噂はかねがね聞いています。僕は関西出身で、小さい頃から新喜劇を見て育ってきたし、コメディは見るのも演じるのも大好きなので、とても楽しみです」
————お二人は今回が初共演なんですよね? お互いの印象はいかがですか?
松井「えっと、金髪の人だ……って思いました」
中口「まあ、そうなるよね(笑)。僕は、柔らかい空気感のある人だなって思いましたね」
松井「僕、人見知りなんですよ。だから、自分の劇団でも何回か座長を務めたことはあるんですけど、『俺についてこい!』タイプではないです。みんなに『一緒に頑張りましょう〜』とお願いするスタンス。だから今回、中口さんにも頼らせてもらえたら嬉しいです」
中口「尽くしますよ!」
僕たち、まけんグミと同世代です
————杉本屋製菓が立ち上げた「劇団まけん組」の第一弾公演となりますが、そのことに対する思いも聞かせてください。
松井「杉本屋製菓さんが演劇をプロデュースするのも初めて、脚本家の江戸川さんとも初めて、共演の方もみんな初めて。僕にとっては初めて尽くしなんですよ。その中で主演ですから正直不安でいっぱいなんですけど、これまでの舞台と同じく、『とにかくお客さんに楽しんでもらう!』という気持ちで、コメディをやり切りたいと思っています」
中口「どの舞台でも、始まるときは毎回フレッシュな気持ちでのぞんでいますから、今回もそこは変わらないかな、と。ただ今回は、お菓子のPRもしっかりしていこうと思います!(笑)」
松井「すべての席に“まけんグミ”がついてくるんですよね?」
中口「そうそう、SS席には特別なお菓子セットもついてくるらしいよ。まけんグミは誕生から27年で、僕も今27歳。同い年なので、思い入れが強いんです。
松井 僕も今年26歳だから、ほぼ同い年ですね。同じまけんグミ世代、グミをいっぱい食べて頑張りましょう!!」
(取材・文:山本奈緒子/撮影:友澤綾乃)