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友常勇気・鈴木勝大

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映画化もされた人気コミックがミュージカルになって旋風を巻き起こす!

歌ありダンスありケンカあり。期待の新ヒーロー、ここに誕生!

――まさに黄金期を迎える2.5次元ミュージカルの世界にまたひとつビッグタイトルが加わった。その名も『仮面ティーチャー』。ドラマ化・映画化もされた藤沢とおるの人気漫画の世界がミュージカルでどう再現されるのか。主人公・荒木剛太役の友常勇気も特別な感慨をもって臨む。

PROFILE

友常勇気(ともつね・ゆうき)のプロフィール画像

● 友常勇気(ともつね・ゆうき)
1985年12月1日生まれ。埼玉県出身。ミュージカル『テニスの王子様』や『弱虫ペダル』、『幕末Rock』など近年の舞台人気を象徴するヒットタイトルに多数出演し、若手実力派としての地位を確立。その他の出演作に『龍狼伝』『元カレ』などがある。

鈴木勝大(すずき・かつひろ)のプロフィール画像

● 鈴木勝大(すずき・かつひろ)
1992年12月29日生まれ。神奈川県出身。09年、第22回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで準グランプリを受賞し、芸能界デビュー。『特命戦隊ゴーバスターズ』で主演を飾り、一躍脚光を浴びた。舞台出演作には『ロマンス2015』『俺とおまえの夏の陣』などがある。

インタビュー写真

漫画の世界をいかにヴィジュアルで表現できるか。

友常「もともと藤沢先生の『GTO』が大好きで、先生になりたいって教員免許を取ったのも『GTO』がきっかけ。そんな藤沢先生の作品に出られることが嬉しいですね。『テニミュ』で中学生、『弱ペダ』で高校生と来て、今度は満を持しての先生役。友常勇気としての荒木剛太をこれから創っていきたいと思います」

――― 生徒役も豪華な顔ぶれが並ぶ。中でも注目は、金造役の鈴木勝大だ。

鈴木「僕はこういう漫画原作の舞台に出るのは初めて。ミュージカルも初挑戦です。特にダンスはちゃんとやったことがないので、もう今は頑張るしかないなという気持ちです」

友常「振付は『テニミュ』でも一緒だった本山新之助先生。気の知れた間柄ではありますが、すごく厳しい方なんで僕も頑張らないと」

鈴木「厳しいんですか…! 台本を読んだんですけど、歌とダンスの場面がすごく多かったんで、しっかり覚悟しておきます。あと金造は喧嘩が強いクラスの番長。普段から身体は鍛えてはいるんですけど、周りがガッチリした人が多いので、ちゃんと強く見えるか少し心配です(笑)」

友常「ボクシングはやったことある?」

鈴木「いや、ないですね」

友常「じゃあ教えてあげるよ。僕、昔、ボクシングをやってたから」

鈴木「ありがとうございます! 『特命戦隊ゴーバスターズ』をやっていた時、自分でアクションをすることもあったので、アクション自体の経験はあるんですけど、生の舞台で本格的に殺陣をやるのも今回が初。いろいろ初挑戦のことが多いんですけど、いっぱいいっぱいにならないよう落ち着いてやりたいです」

友常「僕が演じる荒木剛太は、最初は生徒にボコボコにされるような気の弱い先生なんですよね。そこと仮面ティーチャーとのギャップをしっかり見せたい。僕は体つきが大きいので、ここからボディコントロールをして、もう少し身体をシャープにできたら。あまりこういう弱い役はやったことがないのでチャレンジのしがいがあります」


インタビュー写真

男だらけのキャストでつくる、熱くて力強い学園ドラマ。

――― 本作の舞台は高校。そこで、二人の高校時代の思い出を聞いてみた。

友常「僕は普通の男子高生でしたね。とにかくいつもみんなでワイワイガヤガヤしてたかな。だから、教育実習で母校に行った時は、先生方に“お前が教師にね…”ってしみじみとした顔をされてしまいました(笑)」

――― 教員免許を取得しようと思った背景には、中学時代のある先生との出会いがあった。

友常「中学にいつも僕らのことを守ってくれる熱い先生がいて。ちょうどその頃、『GTO』を読んでいたのもあって、先生と『GTO』が僕の中でリンクするものがあったんです。それで先生に“僕、教員免許取るね”って言って卒業したんですよ」

――― 一方、現役慶大生の鈴木にとって、中高の想い出は、藤沢作品でおなじみの湘南と共にあるそうだ。

鈴木「学校の周りには、それこそ『湘南純愛組!』に出てきそうな、眉毛を剃った怖い人たちがたくさんいました(笑)。ちょっかい出されても自分だけ一目散に逃げるのはカッコ悪いし…。だからいつもなるべく話しかけられないように気配を消して過ごしてました(笑)」

――― たくさんの先生と出会ってきた中で、忘れられない教えもあると言う。

鈴木「古典の先生が“文学は公平で、残っているものは必ず面白いところがある。自分自身、昔は面白くないと思ったものも、年を重ねた今はみんな面白いと思えるようになった。だからみんなも古典が面白いと思えるように、いろいろ経験をして年をとってくださいね”って言ってくれたことを今でもよく覚えています。僕も経験を重ねて、先生の言葉の意味があの頃よりわかるようになりました。これからも古典の面白さがわかるような年のとり方をしていけたら」

――― そんな二人が、新しい学園ドラマをこれから力を合わせてつくり上げていく。

鈴木「学校って、誰にとってもいろんな思い出が残っている場所。自分の記憶の中にある楽しい思い出を、作品を通じてもう一度味わえるのが学園ドラマの面白さだと思います。今回、キャストはほとんど初めましての方ばかりなんですけど、同世代の人が多いのできっとコミュニケーションもとりやすいと思う。みんなで一緒に、誰が観ても楽しめる作品をつくりたいですね」

友常「学園モノの醍醐味は、生徒役のキャラクター。生徒ごとに落差があるから、観る人もいろんなキャラの個性を楽しめるんだと思う。漫画を舞台でやる時って、最初はイメージと違うって戸惑いの声が上がることも多いんです。だけど、僕たちが一生懸命やっていれば、必ずお客様は観てくれる。今回は歌もあってダンスもあって喧嘩もあって、男ばかりのキャストなので、みんなで熱く力強い作品にしたいですね」


(取材・文:横川良明/撮影:岩田えり/ヘアメイク:ビューティ★佐口)

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