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清塚信也

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クラシックの名曲からサントラまで、多彩な音楽性を生音で体感できるコンサート

映画やTV出演でも知られる話題のピアニストが、その音楽世界のすべてを伝える

クラシックのピアニストとして国内外で活動する一方、異ジャンルとのコラボから劇伴制作、さらに俳優業までこなす幅広い活躍ぶりで話題の清塚信也。どんな人の心にも寄り添う音楽を、という思いを「ピアノは人生のサウンドトラック」と表現する彼が、いま最も注目すべき音楽家の1人であることは間違いない。

PROFILE

清塚信也(きよづか・しんや)のプロフィール画像

● 清塚信也(きよづか・しんや)
1982年11月13日生まれ、東京都出身。ドラマ『のだめカンタービレ』、映画『神童』でピアノの吹き替え演奏を担当して脚光を浴びる。映画・ドラマ・舞台の音楽監督や劇伴作曲、演奏を数多く手がける一方で、俳優としても出演。さらに書籍やピアノ教本の発表、TVバラエティ番組への出演、ラジオパーソナリティなど幅広く活動するほか、小中学校での音楽教室や、病院・介護施設などでのボランティア活動も精力的に実施。今年4月からは、オンライン受講も可能なピアノ教室「清塚信也ピアノアカデミー」をスタートさせている。

インタビュー写真

ピアノに初めて接する人にも楽しんでほしい
――― 5歳からクラシックピアノの英才教育を受け、国内外のコンクールで数々の賞を受賞してきた清塚。しかしその後の歩みは、いわゆる生粋のクラシックピアニストとは異なる多彩なものだ。最近ではドラマ『コウノドリ』や映画『ポプラの秋』で、役者として彼のことを初めて知った人も多いだろう。

「もともと演劇や映画、ドラマを観るのがすごく好きだったんです。音楽科の高校に通っていたころ、隣の校舎の系列校に演劇科があったのも潜在的な影響としては大きかったかなと思います。あと、子どものころから僕の人生は完全にピアノ漬けで、友達と遊ぶなんてもってのほか。何の自由も許されていなかったので、そういう状況から逃避したかったというのもあるかもしれません(笑)。芝居って、見ている間は登場人物に感情移入して、現実から離れていられますから。
 それがいつの間にか没頭しちゃって、見るだけでは嫌だと思うようになって……表面上は急に俳優を始めたように見えるかもしれませんが、僕の中では割と必然的というか、目指していたものを実現できたということに近いんです。ピアニスト・作曲家・俳優というのは僕の人生の大きな3つの柱で、どれも同等のものだと考えています」

――― 音楽の片手間に役者をやっているのではない。それが清塚のスタンス。それぞれの相互作用について尋ねると、こんな答えが返ってきた。

「このコンクールで絶対に賞をとらなきゃ、というプレッシャーの中でずっと育ってきたので、一発本番に賭ける努力の仕方とか緊張感のコントロールに関しては誰よりもよく知っているという自負があって、それは演技をするときの自信にもなっています。
 逆に、ピアノは練習のときにできたことをどれだけ本番でそのままやれるかが大事ですが、芝居はそれだとうまくいきません。用意しておいたことしかできない自分では駄目で、その場その場の瞬発的なアイデアが必要になる。そこは一番違うところです。途中までのプロセスにはすごく共通するものがあるので、音楽をやっててよかったなと思うことも多いですが、最後は違う道を行く。山脈の2つの頂上みたいな感じですね」

――― そう話す彼の、音楽に対する姿勢の根底には「ポピュラリティの追求」があるという。

「クラシックの世界というのはかなりマイノリティで、特に僕が小さいころから人生を捧げてきたコンクールの世界は、理解できる相手を限定していくようなもの。それに対して、高校生くらいのころからすごくコンプレックスを感じていたんです。やはり音楽である以上、ポピュラリティと完全に切り離してはいけない。いくらコンクールなどで認められても、その先にポピュラリティがなかったら、音楽としては何か大事なものを決定的に失っているのではないかと、僕なりに考えていました」

――― その考え方は、先日リリースされたニューアルバム『あなたのためのサウンドトラック』にも表れている。これまで手がけてきた映画のサウンドトラックやドラマの劇伴から選んだ楽曲を、ピアノソロでセルフカバー。さらに「ピアノ・マン」や「もしもピアノが弾けたなら」といった誰もが知る名曲も取り上げている。

「僕の音楽だけでなく、ピアノという楽器に初めて接する人にも楽しんでもらえる作品にしたいと思いました。人々の普段の生活の中で、ピアノの音楽を聴くという選択肢はまだまだ一般的ではないので、ピアノってこんなに魅力的なんですよっていう僕からのプレゼンみたいな側面もあります」

インタビュー写真

ありのままを見せる“無添加”のステージ
――― そして11月14日、第一生命ホールで行われるピアノリサイタル『K'z PIANO SHOW 2015』には、3つの要素があると清塚は言う。

「1つ目は、本格的なクラシックを身近に感じながら楽しんでいただくこと。2つ目は、サウンドトラックという側面。クラシックではピアノが主役ですが、サウンドトラックは逆で、聴いている皆さんが主役。ピアノが皆さんの時間を飾ってあげるという役割なので、交代制みたいなものですね(笑)。
 そして3つ目が、『コウノドリ』に出てくる天才ピアニスト・BABYの世界。これを観てほしいなと思っています。といっても、構成とか演出が前面に出るのではなく、あくまでもシンプルに見せたいです」

――― その言葉どおり、ステージ上にはピアノが1台。マイクも派手な照明も使わず、生音で聴かせる。

「かっこいい言い方をすると“無添加”というか(笑)。僕のコンサートで一番大事にしているのはそこなんです。今は音楽や映像など、アマチュアでもそれなりのものを作れる時代ですが、だからこそプロとしては、ありのままの実物を原始的に見せたい。そこがアコースティックの強みでもあるので、科学技術じゃなく人間の力だけで何ができるかというところで勝負しようと考えています」

――― 聴き手側にとっても、本当に美しいピアノの生の音色を体感できるというのは贅沢なひとときだ。

「そう思っていただけるといいですね(笑)。先ほど原始的と言いましたが、そこには“素朴”という意味合いもあります。ショパンやベートーベンの時代はそもそも娯楽が少なく、ピアノのコンサートというものがとてもセンセーショナルというか先進的で、モダンな空気があったと思うんです。だからこそピアノが主役になれたし、今クラシックを演奏することは、聴く人をその時代にタイムスリップさせる面白さがある。
 でも現代の音楽でそういう見せ方をするのは、ちょっと無理があるかなと……素朴と言ったのはそういう意味で、例えばビリー・ジョエルの「ピアノ・マン」なんて、空気のようにそこにいる、みたいな雰囲気があるじゃないですか。僕はどちらかというと、そういう方が好きなんです。だからあまり気張っていないというか、カッコつけていないというか、そういう印象も持ってもらえたら嬉しいですね」

――― 「毎回来てくれてる人も、一見さんも楽しめるコンサートを心がけている」という清塚。当日は楽しいトークも交えながら、肩肘張らずに聴けるコンサートになりそうだ。

「初めて来た人がついて来れないような、そういうコンサートは僕自身あまり好きではありません。そこに来ているなるべく多くの人に、良かったと感じてもらいたいといつも思っています。会場の隅々まで生音の響きが伝わるホールで、最も原点と言えるシンプルなステージをお届けしますので、ぜひいらしてください」


(取材・文&撮影:西本 勲)

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公演情報

「清塚信也 ピアノリサイタル「K’z PIANO SHOW 2015」」のチラシ画像
清塚信也 ピアノリサイタル「K’z PIANO SHOW 2015」

2015年11月14日 (土)
第一生命ホール
HP:公演ホームページ

16名限定!5,400円(全席指定・税込) → 【指定席引換券】4,400円さらに3,400Pゲット!(11/12 15時20分〜ポイントUP中!)
詳細はこちら
「清塚信也 ピアノリサイタル「K’z PIANO SHOW 2015」」のチラシ画像
清塚信也 ピアノリサイタル「K’z PIANO SHOW 2015」

2015年11月14日 (土)
第一生命ホール
HP:公演ホームページ

全席指定:5,400円(税込)

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