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相葉裕樹・木戸邑弥・栗原類・高橋正徳

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時代を経ても変わらない青きエネルギーの爆発を、朗読劇で表現する。

現代の若者の胸に突き刺さる、新しい『春のめざめ』をつくりたい。

PROFILE

相葉 裕樹(あいば・ひろき)のプロフィール画像

● 相葉 裕樹(あいば・ひろき)
1987年10月1日 千葉県生まれ。舞台、ドラマ等幅広く活躍中。現在、テレビ朝日系列「黒服物語」(毎週金曜日23:15〜)に出演中。ミュージカル「ラ・カージュ・オ・フォール」(2015年2月〜日生劇場)舞台「CLUB SEVEN 10th」(2015年4月〜シアタークリエ)に出演予定。

木戸 邑弥(きど・ゆうや)のプロフィール画像

● 木戸 邑弥(きど・ゆうや)
1992年11月9日 奈良県生まれ。ミュージカル『テニスの王子様』、舞台『タンブリング』などで活躍する他、来年1月から連続ドラマ『○○妻』への出演も決定している。

栗原 類(くりはら・るい)のプロフィール画像

● 栗原 類(くりはら・るい)
1994年12月6日 東京都生まれ。ネガティブすぎるファッションモデルとしてブレイクする一方、俳優としても映画『黒執事』『僕は友達が少ない』など着実にキャリアを積んでいる。

高橋 正徳(たかはし・まさのり)のプロフィール画像

● 高橋 正徳(たかはし・まさのり)
1978年 東京都生まれ。00年、文学座付属演劇研究所入所。 05年、文学座座員に。以降、多くの現代作家の新作の演出を手がけている。

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――― 無垢な少年たちの青春の光と闇を描いた傑作小説『春のめざめ』に、文学座の気鋭・高橋正徳が挑戦する。100年以上も読み継がれる少年たちの暴走の悲劇を、高橋は声と音にこだわって朗読劇で表現すると言う。

高橋「朗読劇とあるけれど、限りなくお芝居に近いかたちでやるつもりです。こだわりたいのは、古典の名作が持つ言葉の強さ。役者のみなさんには、相手との対話、言葉のぶつかりを丁寧に演じてもらえれば」

――― そんな高橋の企みの体現するのは、相葉裕樹、木戸邑弥、栗原類ら期待の若手俳優陣だ。三人ともに朗読劇は初の試みとなる。

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木戸「新しいことにチャレンジするのは楽しみ。まずは朗読劇というスタイルに早く慣れるところから始めたいですね。若い方もたくさん来てくださると思うので、そういう世代の人たちにこんな作品もあるんだよということを伝えられたら」

――― 少年たちの性の目覚めを赤裸々に描いた本作。生きた時代は違えど、共感できるところはあると明かす。

相葉「中学生の頃は、好きな女の子がいても手も握れないくらい奥手でした。だから周りが“誰々とキスした!”なんて話を聞くと、妙に焦ったりしていましたね(笑)」

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栗原「欲望はどんな子どもにもあります。年頃になればポルノとか気になってもおかしくないだろうし。妄想をしながら、本当はこうしたいと思っているけど普段は隠しているもう一人の自分が見つかる。そんな部分はとても共感できる気がします」

――― どんな大人も、かつてみな少年だった。だからこそ、この物語にふれると、自然にあの頃の自分を思い出す。

木戸「僕は学生の頃、先輩たちの代が体育館のガラスを割るくらいヤンチャな感じでした(笑)。僕の代はみんな真面目だったので、僕もそれに合わせていましたが、悪いことをしているけど楽しそうな先輩を見ていて、自分も殻を破るようなことをやってみたいなというところもあって。そんな憧れを抑えながら過ごしていました」

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栗原「僕はガラス割りじゃないけど、よく誰もいない教室で黒板に向かってチョークを投げていました(笑)。中学時代の僕はみんなに嫌われていて、僕自身も相手にされたくないけど、気にかけてほしい部分があった。真っ二つに砕けるチョークを見て、自分の中にたまっていたモヤモヤの解決策が見つかると思っていたのかもしれません」

相葉「この作品は性に対しても表現がストレートだけど、でもあの頃ってそういうものだと思うんです。他の作品だとオブラートに包まれることもあるけど、実際はむしろもっとえげつないくらい。この『春のめざめ』を観て、みなさんにもそんなあの頃の自分を思い返す瞬間があれば嬉しいです」

高橋「いつの時代もモラルや道徳観はあって、若者はそれに抗って生きている。最近は草食系とか言われるけれど、きっと今の若者だって何かあるはず。みんなすごくキラキラしてるんだから、今回は必要以上に演技をしない方がいい。普段考えていることとか日常生活とか、それぞれの中にある何かが出てきた方が、力強い作品になると思います」

――― 上演台本は、日本を代表する劇作・演出家の鐘下辰男が手がける。今を生きる若者たちに向けた新釈『春のめざめ』がここに誕生する。

高橋「原作以上に少年少女のぶつかりや欲望がストレートに表出されるようになった。きっと今の若者が見てもドキッとしてもらえるのでは」

相葉「すべてが初めてで、何もかも未知の世界。だから早く稽古に入って役を掴んでいきたいですね」

栗原「観た人が忘れられないような作品にしたい。そのためにも一生懸命頑張ります」

木戸「僕はもう1本の『僕とあいつの関ヶ原』にも出演します。まったくタイプの違う作品で、演出の中屋敷(法仁)さんとも初めて。どちらも思い切り楽しめたら」
(取材・文:横川良明 撮影:平賀正明)

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