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小山太郎

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“音楽のまち”川崎で開催される世界的フェスティバルの日本版に出演

ジャズの伝説的ドラマーを通して、ジャズの楽しさを伝える

1967年からスイスで行われているモントルー・ジャズ・フェスティバルの理念を、“音楽のまち”川崎で実現するべく2011年にスタートした『モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン・イン・かわさき』。今年も国内外から数多くのアーティストが集まる中、ジャズドラマー小山太郎が自身のグループを率いて出演する『ジャズドラムレジェンズに捧ぐ』と題したライブは要注目だ。(取材・文・撮影/西本勲)

PROFILE

小山太郎(こやま・たろう)のプロフィール画像

● 小山太郎(こやま・たろう)
栃木県出身。1984年、高校卒業と同時にベーシスト河上修の薦めで上京し、西直樹(p)トリオでデビュー。渡辺貞夫、向井滋春、国府弘子、中村誠一、山口真文、水橋孝等のバンドで活躍後、1999年に渡米。NYのジャズシーンで活躍した後、2004年に帰国。現在は自己のユニットのほか複数のグループで活動中。リーダーアルバムとして『BEAT THE BLUES』『Drumgenic』など3枚を発表。横浜ジャズプロムナード・コンペティション審査員。昭和音楽大学ジャズコース講師。 http://taro-koyama.com/

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―――今回のステージは、アート・ブレイキー、マックス・ローチ、エルヴィン・ジョーンズ、トニー・ウィリアムスといった、ジャズの歴史に名を残す伝説的ドラマーへのオマージュ企画。その発想のきっかけは?

「もともとドラマーらしい企画をということでお声をかけていただいたんですけど、僕自身、小学生の頃にドラムを始めてから来年で40年になるんです。当時からとにかくたくさんのドラマーの演奏を聴いたりコピーしたりしながらジャズのエッセンスを身に付けようと努力してきましたので、そういうレジェンドたちに敬意を表するコンサートがやれれば、自分にとっての節目にもなると考えました。それに、最近はドラマーがリーダーのバンドって意外に少ないと思うんです。昔は内外問わずけっこう多くて、日本では例えばジョージ川口さんのBIG4などが有名でしたね。そこで今回、せっかくモントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパンとしてコンサートをやらせていただける機会なので、改めてドラマーの存在に目を向けてもらえるような企画にしようと」

―――小山さんは、「モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン・イン・かわさき」のプレイベントとして行われるセミナー形式の「ジャズアカデミー」に3年連続で講師として登壇。

「“ジャズとリズム”というテーマで、ジャズにおけるドラムの重要性について話しています。ジャズの歴史は、ドラマーによって築かれてきた部分が大きいと思うんです。時代のスピードとともにリズムがどんどん発展していって、それに付随して新しいメロディやハーモニーが生まれてきた。もちろんそれがすべてではありませんが、独自のスタイルを持ったドラマーたちが、リズムを通じてジャズという音楽自体のスタイルをも引っ張ってきたと言っても過言ではありません」

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―――「ドラマーは一見裏方、実は花形」とも言える存在だと。

「全体の盛り立て役として周りに気を配る(裏方)と、リーダーとして引っ張っていく(花形)の両方を兼ね備えている、いわば総合司会者のような存在。よい司会者であるためには、音楽的なところで言うと、ドラムという音階のない楽器でもそのサウンドによってコード感を奏でるセンス、ハーモニー感覚も必要です。アート・ブレイキーなんかはその見本かもしれません。先ほど名前が挙がったようなドラマーたちはみんなすごくパワフルな演奏をしますが、どんなに大音量で叩いてもバンドの音を濁すこともなければ、他の楽器をかき消すこともない。それは、ハーモニーの感覚を持って演奏しているからです」

―――そういうところに気がつくようになると、ドラムの聴こえ方も変わり、もっとジャズを楽しめるようになりそう。

「そうなってくれると嬉しいです。あらかじめ展開が決まっているポップスなどと違って、即興を主とするジャズはドラマーのアプローチ次第で楽曲が大きく変化します。テーマ(議題)だけが決まっていて、あとは全部雑談のようなものですからね。そこでドラマーが司会となって思いもよらない提案をすると、そこに新たな展開が生まれたりもする。たとえそれがうまくいかなかったとしても(笑)、そうやってミュージシャン各々がいままさに“たたかっている”姿を見てもらう……それもまたジャズなんです」

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―――世界三大ジャズフェスと言われるモントルー・ジャズ・フェスティバルの日本版である「モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン・イン・かわさき」。ライブでは初めての出演ということで、特別な思いもあるのでは?

「ミューザ川崎では何度かコンサートをさせてもらっていて、来るたびに素晴らしい街だと感じています。お客さんも、クラシックなど幅広く聴いていらっしゃるような方が“ジャズもいいですね”って言ってくださったり。ジャズはマニアックな音楽だと思っている方がわりと多くて、実際そういう部分もあるんですけど、今回のように大きなフェスティバルでジャズの楽しさを知ってもらって、今度は是非ジャズクラブの至近距離で楽しんでくださるようなファンになってくれたらいいなと。CDで聴くジャズも素晴らしいですが、演劇やミュージカル、落語などと同じで、生で体験する楽しさをもっと知ってほしい。そういうお客さんが一人でも増えることを僕は願っています」

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公演情報

「『小山太郎Group 〜ジャズドラム レジェンズに捧ぐ〜』」のチラシ画像
モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン・イン・かわさき
『小山太郎Group 〜ジャズドラム レジェンズに捧ぐ〜』


2014年11月25日 (火)
ラゾーナ川崎プラザソル
HP:公演ホームページ

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