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小西徹郎

小西徹郎

※本ページは、人物/団体の名前でWikipedia、Google画像、YouTube動画検索等を行い、その結果を自動的に取得・表示しています。

 

Wikipedia

小西 徹郎(こにし てつろう、1968年6月6日 - )は山口県生まれの演奏家・作曲家・随筆家。

来歴

1968年生まれ、育ちは山口県下松市。幼少期からトランペットを始める。父親の薦めでジャズを聴いていたが思春期になるとロックにも目覚めていった。吹奏楽をしていたことから高校時代に聴いたドビュッシーをきっかけに近代フランス音楽に惹かれていった。その後、現代クラシック、アバンギャルド、電子音楽へと傾倒していった。高校二年生の時に旺文社主催 学芸科学コンクール音楽部門で「アルトリコーダーのための音楽」が銅賞受賞した。審査結果が学校に届いた日の夕方にコンクール事務局長から直接電話があり、審査員だった冨田勲が「この子の将来を楽しみにしていましょう」と小西の作品を推したことを知り、シンセサイザーや電子音楽に興味を持つようになった。その後電子音楽のための作曲をするようになり、DAWによる作曲の始まりとなった。このことは季刊音楽の世界2016年夏号にて語られている。1987年、高校卒業後、上京し作曲の勉強に励んでいたが、父が病の為一年で山口県に戻り1988年に徳山大学経済学部経営学科に入学。1992年の大学卒業後は音楽の道には進まずセブン&アイ・ホールディングスに就職するが2005年に退社し音楽家へと転向した。

経歴

本格的な活動に入ったのは2005年。2006年に渡独しフランクフルト、ベルリンで演奏活動を行った。DAWによる作品が多く、2007年から現代舞踊、舞踏など、舞台作品の音楽を手がける。2010年からは、DAWによる音楽制作のみならず、トランペットを演奏しながら舞台の一演者となることが増える。その他では、楽曲提供や、雑誌などでの執筆活動も行う。また、現代美術家との交流やコラボレーションから音以外の視覚や空間も音楽と捉えるようになった。コラボレーションに於いては、海外の音楽制作者との作品がベルギーのOff-Record label、ドイツのPeacelounge recordings、Jazz-O-Tech Records等、ヨーロッパを中心とした海外のレコードレーベルからリリースされている。また、舞台の音楽のみならずNHKラジオ第1やNHKスペシャルなどラジオやテレビ番組にも楽曲提供している。フィンランドの映画監督 ミカ・カウリスマキ(Mika Kaurism?ki)の2020年公開映画「Gracious Night(原題:Y? armahtaa)」と2022年公開の「The Grump: In Search of an Escort」(原題?: Mielens?pahoittaja Eskorttia etsim?ss?)へ楽曲提供した。

2011年、小西は日本音楽舞踊会議 作曲部会の会員となった。きっかけはサロンコンサートの録音現場で仕事をしていた小西が、作品を出品していた作曲家、橘川琢と出会ったことだった。意気投合した小西と橘川は交流を深め、理事であった橘川の推薦を経て会員となった。日本音楽舞踊会議発刊の月刊音楽の世界、季刊音楽の世界で執筆を始めたのも橘川の計らいによる助川敏弥の勧めからであった。また、コンサートや録音でも小西はトランペット奏者として橘川作品の初演をしており、アンビエント・トランペットとピアノによる「想風歌」Op.65(2015)をすみだトリフォニーホール(小ホール)日本音楽舞踊会議「作曲部会コンサート」にて演奏している(2015年5月14日 初演)。ベルギーのOff-Record labelからリリースされた橘川作品「橘川琢ー四季響花Ensemble/風の四季Vol.1《夏》」の演奏と録音も担当している。

演奏スタイル・音楽性

2004年からトランペットによる即興演奏に於いてデジタルリヴァーブとディレイ等のエフェクターを使用し始める。トランペット独奏スタイルで世界観を追求し始めるとDAWによる制作から離れていった。それと同時に、サウンドスケープへの興味からトランペット独奏とサウンドスケープという音楽への取り組みを始める。その後、サウンドスケープへの関心は更に深まり、サウンドスケープ研究・音楽学者、田中直子のワークショップに積極的に参加している。小西は田中直子のワークショップから感性の更なる可能性に気づき、自身の音楽を更に深めていった。また演奏技術においては、マウスピース(歌口)による鳥や動物の鳴き声、マウスピースを楽器に装着した状態でマウスピースを掌で叩く、下唇の代わりに舌を使用し尺八のような音にする、楽器の抜き差し管を外して演奏する、楽器に息を吹き込み風の音を表現する、など単旋律の音楽から特殊奏法を使用した音楽にも音楽性を広げていった。2012年3月12日、日本音楽舞踊会議主催公演 「動き、所作、舞踊と音楽」にて自作品「Talk to me for Trumpet Solo」を彼自身の演奏で初演。調性のある旋律は存在せず、特殊奏法をふんだんに盛り込み、深い残響を取り入れた作品であった。この公演の懇親会の席で助川敏弥は小西の作品と演奏について「地獄のトランペット、悪魔の小西」と冗談交じりに揶揄ったが、小西はそのことが嬉しく、高く評価されたと捉えている。また、北條直彦は「今まで聴いたことがないアプローチだ」と述べた。助川の「地獄、悪魔」という言葉は特殊奏法とデジタルリヴァーブによる音響効果がそう感じさせたからである。2016年からは現行のスタイルを継続しながら2018年5月26日に神田川で行われた都市楽師プロジェクト等、アンプラグドでの演奏も再開している。また、コラボレーション作品に於いてはアンビエント、テクノ、ラウンジ・ミュージック等の電子音楽にトランペットの即興演奏を加えていくスタイルで行われており、録音に於いてもデジタルリヴァーブとディレイを取り入れたサウンドになっている。

2020年からは映画の音楽制作をきっかけに、トランペット独奏スタイルの音楽から再びDAWによる音楽制作を盛んにするようになった。それらの作品は映画を意識したものとなっており、ポストミニマル、アンビエントとポップ、民族音楽や民謡が融合した音楽世界になっているものが多い。小西が再び録音作品に力を入れ始めた背景には新型コロナウイルス感染拡大によるライブ・パフォーマンスの機会が無くなってしまったことが大きな原因であると、小西も季刊「音楽の世界」2020年春号、夏号、秋号でも執筆を通じて語っている。

活動

  • 2007年
    • 韓国 大邱 啓明大学校 張有環ダンスカンパニーの第21回の音楽(作曲・出演)。
    • 韓国第38回Gumi City Dance Company(Kim Yong Chul 主宰)公演の音楽(作曲)。
  • 2010年 フランス大使館 "No Man's Land"枯山水サラウンディング×KENZOKIライブ出演。
  • 2011年 文化庁平成23年度時代の文化を創造する新進芸術家育成事業現代舞踊新進芸術家育成 Project 2「時代を創る」 現代舞踊公演 清水フミヒト振付作品「FLOWER」の音楽、舞台出演
  • 2012年 福島現代美術ビエンナーレ2012”SORA”にパフォーマンスアート作品を出展(作曲・演奏・演出)
  • 2013年
 
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