home  >  WEBインタビュー一覧  >  国産第1号

PICKUP
国産第1号

キメ画像1

約二年半年ぶりとなる国産第1号の公演が決定

純粋で滑稽な人々を描く「安心」を再演する。

オクイシュージ率いる国産第1号の、『バイコーン』以来のおよそ二年半ぶりの公演が決定した。オクイがずっと自分の作品に出てもらいたかったという入江雅人や、「なんだこの人は」と恋い焦がれていた川上友里、映画『シン・ゴジラ』にも出演の阿部翔平といった強力なキャストで再演される舞台について、語ってもらった。

PROFILE

オクイシュージのプロフィール画像

● オクイシュージ
1966年8月12日生まれ。大阪府出身。劇団青年座養成所入所をきっかけに、舞台俳優としての活動を開始。「Team 僕らの調査局」を経て1994年より劇団「permanent mONKEY’S」を主宰し2000年まで活動。2010年からは、「国産第1号」を立ち上げ。近年は、「SICKS〜みんながみんな、何かの病気〜」(テレビ東京)映画『ジヌよさらば〜かむろば村へ〜』などにも出演している。

入江雅人(いりえ・まさと)のプロフィール画像

● 入江雅人(いりえ・まさと)
1963年4月2日生まれ。福岡県出身。横浜放送映画専門学院(現・日本映画大学)の同期だったウッチャンナンチャン、出川哲朗、らと劇団SHA・LA・LAを結成。脚本・演出を手がけるグレート芝居を精力的に公演している。近年の出演作にドラマ『家族ノカタチ』『SICKS〜みんながみんな、何かの病気』、映画『ゴッドタン THE MOVIE2 サイキック・ラブ』、舞台『ヒトラー、最後の20000年〜ほとんど、何もない〜』などがある。

川上友里(かわかみ・ゆり)のプロフィール画像

● 川上友里(かわかみ・ゆり)
1980年7月3日生まれ。鳥取県出身。1999年から関西で活動。2007年に上京し、はえぎわ『真夜中 vol.1 エビス』に衝撃を受け、オーディションを経て一員に。その後全ての劇団公演に参加しつつ2014年にユニット「ほりぶん」を立ち上げ精力的に活動中。近年の舞台出演作にモダンスイマーズ『嗚呼いま、だから愛』、はえぎわ『其処馬鹿と泣く』などがある。

阿部翔平(あべ・しょうへい)のプロフィール画像

● 阿部翔平(あべ・しょうへい)
1983年6月18日生まれ。埼玉県出身。2008年から活動を開始。代表作に『龍馬伝』、『梅ちゃん先生』、『ウルトラマンギンガ』、『彼岸島』などがある。近年は、映画『シン・ゴジラ』にも出演したほか、桑田佳祐「悪戯されて」のミュージックビデオにも出演している。

インタビュー写真

――― 2010年以来の再演とのことですが、初演時にこのようなテーマを選んだのは?

オクイ「初演は国産第1号の旗揚げ公演だったんですけど、それまでは笑わせることを考えてやってたけど、そのときに違うものをやろうと思ったんです。笑いじゃないものを出すことに対して、恥ずかしさや不安もあったけど、出してもいんじゃなかという勇気がもてました。笑いって儚いけど、それを芝居にのっけてもいいんじゃないかっていうのがこの作品だったんです」

――― 恥ずかしさというのは?

オクイ「自分の中身を出すのが苦手っていうか、人の笑顔がないと不安でしょうがなかったんです。でも、大人になってきて自意識が芽生えると、それではバランスとれなくなって、そこを作品化したらどうかなと思ったんです」

――― 今回、みなさんが演じる役についても教えてください。

オクイ「阿部くんは初演でやってもらった一応ホテルマンの役で、川上さんは元ストリッパー、入江さんは元ディスコダンスインストラクターです(笑)」

川上「オクイさんも初演と同じ役ですか?」

オクイ「うん。俺の役が最後まで一番わからない役だと思います」

入江「ダンスインストラクターていうのは、聞いてたんだけど、ディスコダンスとは、思わなかった……。だた僕はディスコには、よく行ってたんで(笑)」

――― ちなみに、どんな時代だったんですか?

入江「ソウルとかで、ステップ踏んでる人が、いなくなって、マイケル・ジャクソンとかプリンスのMTV全盛期の頃とユーロビートが流行りだしたデッド・オア・アライヴとかの頃です」

――― じゃあ、入江さんは踊ったりも…

オクイ「踊れないことは知ってるので、でもステップは踏んでもらいます」

入江「やります!それはもう(笑)」

インタビュー写真

――― オクイさんと入江さんは、入江さんが演出した舞台でご一緒していたんですよね。

入江「最初は水野美紀ちゃんがやってる『プロペラ犬』で、僕が演出をして、オクイさんが主演でした。そのころ、僕はオクイさんのことを知らなかったんですけど、水野さんが、オクイさんは面白い人ですよって盛んにハードルをあげてたんです。会ってみると、思っていた以上に面白くて。その後、僕がやっているプロデュース公演にも来てもらって、遮二無二がんばってくれたんで、この話が来たときは、断るわけがなかったですね」

――― 今度はオクイさんが入江さんに演出をつけることになりますが。

オクイ「入江さんは演出家でもあるし役者さんでもあるので、役者の心理をわかってらっしゃる。なので、演出されるのも、演出するのも、あまり関係性は変わらないのかなと思います」

――― 阿部さんは前回の『安心』にも出演されてたそうですが。

阿部「前回の初演が僕自身の初舞台だったんです。オクイさんには本当にお世話になっていて」

オクイ「僕がBSジャパンで『美しい男性!』という番組を松尾スズキさん、大根仁さん、天久聖一さんらとやっていたときに、オーディションで受かって出ていたのが阿部くんだったんですけど、その出演者の中で、舞台に向いているんじゃないかって思って」

――― 『美しい男性!』って、今こそ見たい感じの番組ですね。阿部さんは初めて舞台に出てみていかがでしたか?

阿部「すごい楽しかったですね。演出されるオクイさんの動きが一番面白かったりして。書いて演出して、なんでもできるんだなと思いました」

オクイ「なんでもできないよ、必死なだけだよ」

阿部「お客さんからも感想を聞くことがあったんですけど、気を抜いて笑っていると、最後に「えっ」てなったりするので、デヴィッド・リンチを見てるようだと。作家オクイシュージをもっといろんな人に知ってほしいです」

インタビュー写真

――― 川上さんとはどんなご縁なんですか?

川上「オクイさんの舞台は『SNATCH』でやったものは見ていたんですけど、この『安心』はまたぜんぜん雰囲気が違うよって言われて」

オクイ「僕は、個人的に川上さんのお芝居がすごい好きで大ファンだったんですよ。いつか出てほしいなって思ってました」

川上「すごく早くに声をかけてくださって」

オクイ「人気者なので、早く声かけないとと思って」

川上「びっくりしましたね。私もオクイさんのことはすごく気にしてて。ずっと舞台をやってきたんですけど、オクイさんが急に目の前に現れて、どこにいたのって」

オクイ「ずっといました(笑)ただ僕は30代はずっとラジオの生放送をやっていたので思うように舞台をやらせてもらえなかったのです。その間に川上さんの『はえぎわ』さんとかいっぱい出てきて、取り残された感があったんですよ。40代になってからですね。やっと舞台に戻ってこられたのは」

――― 入江さん、川上さん、阿部さんとやってみたいと思ったのは……。

オクイ「入江さんも川上さんも阿部くんもそうだけど、おもしろいんだけど、悲しく見える人が好きなんですよ。そういう人に演じてもらいたい役でもあったんで。さっきも言ったんですけど、子供のときとか、環境にあわせようとして明るくしてたりしてても、大人になって、だんだん自意識が出てくるとおかしくなるじゃないですか。心が健全な人ほど、そういうことで苦しんでいくんじゃないかなって。そんな人が巻き込まれたときに、絶望感の中から見出す安心感ってなんだろう、それを物語にできたらなと思ったら、このみなさんが浮かんだ」

川上「面白いけど悲しく見えるって、初めてそんなこと言われました」

オクイ「俺もそう言われたことがあったんですよ。楽しいことをしてるのに、なんか悲しいねって言われて。それで、考え始めたんです」

入江「雰囲気みたいなもんだよね」

オクイ「その人から滲み出す人生観というか、入江さんや川上さんが立っているだけで、ハネてればハネてるほど、ウルっとくるなにかがある。それが『笑い』と『お笑い』の違いかなとも思うんですよ。ただ明るいお笑いではなくて、『笑い』って、悲哀とかも入ってる」

――― 阿部さんは『美しい男性!』で、どこが気になったんですか?

オクイ「たたずまいですかね。美しい男の人ってどっか舐めてるとこあるでしょ、かっこいいから。でも、阿部くんにはそれがなくて」

――― なんか、今もうつむきがちですしね。

阿部「なんか、周囲の共演者の感じとは違って、そういう番組ではないぞって雰囲気があって。やればやるほど油断できないぞって思ったんです」

――― 今回、6年ぶりの再演ですけど、何か違いはありそうですか?

オクイ「出演者も変わるし、僕自身も大人になってることもあり書き換えたりしています。でも、川上さんや入江さんがしゃべってるところを想像しながら書いてるだけで、笑いつつももうちょっと悲しいんですよ。いずれにしろ、お客さんをいい意味でだましたいなって。笑っているところは、後々怖いことになるし、じーんとしたところは、後で滑稽になるよと。後で、いろんなことがわかるように、意図して書いています」

――― 意図して書いてしまうところが凄いですよね。

オクイ「必死です!」


インタビュー写真

――― 最後に、これから稽古ですが、それぞれ、どんなところに期待していますか?

川上「私はお芝居するのが大好きなので、いつも通り頑張ろうと。昨日まで舞台を作っていて(「1万人のゴールド・シアター2016『金色交響曲〜わたしのゆめ・きみのゆめ〜』」)、自分のセリフがない現場だったんで、早くセリフが言いたいし楽しみです。あと、なるべくオクイさんと緊張せずに、しゃべれるようになりたいなと思います」

阿部「自分の初舞台の再演でもあるので、ちょっとは成長したところを見せたいなと。定期的にあることなんですけど、今、芝居がわからなくなっている時期なので、身をさらけ出して、オクイさんの演出を受けて、また初心に戻りたいなと。初演のときは、わからないところもあったけど、今回は、オクイさんにこんなこともできますよっていうことが一個でも出せれたらと。オクイさんには特別な思いがあるので……」

オクイ「え?」

阿部「なんかこう、オクイさんと一緒に成長したいです」

オクイ「成長しよう(笑)」

入江「とにかく早く台本を読みたいですね。オクイさんの作る世界で、うごめきたいというか。あと、僕も自主公演をやっているんでわかるんですけど、自主公演って、大変だから、、この公演が本当にうまくいってほしい。そして、お客さんに『すげーもの見たな』と思ってもらいたいんですよね。」

オクイ「みなさんがどんな感じでやってくれるんだろうというのが楽しみで仕方ないですね。脚本はきっちり書いてるんですけど、稽古って臨機応変にやってもらうと、ライブでアイデアが生まれるもんなんですね。そうやって変化することが楽しみですね」

入江「自分が書いたものを面白くしてもらうと、ほんと幸せなんですよね。そう思ってもらえるように頑張ります」

オクイ「今日、初対面同士の方もいるんですけど、この雰囲気を見ていると、たたずまいとか波長が合っているのがわかって、すごくほっとしたし、大丈夫だって思いました」


(取材・文&撮影:西森路代)

キメ画像2

公演情報

「安心」のチラシ画像
国産第1号
安心


2017年2月15日 (水) 〜2017年2月19日 (日)
下北沢 駅前劇場
HP:公演ホームページ

自由席 前売:3,800円
指定席 前売:4,300円
学割(自由席のみ) 前売:2,500円
 ※ご入場の際、学生証など身分証明をご提示いただきます。

※金額はすべて税込
詳細はこちら
「安心」のチラシ画像
国産第1号
安心


2017年2月15日 (水) 〜2017年2月19日 (日)
下北沢 駅前劇場
HP:公演ホームページ

24名限定!自由席3,800円(整理番号付) → 3,200円 さらに100Pゲット!

詳細はこちら
チケット買うなら今しかない!カンフェティポイント2.5倍⇒5倍キャンペーン!