柳家三三×読売日本交響楽団

僕をオトナにしたクラシック

柳家三三のプロフィール写真 (C)Renji Tachibana

●柳家三三(やなぎや・さんざ)/1993年柳家小三治に入門。2006年、真打昇進。落語界の次世代を担うエース。常に進化し続ける本格派の落語家。

更新日:2017年9月4日(月)

今月の名曲:
ラヴェル『ボレロ』 くり返すメロディが生む、あなただけの物語

 世界で一番有名なクラシック音楽は、ベートーヴェンの交響曲 第5番、いわゆる『運命』だろうとうかがったことがあります。じゃあ二番め、三番めは?となると難しいんでしょうけど、今回とりあげるラヴェル作曲『ボレロ』は、かなり上位に来ることまちがいなしでしょう。
 なぜなんでしょうね?  同じ旋律を延々とくり返すだけなんですけど、一度聴いたらすぐ耳になじんで口ずさみたくなるメロディー……。ちょっと見栄を張りました。私は実はひどく音痴なもので、よく「一度でメロディーを覚えちゃったよ」というお話を聞きますが、ムリなんです。一度で「なんとなく」は覚えることがあるものの、ちゃんと覚えるにはかなりの回数を重ねないといけません。あら、話が逸れましたね。とにかく『ボレロ』のあのメロディーはすぐ「おなじみ」になれちゃいます。
 それに、よほど表現者の意欲をかき立てる見えない力が備わっているんでしょうか?  他のジャンルとのコラボレーションにもよく取り上げられるようです。変わった経験では、寄席演芸のひとつ『紙切り』の三代目林家正楽師匠がこの曲に合わせ「地球創生」をテーマに次々と真っ白な紙から森羅万象を切り抜くパフォーマンスを見たことがあり、それは素敵な体験でした。
 皆さんはこの『ボレロ』に、どんな物語を思い浮かべるんでしょうか。

この曲を落語に例えると…
柳家小三治 『小言念仏』

そのココロは!

―自分の師匠を例えに出すのが良いのか悪いのか……?
しかし、延々と念仏を唱える中で小さなできごとが積み重なり、大きな笑いを生んでゆく――まさに落語の『ボレロ』!
と言ったら師匠に鼻で笑われるかしら?

第201回 土曜マチネーシリーズ 『ボレロ』で興奮のフィナーレ!
2017年12月2日(土)14:00
場 東京芸術劇場
料 S席7,500円 A席5,500円
  B席4,500円 C席4,000円(税込)
問 読響チケットセンター
  tel.0570-00-4390
(10:00〜18:00/年中無休)
出演:
ディエゴ・マテウス(指揮)
ピーター・アースキン(ドラムス)
曲目:
ラヴェル/ボレロ
バーンスタイン/『キャンディード』序曲 他

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