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高橋秀行・風間由次郎・平埜生成

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劇団プレステージ9作目「WORLD'S ENDのGIRLFRIEND」は、笑ってジーンとくる王道ラブストーリー!

もっと多くの人に劇プレを知ってもらうための、大事な一歩

今年、10周年を迎える劇団プレステージ。前々回公演『ボーンヘッド・ボーンヘッダー』では観客動員数4000人を突破、着実に力を付けてきている。そんな劇団が脚本に北川亜矢子、演出に大関真(SET)を迎えて、2月に新作を上演。メンバーの高橋秀行、風間由次郎、平埜生成にプロットを読んだ印象を聞いた。(取材・文:木下千寿 撮影:平賀正明 スタイリング:部坂尚吾 ヘアメイク:氏川千尋(つくる女) )

PROFILE

高橋秀行(たかはし・ひでゆき)のプロフィール画像

● 高橋秀行(たかはし・ひでゆき)
1984年6月9日生まれ。茨城県出身。劇団プレステージ創設メンバーの一人。『ボーンヘッド・ボーンヘッダー』、『ブラックパールが世界を動かす』(再演)など、劇団公演に数多く出演。

風間由次郎(かざま・ゆうじろう)のプロフィール画像

● 風間由次郎(かざま・ゆうじろう)
1987年7月25日生まれ。神奈川県出身。ダンスを得意とし、劇団公演では振付を手がける。また地球ゴージャスプロデュース公演Vol.13「クザリアーナの翼」などにも出演。

平埜生成(ひらの・きなり)のプロフィール画像

● 平埜生成(ひらの・きなり)
1993年2月17日生まれ。東京都出身。劇団公演をはじめ、NINAGAWA×SHAKESPEARE LEGEND I『ロミオとジュリエット』、『見上げればあの日と同じ空』、『FROGS』への出演など、活躍の場を広げている。

インタビュー写真

風間「まず、『男だけの劇団でラブストーリーは厳しいだろ』って思いました(笑)。それをどんな形で見せていくのか、これからの製作過程が楽しみですし、僕は振付も担当させてもらうので、どんなダンスを入れていこうか、イメージを膨らませています」

平埜「少女マンガみたいな話だったから、『これを僕たちがやったら面白いだろうな』って。最近、こういうテイストの作品はやっていなかったから、新鮮じゃないかと思います」

高橋「僕は読んでいて、なんだか映画っぽいなと感じました。ストーリーは王道ですが、王道をちゃんとやるって実は難しいことだと思うので、しっかりやれるところを見せたい」

――― 北川と大関のタッグでのプレステージ公演は、11年の『「ゼツボー荘」より愛を込めて』以来。メンバーたちにとっても、非常に大きな意味を持った舞台だったと振り返る。

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高橋「エンタメ色の強かったプレステージで初の演劇っぽい、感情を掘り下げていく芝居でした。あの作品を通して、役者としての意識が変わったメンバーも多かったし、僕個人も最後まで大関さんにダメ出しされ続けたりしたので、思い出深いですね。今回もまた新しい発見があるんじゃないかと期待しています」

風間「『ゼツボー荘』は、僕のなかでもトップ3に入るくらい好きな作品。大関さんの『お前ら芝居はヘタクソなんだから、エネルギーだけはしっかり届けろよ』っていう言葉は、今も印象に残っています。またチームとしてお二人をお迎えできるのが、嬉しいです」

平埜「『ゼツボー荘』のときはスタッフで、お芝居の魅力もまだわかっていませんでした。最近、大関さんとご一緒する機会があり、『やっと大関さんと出会えたな』という感覚なので、演出を受けられるのが本当に楽しみ。まずはオーディションに受かって、久しぶりの舞台に出たいですね!」

高橋「千本桜ホールでやっていたころから比べるとチケット代も高くなったし、それで満足してもらえないのは一番悔しい。だから『劇団プレステージ、面白かったな!』って満足して帰ってもらえる、そんな作品になるよう頑張りたいと思います」

風間「僕は、プレステージの公演が久しぶり。最近の公演は参加できなくて、パフォーマンス的に引っ張っていけなかったなという反省があって。稽古場にいない状況で、みんなにあれこれモノを言うのがすごく辛かったんです。言うだけはラクなので、やっぱり一緒にやって汗水流さないとダメだなって強く思いました。いつも思っていますが、自信を持って『観に来てくれ』と言える作品にします。大きな事務所に所属している僕らは、普通の劇団から見たらすごく恵まれている。だったら、そういう僕らがどんどん前に進んで、演劇界で戦っていかないとダメだと思うんです。だから、『もしよかったら……』じゃなく『観に来て、そこで判断してください!』と堂々と言えるように、とことん戦いたいです」

――― 舞台活動以外にも、写真集を出したり、tvkでバラエティ番組を1クールやったりと、新しい世界に足を踏み入れた14年。それぞれに感じるところも多かったようだ。

高橋「僕、バラエティは最もやりたいことのひとつでもあるんですけど、改めてやりたいことをやる難しさを感じました。舞台は客席からリアクションがあるけれど、テレビはそれがない。視聴者は番組を見てどう思っているのか、ダイレクトにはわからないんですよね。ただ舞台もテレビも、表現するという点においては大きく変わらないと思うので、どこに出ても『やっぱりプレステージって面白いよな』って言わせられるものを作っていきたい」

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平埜「今回、初めてtvkで自分たちが映っている番組を見て、みんないろんなことを感じていると思いますけど、僕はすごく楽しくやっていました。映像の編集もやり出したので、その点でも『こういう編集の仕方があるんだな』とか『ここが使われるんだな』とか、芝居するのとはまた違うバラエティの視点を知ることができて、面白かったです」

風間「番組に関しては、僕は正直、『初めて見た人がチャンネルを止めるかな?』というのがまだわからなくて、そこで悩んでいることに悔しさはありますね。より多くの人の目に留まるにはどうしたらいいのか。メンバー一人一人の持ち味をもっと出していけたらいいのかなと考えたりもしますけど……。それを一度、みんなで相談して挑んだ方がいいコンテンツなのかもしれない」

平埜「確かに、みんなで話し合う場はなかったですよね。でも20人もいると、一人一人の個性を立たせるのって難しいなぁって、編集作業をしていても思います」

高橋「そろそろ、10人くらいになってくれればなぁ(笑)」

風間「僕ら、裏方もやっていますからね。生成は編集担当、僕は振付担当。で、秀さんは笑いのスペシャルアドバイザーで!」

高橋「俺はにぎやかしね(笑)」

風間「でも両親が番組や写真集を見て喜んでいるのを見ると、ちょっとは親孝行できているかなって実感できて嬉しいです。裾野を広げて、もっとプレステージのお客さんを増やしたい。そのためにも、必ずいいものを作ります」

――― 意欲を燃やして新作に向き合う3人、そして劇団の奮闘に期待大!

衣裳協力:風間由次郎 シューズ¥45,360(Pantofola d'Oro / カメイプロアクト 03-6450-1515)/高橋秀行 トップス¥23,760(ANATOMICA)、パンツ¥25,920(ANATOMICA) / 以上すべてANATOMICA 03-5823-6156、シューズ ¥71,280(JOSEPH CHEANEY / 渡辺産業プレスルーム 03-5466-3446)/平埜生成 パンツ ¥14,904(FREQUENT / grangy co.,ltd 03-6459-2406)、シューズ ¥30,240(Pantofola d'Oro / カメイプロアクト 03-6450-1515)

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