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大藏基誠

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狂言、尺八、津軽三味線、和太鼓、剱伎からアニメーションダンスまで……

伝統を継承しながら新しい表現にも挑戦した日本のエンターテイメントをストーリー仕立てで

謎の工場長と工場員のいるエンターテイメント工場を舞台に、狂言、尺八、津軽三味線、和太鼓、剱伎・アニメーションダンスなど、日本文化のエンターテイメントショーが繰り広げられる『THE FACTORY』。伝統を継承するこの舞台の監修・脚本・演出を手掛けた、能楽師狂言方・大藏基誠に話を聞いた。

PROFILE

大藏基誠(おおくら・もとなり)のプロフィール画像

● 大藏基誠(おおくら・もとなり)
1979年3月3日生まれ。俳優。能楽師狂言方大蔵流。25世大蔵彌太郎の次男で24世大蔵彌右衛門と父に師事。4歳8ヶ月で「以呂波」にて初舞台を踏む。2011年には、狂言とpartyを融合させた『kyogen lounge』を企画。2015年の映画「日本のいちばん長い日」では徳川侍従役を演じるなど、俳優としても活動している。

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――― こうした試みはどんなきっかけで生まれたのでしょう?

大藏「自分が小さいころから伝統芸能の世界にいたので、自分以外の人の日常の中にも伝統芸能があったら、楽しめるんじゃないかなと思ったんです。というのも、普段何気なく使っている言葉、例えば、『檜舞台』とか『紙一重』なんかも伝統芸能の世界から来ている言葉だったりして、そういうことを知ってもらいたいと思っていたんです。それで、日本の伝統芸能を集約した舞台を作ろうということで、一番最初にやったのが『日本の風』っていう舞台で、狂言と三味線と和太鼓という形でやりました。そこから発展したのが今年二月にやった一回目の『THE FACTORY』です。この『THE FACTORY』は、みんなで熱く語り合いながら飲んでいたときに、新しいものが作れないか、古典芸能を現代にエンターテイメントとして発展させられないかということで始まりました」

――― 「工場長と工場員」という設定はどこから来たんでしょうか。

大藏「狂言にしても、もともとエンタ―テイメントじゃないんですよね。神様に奉納するもので、その背景があるので、ざっくりとエンタ―テイメントとして見ちゃうと、現代においては違和感があると思うんです。だから、狂言には、こういう背景があるるんだよということも知ってもらいたかった。そのために工場長と工場員が出てきて、舞と踊りは違うんだけど、その違いはなんだろうことなどを説明していきます。工場長と工場員は、ナビゲートをする役割を担っているんです」

――― 色々な伝統芸能を舞台でつなげていくことは、大変な作業ではなかったですか。

大藏「そこはみんなで考えたので大変ではなかったです。それぞれがプロなので、僕の場合であれば、狂言のどういうところ見てもらいたいということが明確にあるし、三味線は三味線である。それを話してまとめるという感じでした」

――― 今回は、それぞれどんなところが見どころになりそうでしょうか?

大藏と出演をされた方で、今回も、舞台上で殺陣を見せてくれます。途中、工場長と工場員の解説が入ったり、殺陣をやっている最中に巻き戻したりとかという場面もあって、面白いと思いますよ。僕は狂言の小舞という部分を取り出して、舞と踊りの違いを表現します。ほかにも、今回から女性の尺八奏者の方が出演されることにもなりました。男性の尺八の音色と女性の尺八の音色も違いがわかるんじゃないかと思います」


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――― 前回の『THE FACTORY』では、どのような反響がありましたか?

「脚本を書いていたときは、何かを感じて持ち帰ってもらいたいなとか、なるほどなという反応が出ればいいなと思ってたんですけど、意外なもので、涙したとか鳥肌がたったという人がけっこういました。自分としては、感動させるつもりはなかったので、それがどこなのかいまだにわかってないんですけどね(笑)」

――― 今回、アニメーションダンサーのGENDAIさんも出演されますね。

「ハーレムにあるAPOLLO THEATERのAmature Nightで、4週連続優勝して、日本人では12年ぶりに年間チャンピオンにも輝いたり、『WORLD OF DANCE Final 2016』でも世界チャンピオンに輝いた人なんですけど、日本のメディアにはなかなか取り上げられてないんですよね。根本としては、日本の文化を盛り上げるという意味で共通しているし、GENDAIさんのパフォーマンスから、舞へとつながっていくんですよね」

――― 最後に、今回観に来られるお客様に一言お願いします。

「伝統芸能って身構える人もいるかもしれないけど、あんまり堅苦しい気持ちにならずに、気軽に観てほしいと思います。僕たちは、『THE FACTORY』のことを、アカデミック・エンターテイメントだと思っていて、学びながら楽しめるショーにしていきたいんです。今後、大阪でも予定していますが、蹴鞠や人形浄瑠璃なんかも紹介する予定ですし、ゆくゆくは、日本のいろんな地域にあるご当地の芸能をエンターテイメント形式で紹介できたらいいなと思っています」


(取材・文&撮影:西森路代)


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公演情報

THE FACTORY TOKYO 舞台『 THE FACTORY』

2017年10月25日(水)〜29日(日)
中目黒キンケロシアター
HP:公演ホームページ
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※公演当日、受付で「カンフェティを見た」とご申告ください。
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