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PICKUP
板倉光隆・島田紗良・中尾知代・金城大和

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新たな体制による初の長編作品で、劇作家・中尾知代の真骨頂が姿を見せる!

湯船に浸かれば誰もみな同じ!江戸のお湯屋を舞台に繰り広げる人情活劇

江戸時代をモチーフにしたエンターテイメント性の高い時代劇を通して人間の「ほんとう」を描く蜂寅企画の第十二回公演『忘れな三助〜大江戸絢爛湯屋物語〜』は、お湯屋で働く奉公人=三助を主人公にした人情活劇。不穏な世の中であくせく働いて生きる「普通の人々」の姿が、蜂寅企画ならではの筆致で生き生きと紡がれる。そこには、時代劇に馴染みのない人も夢中にさせてくれる「物語」が溢れているのだ。

PROFILE

中尾知代(なかお・ともよ)のプロフィール画像

● 中尾知代(なかお・ともよ)
1984年12月17日生まれ、埼玉県出身。日本大学芸術学部演劇学科卒。09年に旗揚げした蜂寅企画を主宰する一方、12年以降は萬屋錦之介一座、外組、演劇ユニットことのはなど、多数の外部脚本・演出も手がける。

金城大和(きんじょう・やまと)のプロフィール画像

● 金城大和(きんじょう・やまと)
1983年9月9日生まれ、沖縄県出身。2010年に俳優デビュー。舞台を中心に、アニメ・洋画吹替など声優としても活動。主演映画『普通じゃない職業』が2月に公開。今年3月には琉球放送のドラマ『尚巴志』でも主演を務めた。

島田紗良(しまだ・さら)のプロフィール画像

● 島田紗良(しまだ・さら)
1984年3月7日生まれ、東京都出身。蜂寅企画旗揚げ公演『権十郎の傘』(09年)からすべての公演に出演し、昨年から劇団員として加入を果たした。パフォーマンスユニットtheクレイジークライマーショーの一員としても活動。

板倉光隆(いたくら・みつたか)のプロフィール画像

● 板倉光隆(いたくら・みつたか)
1976年11月22日生まれ、静岡県出身。20代の初めから数多くの舞台、映画、TVドラマに出演しながら声優、ナレーター、演出家としても活動。14年に元吉庸泰(エムキチビート)、米原幸佑と企画ユニットPUBLIC∴GARDEN!を結成。

インタビュー写真

主宰1人が背負う作品作りを抜け出して

――― 昨年は蜂寅企画にとって大きな変革の年だった。旗揚げからずっと劇団員を持たず、主宰である劇作家・中尾知代がすべてを背負ってきたスタイルを一新。劇団員を迎え入れることで分業体制が生まれ、中尾が劇作により集中できるようになったという。

中尾「以前はだいぶ無茶をしていたなと思いますが、今は自分の役割がはっきりして、演劇との接し方もずいぶん変わりました。特に作家として深く物事に関われるようになったというのが一番の実感です。新たに劇団員になった役者に対しても、私1人でやっていたときは一線を引いていたような部分がなくなり、より深く信頼できる関係性になれたと思います」

――― 新たに劇団員になった役者の1人で、蜂寅企画の旗揚げ公演から出演している島田紗良も、この変化を歓迎している。

島田「客演で来ていたときと違って、お互いにいろいろ言い合えるようになったし、何より中尾が良い状態で活動できているので、それは作品にもすごく影響すると思います。同じく劇団員になった安田徳と斉藤太志、そして司令塔であるプロデューサーも含めたチームで活動するのが、今はしっくりきていて楽しいです」

――― その「司令塔」として、蜂寅企画の変革を後押ししたのが板倉光隆。昨年の第十回公演『ひゃくはち問答』に客演したのを機に関わりを深め、現在はプロデュースと演出を務める。

板倉「せっかく和物の面白い芝居をやっているのだから、中尾さんが作家としてもう一歩踏み込んだ戦いをすべきだと思ったんです。蜂寅の芝居は、日本人としての自分たちのルーツに向き合って、今の時代でやれることを追求している。そして作品の中では、どこにでもいるような庶民たちが必死に汗をかいて、その中でふと見せる姿がカッコ良かったり美しかったりする。
 僕も40歳になって自分でユニットを主宰したりしていて、演劇も、生きることも大変だというのを感じている中で、蜂寅にも中途半端じゃなくガッツリ関わろうと思い、プロデューサーに就任しました。今回はキャストが31人いるんですけど、今までのように中尾さん1人ではなくチームみんなで迎え入れられるので、空気作りとかも綿密にやりながら、とても良い形で進んでいると思います」

中尾「もちろん、今までもそれぞれ思いがあって1つ1つの作品を作ってきたんですけど、やっぱりちょっとくすぶっている時期があったように思います。今はそれが良い形で変革を迎え、花開く時期を迎えた感じですね」

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一生懸命で不器用な主人公の姿に期待

――― このように劇団が良い状態を迎えた中、新作『忘れな三助〜大江戸絢爛湯屋物語〜』の発想は、まさに「お風呂屋さん」で生まれたという。

中尾「あまりに疲れていて、とある都内の温泉に行ったとき、女湯にいる人たちがみんな緩みきっていたんですね。メイクも洋服も何もなくて、それこそ職業とか普段背負っているものを全部脱ぎ捨てて、自分の世界を解放している。その姿を見て、これってすごいことだなって……」

島田「私も女湯でそれを思ったことがある。服を着てなければ平成も江戸も一緒じゃねえかって」

中尾「そうなんです。江戸時代も2017年も関係ないなって。それに、江戸時代は身分の差がいろいろあっても、お湯屋さんに入っちゃうとそれが意外とわからなくなって、権威を脱いじゃう感じがすごく楽しいなと。今だと流行りのマウンティング女子とかいるじゃないですか? 女子会なんてやめて、みんなお風呂に入ればいいのにってそのときすごく思ったんです。そういうところがきっかけになって書き始めました」

――― 主人公は、江戸時代のお湯屋で入浴客の背中を流す「三助」と呼ばれる奉公人。それを演じるのは、板倉の紹介で起用が決まった金城大和。ここ数年、数々の舞台で存在感を示すとともに、声優として板倉といくつかの作品を共にしている間柄だ。

金城「けっこう以前から、一緒にやろうよって言ってもらっていたんですよね」

板倉「最初はPUBLIC∴GARDEN!(板倉と元吉庸泰、米原幸佑の3人が主宰する演劇ユニット)でどうかなと思っていたんですけど、スケジュールがなかなか合わなくて。でも、彼がまた蜂寅に合いそうなので、今回ぜひと声をかけて、とうとう……」

金城「この2〜3年分の思いが実った感じですね。世界観も含めてここまで本格的な時代物に関わるのはほぼ初めてなので、とても楽しみです。今までの経験が通用しなさそうというか、まずはいろいろ勉強するところから始めなきゃいけないと思っています」

インタビュー写真

板倉「彼は舞台も映像も声の仕事もいろいろやっていますけど、すごく不器用なところが素敵で、やっぱり舞台に立ってほしいなと思ったのが一番の理由です。今回は作品の真ん中で一生懸命汗を流してもらえればなと、プロデューサーとして期待していますし、役者として一緒にやれるのも楽しみです」

中尾「最初に読み合わせをしたとき、板倉さんが彼を主役に据えたいっておっしゃっていたのがすごく合点がいきました」

金城「そこ、太字でお願いします(笑)」


心も身体もむき出しにして作っていく

――― 本作ではそんな主人公を中心に、湯屋に集まる江戸の人々の姿が綴られる。

中尾「三助さんの人生のワンシーンを切り取って、彼の生き様を描こうと思っています」

板倉「江戸のいろんな人々の悩みや人生を、湯屋で出会う三助さんを通して感じられるストーリーです。物語的にもいろいろと仕掛けがあるので、そこも楽しんでもらえると思います」

――― そして、湯屋の様子を舞台上でどのように表現するのかも気になるところ。

板倉「中尾さん、えらいことを思いついてくれたなって思いながら(笑)、洗い場がメインになるわけですけど、見せられるものと見せられないものを猛烈に精査しています。当時の湯屋は洗い場の向こうに石榴口(ざくろぐち)という仕切りがあって、その奥が湯船になっているんです。そこで隠すところは隠すし、見えるところは見えるし……どこまでいけるか、当日を楽しみにしていてください」

インタビュー写真

――― ワークショップを通して参加する若いキャストも多く、江戸の庶民のさまざまな生活模様を賑やかに見せてくれそうな本作。時代物ならではのディテールや雰囲気を味わいつつ、現代の視点からも共感できる内容を先入観抜きで楽しみたい。

島田「私が作品に取り組むときにいつも思っているのは、観ている方に「これは自分の物語だ」と思ってほしいということ。今回はお風呂屋さんの話なので、どの役柄も服を脱いで、その内面にさらに迫っています。皆さんもその中に、自分みたいな誰かを見つけてほしいなと思います」

金城「キャストが31人というだけで、すごいパワーがあると思うんです。これから一生懸命稽古して、さらに脚本のパワーやキャラクターが持つパワーを1つにしてお客様にぶつけます。たとえ時代は違っても、お風呂は日本人ならみんな絶対に入るものなので、すごく見やすい作品だと思います。どうぞ心の闇を洗い流しに来てください!」

板倉「闇を持ったお客さん前提なの?(笑) この作品では、江戸の人たちがどれだけ生き生きと暮らしていたか、何に笑って何に悲しんで、何に怒って何を愛していたのかを、キャスト/スタッフ全員で表現します。なんだかワクワクできて楽しい、キラキラした世界を僕らが必死に生きられれば、絶対に良い作品になる。そう思って企画段階から頑張っています。とにかくすべてを詰めますので、劇場でお待ちしています」

中尾「こんなに心も身体も裸ん坊になっている舞台は日本で唯一なんじゃないかというくらい、いろんなものをむき出しにして作っていきたいと思っています。タイトルにある「絢爛」という言葉は、さっき板倉さんが言ってくださったように、みんなの生命がキラキラしているという意味を込めているので、命のきらめきを感じてもらえたら嬉しいです。見終わったあと、ちょっとお風呂屋さんに行こうかなって思えるような作品になりますので、ぜひ劇場に来てください」

(取材・文&撮影:西本 勲)

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公演情報

「忘れな三助〜大江戸絢爛湯屋物語〜」のチラシ画像
蜂寅企画 第十二回公演
忘れな三助〜大江戸絢爛湯屋物語〜


2017年4月19日 (水) 〜2017年4月23日 (日)
中野ザ・ポケット
HP:公演ホームページ

SS 席:5,000円 (前方4列)☆公式パンフレット付き☆
S 席:4,000円(5 列~8列)
A 席:3,500円(9列~最後尾)
学生割引(A 席のみ):3,000円 ※要学生証
(全席指定・税込)
◎公開ゲネ:3,000 円(全席自由/一般・学生共通/4月19日(水) 15:00のみ)
詳細はこちら
「忘れな三助〜大江戸絢爛湯屋物語〜」のチラシ画像
蜂寅企画 第十二回公演
忘れな三助〜大江戸絢爛湯屋物語〜


2017年4月19日 (水) 〜2017年4月23日 (日)
中野ザ・ポケット
HP:公演ホームページ

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