柳家三三×読売日本交響楽団

僕をオトナにしたクラシック

柳家三三のプロフィール写真 (C)Renji Tachibana

●柳家三三(やなぎや・さんざ)/1993年柳家小三治に入門。2006年、真打昇進。落語界の次世代を担うエース。常に進化し続ける本格派の落語家。

更新日:2017年8月7日(月)

今月の名曲:
ムソルグスキー/ラヴェル編『展覧会の絵』エッ絵!!観るの、それとも聴くの?

 「オーケストラは目で楽しめる」――コンサートホールに足をはこぶようになって発見したことのひとつです。
 ある時は弦楽器奏者の皆さんが一体となって弾く様子は大海原のうねりのようだし、ある時は胸を張って金管が高らかに響きます。そうかと思えば、奏者の表情が木管の豊かな情感をより深いものにしてくれて、打楽器の乾坤一擲という緊張感は真剣な眼差しに現れています。もちろんテレビ放送などでも見られますが、たいていは各楽器ごとに切り取られた映像ですよね。それがホールの客席、とくに少し後方で舞台全体を俯瞰できる場所だと「旋律の途中で第一ヴァイオリンから第二ヴァイオリンへとバトンタッチするんだ」「今度は木管から金管だ」なんて具合に、オーケストラ自体がひとつの生き物であるかのように活き活きと躍動するのを見ることができます。
 ムソルグスキー『展覧会の絵』は、各楽器の個性とその活躍を、客席に座っていると耳だけではなく、目でも存分に楽しむことができます。管弦楽曲として編曲したラヴェルが、美術館のさまざまな絵画を鑑賞するのと同じような気分を味わえるように意図したのかしら?――そんな想像までさせてくれる、素敵な一曲です。
 さあ、耳と目で心ゆくまで楽しんではいかがですか。

この曲を落語に例えると…
八代目林家正蔵(彦六) 『 五人廻し』

そのココロは!

―『五人廻し』は、吉原で女郎にフラれた客たちの哀れと滑稽をオムニバス形式でバラエティ豊かに描いた噺です。先代正蔵師匠と作曲者ムソルグスキーとに共通するある種の“渋さ”との合わせ技で!

ムソルグスキー(ラヴェル編)『展覧会の絵』
第605回 名曲シリーズ
日 2017年9月1日(金)19:00
場 東京芸術劇場
料 S席7,500円 A席6,500円
  B席5,500円 C席4,000円(税込)
問 読響チケットセンター
  tel.0570-00-4390
  (10:00〜18:00/年中無休)
出演:
ヤツェク・カスプシク(指揮)
ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)
ギードレ・ディルヴァナウスカイテ(チェロ)
曲目:
ムソルグスキー(ラヴェル編)/組曲「展覧会の絵」他

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