home  >  WEBインタビュー一覧  >  Blue Print

PICKUP
Blue Print

キメ画像1

ブルプリ新時代に突入!ダンス×演劇の融合をさらにパワーアップ! ハートフルな物語『父親参観日』に込められた男達の熱い想い

国内トップクラスのダンサーたちによるダンス×演劇の融合
かつてないコメディ&ハートフル・ストーリー! ブルプリ新時代の幕開けとは?

男性9人で形成された「Blue Print」(略してブルプリ)は、数多くの有名アーティストの振り付けを手がけるダンサー・JUNを中心に結成され、各ジャンルで活躍中の精鋭がそろうダンスユニット。コメディにハイクオリティーのダンスパフォーマンスを取り入れ、演劇、ダンスの枠に捉われない総合エンタテイメント作品を多数発表しているが、およそ1年ぶりとなる新作『父親参観日』には、シュールな世界観の笑いで定評があるCOLORSから福島カツシゲを脚本・演出として迎え、ブルプリは新時代に突入する。 その福島と、ユニットを代表して主宰のJUN、TOMO(DA PUMP)の3人に話を聞いた。

PROFILE

福島カツシゲ(ふくしま・かつしげ)のプロフィール画像

● 福島カツシゲ(ふくしま・かつしげ)
1966年11月2日生まれ。大阪府出身。 お笑いグループ「COLORS」リーダー。 TVや舞台など俳優として幅広く活躍しながら、コメディ作品を中心に脚本、演出も手掛けている。2011年『エンドロール〜伝説の父〜』で第4回WOWOWシナリオ大賞受賞。また東日本大震災におけるボランティア活動を元にした舞台『イシノマキにいた時間』では脚本、演出、出演し、全国25都市で上演、現在もロングラン公演が続いている。

JUN(じゅん)のプロフィール画像

● JUN(じゅん)
1965年4月16日生まれ。千葉県出身。 1989年ダンサーとして本格的な活動を開始しTV出演を経て、LAへダンス留学。米TV「SOUL TRAIN」など、現地メディアにダンサーとして多数出演。LA中心に活動し、オールジャンルのダンスを修得する。帰国後、日本に初めてカポエラを伝承し「CAPOEIRA JAPON」を発足。有名アーティストや演劇公演の振付を手掛けるかたわら、プレイヤーとしても活躍。2012年、自らの呼びかけでBlue Printを結成し主宰を務める。

TOMO(とも)のプロフィール画像

● TOMO(とも)
1981年2月2日生まれ。愛知県出身。 ダンスボーカルユニット「DA PUMP」のパフォーマー。ダンサーを目指し18歳の時に上京、2001年LAにてカポエラの帯取得し帰国。その後もKRUMP、Clowningを学び、映画『RIZE』に出会いKRUMPを日本へ持ち帰る。2008年DA PUMPに加入。振り付け、演出、バックダンサーを経て、芝居の道へ。その身軽さを生かしてアクションなどもこなしている。

● Blue Print
2012年に数多くの有名アーティストの振り付けを手がける、ダンサー・振付師のJUNを中心に結成され、メンバーには劇団SETの大竹浩一、舞台版『逆転裁判』など数多く演出している劇団SETの大関真ほか、各ジャンルで活躍中の精鋭がそろうユニット。 コメディにクオリティーの高いダンスパフォーマンスを取り入れ、演劇、ダンスの枠に捉われない総合エンタテイメント作品を多数発表している。

インタビュー写真

並外れたメンバーの身体能力に、早くも手応えを感じている

――― 8月公演の稽古が春から早めに始まっていますが、今の手ごたえはいかがでしょうか

福島「稽古を早めに始めようと言い始めたのは僕なんです。この間稽古をしてわかったんですけど、“こういうテーマで何か作ろうよ”と言ったら、プルプリメンバ―はもの凄いスピードでダンスパフォーマンスを作るんですよ!
 僕はずっとお芝居をやってきて、その作り方にワクワクするんですね。
皆さんそれぞれが第一線で活躍しているので、自分の持っているものを惜しみなくバンバン出し合ってきて、あっという間に形にしてしまうんですよね。今まで身体で表現していたものを、間であったりお芝居で表現することに、多少の時間はかかるだろうから、先に身体で表現するものを作った上で、セリフがセリフではなく会話になるように作りたいと思い早めにスタートしました」

――― 今回、福島さんとは初タッグとなりますが、企画のはじまりを教えてください。

JUN「ダンスと芝居を融合させた作品は、メンバーの大関(劇団SET)と大竹(劇団SET)と僕が中心になって5年前からやっていましたが、今後ブルプリとしてどう進化していくか考えた時に、福島君は昔から知っていて作品も観ているので、脚本と演出ができるし、一緒に新しい形でやったら面白いんじゃないかと」

なぜ『父親参観日』なのか

――― 演劇と激しいパフォーマンスの融合から、『父親参観日』というタイトルのギャップがとても気になります。なぜ『父兄参観日』ではなく『父親参観日』なのか、タイトルやモノローグから、笑って泣ける内容になりそうですね。

福島「これどこまで言ったらいいのか(笑) 頭から10分のところでタイトルの意味がわかります。楽しみにしていてください。
今“ご両親”を“保護者の方”っていう言い方をするんです。ブルプリってオッサン達が多いので、彼らを魅せるものとして考えた時に、親父とか父親だろうなと。そこから出てきたのが『父親参観日』なんです」

TOMO「ブルプリのパフォーマンスは“(芝居の)ここにパフォーマンスを入れて来るんだ!”と言われるものが多いけれど、それがブルプリ流と思っているので、今回の『父親参観日』にどうパフォーマンスが入ってくるのか、ちょっと想像がつかない所が面白いよね」

インタビュー写真

稽古場では福島流の新たな試みとして、ワークショップを定期的に開催、メンバーたちを鍛えているという

福島「みんながどんなキャラクターを演じたいのか、演じられるのか、“東京キャラズコレクション“というタイトルで稽古をやっています(笑) ガールズコレクションみたいにランウェイに出てきたら、ひとりひとりテーマのキャラクターでしゃべるっていう(笑)」

TOMO「すごくドキドキするんですよ! JUNさん何やりましたっけ?」

JUN「俺、カノケンタロウっていうマスターやりました(笑)お題を出されて、音も踊りも入れたプランを作り、次の稽古でみんなの前で見せなきゃいけないっていうワークショップで、すごく大変(苦笑)」

福島「(笑) ハマるキャラクター、もしくは真逆のキャラクターの方が面白いっていう人もいるし」

――― 噂によると、そのがんばり次第で出番が増減するとか……TOMOさん出番は増えそうですか?

TOMO「いや手ごたえないっす(全員爆笑) 福島さんのやり方で実際やってみて、思っていたことが全然できなくて自分の不甲斐なさを感じました。役をいただいた時にどう向き合うのか勉強になりましたね。早くこの経験を生かしたいです」

福島「僕ダメ出しって嫌いなんですよ。まずその人が何をやりたいか、どういうものを持っているかということの方が大事と思っていて、出そうと思っている個性があるので、そこをどう出せるかが、お芝居の面白さですよね」

インタビュー写真

チケットを手にした時からワクワクできる作品作り

福島「今回このコンセプトでやろうよ、となったスタートが、早くからお客さんたちにワクワクしてもらえるようなやり方をしたかった。映画にしても演劇にしても、観たいと思ってチケットを買って楽しみにしている。チケットが手元に届いてからずっと、嫌な事があっても、これがあるから頑張れる! みたいなところがあるじゃないですか。早い時期からみんながワクワクできるような仕掛けを考えていて、まだチラシも決まっていない、タイトルも変わるかもしれない、今日はどんな情報が載っているか、どんな風に稽古が進んでいるのかとか色々楽しんでもらえたら」

TOMO「ブルプリで何作かやってきましたが、新しいタッグということで、過去の作品を超えて行きたいです。福島さんの描くリアルな日常とブルプリのダンスをうまく融合させて、今回の作品が良く仕上るといいなと思っています。
 一度来てもらえば、絶対楽しめます!ブルプリはダンサーの観客の方が多いですが、まだパフォーマンスのステージ未体験の方や普段芝居をやっている方にも観てもらいたいですね」
 
JUN「今までのブルプリは、カッコよくて楽しくて、思い切り笑ってスッキリして帰っていく流れでしたが、今回はなんとなく流れてしまう作品ではなくて、ジーンとしたり考えたり、心に引っかかるものがある作品にしていけたらと」

福島「“今後悲しい未来でも僕たちはどう楽しく生きていけるだろう”みたいなテーマが見えてくるかと思います。ストレートプレイの舞台だけを見ているお客さんにはド肝を抜かせたい。
 観終わった時に、ちょっと父親に電話してみようかなとか、こんな父親参観日があったらいいな、と思ってもらえるような作品になる手応えはあります!」


(取材・文&撮影:谷中理音)

キメ画像2

公演情報