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エンタ―テイメントユニットTRIBEの第二弾公演

現代に生きる人間の喰うか喰われるかの世界

舞台『ダイヤのA The LIVE』などで活躍する中島大地によって2013年に結成されたエンターテイメントユニット『TRIBE』。彼らがおよそ一年ぶりにプロデュースする舞台の上演が決定した。主演にミュージカル『忍たま乱太郎』などで活躍する布施勇弥を迎え、現代の世の中で、捕食される人間と、捕食する人間、そして彼らを捉える人間たちを描く。

PROFILE

中島大地(なかしま・だいち)のプロフィール画像

● 中島大地(なかしま・だいち)
1988年11月14日生まれ、佐賀県出身。2010年より舞台を中心に活動。『人狼 ザ・ライブプレイングシアター』シリーズの数作や、『DIVE@LIVE-炎-』『同 -維新-幕末狼kick』(ともに14年)、『散れ桜よ、刻天ノ証ニ』(15年)などでは出演だけでなく演出助手も担当。『ダイヤのA The LIVE』シリーズでは宮内啓介を演じながら共同演出も担当。15年には初のプロデュース公演『To Row〜二匹の狼〜』を上演。13年にTRIBEを結成し、現在は船木政秀、大曽根敬大、結城駿との4人で定期的にイベントなどを開催。

布施勇弥(ふせ・ゆうや)のプロフィール画像

● 布施勇弥(ふせ・ゆうや)
1988年7月30日生まれ、秋田県出身。2013年いミュージカル『忍たま乱太郎』綾部喜八郎役でデビュー。主な出演作に『ラズベリーボーイ!!』、ソラリネ。#11『歓喜の歌』(主演)、SOLID STARプロデュースVol.2『ヨビコー〜You Be Cool〜』、舞台『のぶニャがの野望 弐(にゃん)』、こちらスーパーうさぎ帝国第19回公演『うさぎの帝国』などがある。

船木政秀(ふなき・まさひで)のプロフィール画像

● 船木政秀(ふなき・まさひで)
1992年2月4日生まれ、東京都出身。A-LIGHT『Death of a Samurai -Team Yellow-』(11年)で初主演。14年のCasual Meets Shakespeare『RomeO and JulieT』では主役ロミオを演じつつアクション振付と小道具製作も担当する。遊戯団夢命クラシックス『Requiem』『君の手には夢幻のファクター』(ともに14年)で中島と共演して意気投合し、15年1月にTRIBEへ加入。

大曽根敬大(おおそね・けいた)のプロフィール画像

● 大曽根敬大(おおそね・けいた)
1985年12月31日生まれ、東京都出身。大学時代に躰道部に所属しており、第40回躰道全日本大会展開競技優勝している。2015年2月4日、エンターテイメント集団『TRIBE』に加入。出演作に、映画『体脂肪計タニタの社員食堂』、舞台『HERO〜幕末新撰組外伝〜』、『HKT48指原莉乃座長公演』、『レッドクリフ-愛-』などがある。

インタビュー写真

――― この舞台を作ろうと思ったきっかけを教えて頂けますか。

中島「前回、エンテナ PLAY UNIONで30分の短編を作って、それを広げたのが今回の舞台なんです。動物には食物連鎖がありますよね。“その食物連鎖に人間も組み込まれていたらどうなるだろう”ということから考えました。戦争があった時代は、食うのにも困っていたけど、現在はそこまで困ることはないですよね。食することの大切さとか、“今、どれだけ楽に生きさせてもらっているんだろう”ということを思い出せたらと思って書きました」

――― 登場人物は刀を持って暮らしているということですが。

中島「この物語には、人間と、人間を喰う“捕食者”、人間を捕食者から守る人、そしてその他の人、この人は研究者なんですけど… その4種類の人が存在するんです。その中で、刀やピストルを持っているのは、人間を守る人達ですね。時代劇の殺陣はあるけれど、こういう設定ならば、普段着、スーツでも刀を持って殺陣を表現することもできますよね」

――― “捕食者”はどのような生き方をしているのですか?

中島「昔の世の中なら、山の中で肉を食らっている人がいてもおかしくないですよね。現在は、ビルが建って、山が削られていく中で、山の中で肉を食らっていた人が、山から下りて、社会生活に紛れこんでいることがあるかもしれないと。そういう漫画みたいなファンタジーになっていると思います」


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――― 主演の布施さんには、どのようにオファーされたのですか?

中島「深夜の電話で…“まさか受けてくれるとは!”って感じでした」

布施「『舞台があるけどあいてる?主演だったらどう?』って電話がかかってきて。役については、弱いキャラクターだけど、頑張るっていうのは聞いていました。出演を決めた理由は、同い年で演出してるのはすごいし、同年代で話し合える人とお芝居を作ってみたいということがありました。単純に、同じ年のやつらが頑張ってるなら一緒にやりたいなっていうのが大きいですね」

中島「それが一番嬉しいね」

――― 船木さん、大曽根さんはどのような役を演じられるのですか?

船木「僕の役は、短編を見たときに、一番やりたいと思っていた役なんです。大地さんにも、もしこのお芝居をやるなら、この役をやりたいって言っていたんですが、その役を今回は演じることになりました。僕の役は、人間を食べる側、“捕食者”の役。笑っていても、腹の底では何を考えているのかわからないので、ミステリアスなところに惹かれたし、チャレンジしたいと思いました」

大曽根「僕も“捕食者”を演じます。前回の短編のときには、あまり多くのことは台本に書かれてなかった役なんですね。でも、単純に、一番暴れられる役になっています。前回の短編では、女性が演じていた役なので、そこをどう変えられるのかも楽しみだし、ペアで行動しているので、そのペアの役者さんと、どう作っていくのかも楽しみです」


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――― 布施さんは、弱いキャラが頑張る役と仰っていましたが。

中島「すごく不思議な人間なんですよ。舞台の中ではいじられ役だけど、意思は強い役。今回の舞台のテンポやリズムを作るのは主演の役目なので、それを任せられるのは、布施君かなって。こんなかわいらしい顔の人が、意思を持った瞬間って、かわいくもあり、かっこよくも見えそうじゃないですか」

布施「・・・(満面の笑み)」

中島「インタビューで伝わらない笑顔だな! さっきの話の続きですけど、抑えておいて、一気に前に出るということも必要な役なんですよ」

布施「そういうの得意ですね(笑)。器用なほうではないけど、ひとつのセリフに命かけて気持ちを込めるということだけは、自分の中で自信はあると思っていたので」

――― 船木さんは殺陣、大曽根さんはアクロバットがお得意と伺いました。

中島「布施君は2.5次元の大きな舞台でアクションの経験があったり、船木はAiiA Theater Tokyoで殺陣師をしたこともあります」

船木「僕は殺陣師として大地さんの舞台で殺陣師をするのは初めてなので、自分の持ってる持ち味を出していきたいなと思ってます」

大曽根「お客さんから言われるのは、着地で音がしないとか、動く前に勢いをつけないということが僕のアクロバットの特徴だって言われます。今回は、小劇場なので、どのくらいはじけられるか、見て頂きたいですね」

布施「僕は、殺陣とアクションをぜひ教えて頂きたいです」

中島「学びの場にはなると思っています。ワークショップがやれるくらいの人達なので、舞台を作ることによって学べるのがあるというのも、うちの売りではあると思います」


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――― 最後に、今回の舞台にかける意気込みをお願いします。

布施「僕はこの一年、フリーになったりして色々あったんですけど、“お芝居はやりたいな”と思っている中で頂いた話なので、楽しいという気持ちしかないですね。主演は今までも何度かやったけど、周りに支えられてなんぼの主演だったので、そこに対してのプレッシャーはありません。とにかく、みんなと一緒に良いもの作って、見に来てくださる方に楽しんで頂ければと思います」

船木「前回の一回目の公演は、失敗したくない、期待を裏切りたくないということで全力でやらせてもらったんですけど、今回の第二弾をやったら、その次も続けていけるように、攻め攻めでいきたいなと思います。役者としてももちろん、いろんなチャレンジをして、メンバーとしてしっかりと盛り上げられたらと思います」

大曽根「前回の公演は、役者としては出られなかったんですが、今回はプレイヤーとして、板の上にどういうものをあげられるか、勝負だなと思います。TRIBEの作るものは、エンタメ一色ですが、いろんなエンタメを届けられると思うので、今回も、どんなエンタメをやるか楽しみにして頂きたいですね」

中島「第一弾が僕の中では糧になりましたし、第二弾では、プレッシャーがかかって当たり前だと思うけれど、そのプレッシャーに負けないキャステイングもできたと思います。僕らの熱をお客様にぶつけるお芝居が作っていければな、と思っています。お値段の何倍も価値のあるお芝居を作れるように、一同頑張っていきます! 自分でハードルをあげちゃいましたが、期待して見て頂けると幸いです」


(取材・文&撮影:西森路代)


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